2011年の記録

2011 Seazon's Trophies


皆さんにとって、2011年はどの様なシーズンでしたでしょうか。思い出に残るシーズンになったでしょうか。それとも、あまり良いシーズンではなかったのでしょうか。毎年禁漁に入った時期に、そのシーズン全体を振り返ることを恒例にしています。さて、今年はどの様なシーズンだったのでしょうか?
(注:このレポートは山形県内の渓流釣りを想定して記述しており、気候や水量などの状況は他府県と異なる可能性があります。)




今年の渓流釣りシーズンは、あの忌まわしい東日本大震災から季節が始まってしまいました。当初はガソリン不足や精神的ショックで外出もできず、3月は何もせずに終わってしまいました。またここ数年、季節の移り変わりが早く、3月の初旬〜中旬にダム湖の釣りが始まっていましたが、今年は季節の移り変わりはごく平年並みであり、結氷の融けるのも遅かった様です。4月2週目からダム湖の釣りがスタートしましたが、しかし、震災の後の非常に長く続いた余震のせいか、スタート直後から例年にない貧果が続いてしまいました。


また、この現象は源流の釣りにおいても同様でした。ダム湖も源流も、数は出るのですが型が小さく、特に40cmを超える大物の数は例年の半分以下の状況が長い間続きました。ただ、震災から3ヵ月を経た6月の初旬以降は、少しづつ状況が変化してきました。余震が少なくなったせいか、堰堤プールではごく普通の釣果がみられ始め、次第に大物も平年並みに釣れてくれる様になってくれました。


そして7月に入ると、南東北地方はたび重なる豪雨に見舞われました。多い雨は渓流の釣りにはむしろ見方となってくれるものであり、7月の末の大雨の後には1日に40cmを超える大物を3尾も釣り上げるという、非常に楽しい釣行を演出してくれました。その後、8月に入ると高めの気温が続き、アブの異様な発生が釣行意欲を大幅に低下させてしまいました。昨年の猛暑でもそうでしたが、結局、私は8月一杯は釣りに出かけることはありませんでした。


9月初旬からは北海道遠征釣行に出かけたため、南東北での気候についてあまり詳しくありません。昨年は途中で体調を壊してしまい、道半ばで北海道をあとにせざるを得ませんでした。しかし、今年は車中泊に適した自家用車を用意したことや、体調管理にも万全を尽くして来たことで、実に40日に渡る長期の滞在が可能となりました。相当な以前から、退職した後の夢の一つとして、北海道の全魚種を釣り歩くと言う計画を練っていましたが、それを今年は実現することができました。

最後に、今シーズンも沢山の楽しい思い出をプレゼントして頂いた、TLF掲示板・山形渓遊会・釣り仲間の皆さんに、この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
2011年11月1日 K++(片 山 浩)


ダム湖での最大の釣果:イワナ43cm、4月24日、新潟県、晴れ、透明度高い、Dダイレクト鮎
Report:盛期のダム湖の釣り前半戦
今年のダム湖は、下越でも山形でも、ここ数年で最も貧果であった。
例年なら数尾の大物を捕えていたはずの4月末、この1尾が始めての大物だった。

堰堤プールでの最大の釣果:イワナ46cm、6月11日、新潟県、曇り、透明度高い、Dダイレクト鮎
Report:11年堰堤プールの釣り前半戦
堰堤プールでも不漁は続き、6月に入っても大物の釣果はごく僅かだった。
ダム湖と同様、この1尾が堰堤プールでの始めての大物だった。

渓流での最大の釣果:イワナ48cm、7月31日、新潟県、晴れ、透明度非常に低い、D-Contact63TS
Report:大雨の贈り物
7月末に下越地方を襲った豪雨は、釣り人に思わぬプレゼントを贈ってくれた。
渓流域で50cm近い大物の釣果は、2008年以来3年ぶりだった。

ヤマメの最大の釣果:32cm、6月29日、山形県、曇り、透明度非常に高い、Dダイレクト鮎
Report:11年堰堤プールの釣り終焉
今年になり新しく挑戦した堰堤プールでの釣果。尺ヤマメの釣果は、2005年以来の実に6年ぶり。

以下は北海道遠征での釣果です。

ブラウントラウトの最大の釣果:48cm、9月10日、石狩支庁、曇り、透明度高い、Spoon赤金10g
Report:北海道遠征釣行 2011釣行日誌(1)
アメマスの最大の釣果:75cm、9月15日、釧路支庁、晴れ、透明度高い、Dコンタクト72S Chart
Report:北海道遠征釣行 2011釣行日誌(1)
ブルックとオショロコマの交雑種らしき釣果:42cm、9月28日、釧路支庁、曇り、透明度非常に高い、D-Contact50S鮎
Report:北海道遠征釣行 2011釣行日誌(3)
オショロコマの釣果:23cm、9月29日、釧路支庁、晴れ、透明度非常に高い、D-Contact50S鮎
Report:北海道遠征釣行 2011釣行日誌(3)
なおこの個体も、背びれの虫食い模様と、青い輪の中央に朱点のある斑点が混在している事から、ブルックトラウトとの交雑種の可能性が高い
ニジマスの最大の釣果:50cm、9月29日、十勝支庁、晴れ、透明度低い、D-Contact63S鮎(赤腹)
Report:北海道遠征釣行 2011釣行日誌(3)
シロザケの釣果:72cm、10月6日、宗谷支庁、快晴、透明度高い、ウキルアー(Spoon赤)
Report:北海道遠征釣行 2011釣行日誌(4)
イトウの最大の釣果:81cm、10月9日、宗谷支庁、曇り、透明度非常に低い(低層湿原の褐色)、D-Contact85S鮎
Report:北海道遠征釣行 2011釣行日誌(4) 今年度、私の釣った最大の魚でもある
今年の北海道遠征釣行は、当初予定の日数を少しオーバーし、9月8日から10月17日の40日間に及び、地元南東北での釣行日数と同じ日数となった。ヒメマス(秋に釣ることはほぼ不可能)を除く北海道でのトラウト類の全魚種12種を釣る計画を立て、上記以外にもエゾイワナ・ヤマメ・ミヤベイワナ(然別湖/写真無し)・サクラマス(然別湖)を加えた10魚種とブルックトラウトの交雑種を釣る事ができた。しかし、最終的にはカラフトマスと純系のブルックトラウトを釣る事ができず、10.5種に終わった。

2011年の釣果記録             管理釣り場、及びC&R区間を除く