皆さんにとって、2010年はどの様なシーズンでしたでしょうか。思い出に残るシーズンになったでしょうか。それとも、あまり良いシーズンではなかったのでしょうか。毎年禁漁に入った時期に、そのシーズン全体を振り返ることを恒例にしています。さて、今年はどの様なシーズンだったのでしょうか? (注:このレポートは山形県内の渓流釣りを想定して記述しており、気候や水量などの状況は他府県と異なる可能性があります。) 今年の渓流釣りシーズンは、平年並みの残雪とごく普通の気候で始まってくれました。しかし、シーズン前半は季節外れのとても寒冷な気候に、後半には逆に100年に1度と言われるほどの猛暑に見舞われました。毎年の様に「異常な気候」とこのレポートに書き続けている様な気がしますが、そんな中でも、今年はとりわけ異常な気候だった様です。 前半戦の中心となるダム湖の釣りは、気温は低かったものの、平年並みの残雪とまずまずの降雨量で、普通に始まり大物も普通に釣れてくれました。今年は、これまであまり大物の出なかったダム湖で大物が良く釣れ、一方で過去に実績のあった釣り場が総じて不振でした。この傾向は、堰堤プールの釣りでも全く同様で、ここ数年不振だった下越の堰堤プールがヒットしてくれた一方、昨年まで非常に良く釣れた県内の堰堤プールが全くの不振を極めました。 そして、6月後半からは異様な猛暑に見舞われてしまいました。夏の間、降雨量は比較的多かった様ですが、それ以上に気温が異様に高く、一部の河川では、取水堰堤の下などで水が涸れてしまうなど、魚にとっても相当なダメージがあったものと想像しています。猛暑は2ヵ月以上にわたって続き、ようやく涼しくなってくれたかと思えば、時既に遅くシーズンは残り少なくガッカリさせられました。 私の個人的な2010シーズンは、定年退職という大きな節目を迎え、様々な点でこれまでとは異なるシーズンとなりました。前半のダム湖・堰堤の釣りでは昨年までと変化はありませんでしたが、退職した7月以降は、釣行回数が予想に反して激減しました。猛暑の影響も大きかったのは事実ですが、有り余る時間を手にしたことで、焦りが無くなったことが原因の様です。そのため、夏以降の源流の釣りは、実質的に一度も出かけない結果となってしまいました。7月以降の釣行回数も片手に数えるほどしかなく、釣果も最低となりました。 有り余る時間を利用して、9月中旬からは4週間の予定で北海道遠征釣行を計画しましたが、途中から体調を大きく崩してしまい、無念な結果となりました。来年以降も源流の釣りを含めた様々な釣りを続けたいと願っていますが、体力と健康の維持にはこれまで以上に気を使わなければならない年齢になって来ている様です。そのため、より長く遊び続けられる様にと、生活週間の改善も含めた取り組みを、現在行いつつあります。 最後に、今シーズンも沢山の楽しい思い出をプレゼントして頂いた、TLF掲示板・山形渓遊会・釣り仲間の皆さんに、この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
●2010年の記録 毎年、ごく簡単な形式で釣果の記録を行っています。今年前半は昨年まで絶不調の下越のダム湖・堰堤プールが復活し大物に恵まれました。一方で、県内のダム湖・堰堤プールが共に絶不調となり、対照的でした。後半は、定年退職により時間が自由に取れる様になった事が返って釣行回数を激減させてしまい、特に6月以降の釣果を大きく落してしまうことにつながりました。 そのため、イワナの総尾数118尾は例年の半分以下、また、40pオーバーのイワナの数も12尾と、ここ数年来の少なさに終わりました。また、自由な時間を利用して4週間の北海道釣行を計画したが、体調不良で2週間で撤退し、当初予定していたイトウ・ニジマス・ブラウンの釣りが出来ずに終わった事が非常に残念でした。 2010年の釣果記録 管理釣り場、及びC&R区間を除く |