皆さんにとって、2008年はどの様なシーズンでしたでしょうか。思い出に残るシーズンになったでしょうか。それとも、あまり良いシーズンではなかったのでしょうか。毎年禁漁に入った時期に、そのシーズン全体を振り返ることを恒例にしています。さて、今年はどの様なシーズンだったのでしょうか? (注:このレポートは山形県内の渓流釣りを想定して記述しており、気候や水量などの状況は他府県と異なる可能性があります。) 毎年、シーズン初の残雪量がその年の釣果を大きく左右すると考えていますが、今年はごく平年並みの積雪量からシーズンは始まりました。3月中旬ころからは、期待していたとても暖かい気候が2か月ほど続いたため、源流部からの大物の流下を大いに促進してくれた様です。ダム湖の釣りも平年並みに始まり、大物の釣果に恵まれながら、ごく普通に平年並みに終わってくれました。ただ、一部のダム湖では、昨年夏の猛暑の影響で源流部への釣り人が急増したためか、魚影の薄い釣り場もあった様です。 堰堤プールの釣りも同様に平年並みに始まりましたが、こちらは6月以降の少雨と低温のため、平年よりやや長く楽しむことができました。堰堤プールでも、初春の暖かい気候が大物の流下を促進してくれた様であり、やはり大物の釣果は申し分なく、良い釣りが出来た年ではなかったと思っています。ただ、堰堤プールにおいても、ダム湖と同様の理由で、一部の釣り場では魚影の極端に薄い場所もあった様です。 しかし、8月のお盆のころからの気候は全く異常でした。平年気温を大きく下回り、また、土日毎に決まって豪雨がやって来て、県内の河川は毎週の様に泥濁りの状況が続きました。そのため、増水の危険性から、源流部への入渓の出来ない日が9月末まで続きました。後半はサンデーアングラーには全く辛い年であったのではないでしょうか。 そして、来年に向けて気になる事もあります。このところの米国の景気後退や株価急落が日本の景気を大きく後退させようとしていることです。ここ2〜3年は景気が良く、釣り人は減る一方でした。しかし、再び不景気がやってくるとすれば、多くの人たちがお金のかからないレジャーへとシフトするのは時間の問題であり、90年のバブル崩壊後にみられたシロウト釣り師の激増がまたやってくるのかも知れないのです。これ以上に景気が悪くなるのは、なんとしても食い止めて頂きたいものです。 私の個人的な08シーズンは、過去に無い大物の大漁でした。昨年はエレキ付ボートが活躍しトローリングにより大きく釣果を伸ばしましたが、今年は一転してほとんどの釣果がキャスティングによるものでした。今年は新たに魚群探知機を導入しましたが、ほとんど役に立っていません。また、ダム湖上流での大物の釣り方を新しく開発したことで、過去になく大物を効率よく釣り上げることができ、同時に渓流での自己記録サイズを更新することができました。 加えて、昨年・一昨年に新しく見つけた堰堤プールでの釣果も大幅に釣果に寄与してくれました。釣れそうな堰堤プールの探索は現在でも継続して行っていて、今年もまた有望な新しい堰堤プールを幾つか見つけ出しています。ただ、お盆明けの後半戦では休日にお天気に恵まれない日が続き、最後まで源流での釣果がほとんど無かったのが非常に残念でした。 最後に、今シーズンも沢山の楽しい思い出をプレゼントして頂いた、TLF掲示板・山形渓遊会・釣り仲間の皆さんに、この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
●2008年の記録 毎年、ごく簡単な形式で釣果の記録を行っています。今年は体調がすぐれなかったにも関わらず、釣行回数は51回と例年並みでした。前半の下越のダム湖が不振だったにも関わらず、後半になって県内のダム湖が大きく健闘してくれたため、ダム湖の大物は16尾を数えました。加えて、県内の一つの堰堤プールで大物が9尾も出たため、合計で40pオーバーの大物イワナは25尾と過去最多、昨年の倍以上となりました。ただ、最近はヤマメからどんどん離れていて、今年も尺ヤマメが釣れなかったことは残念でした。 2008年の釣果記録 管理釣り場、及びC&R区間を除く |