皆さんにとって、2006年はどの様なシーズンでしたでしょうか。思い出に残るシーズンになったでしょうか。それとも、あまり良いシーズンではなかったのでしょうか。毎年禁漁に入った時期に、そのシーズン全体を振り返ることを恒例にしています。さて、今年はどの様なシーズンだったのでしょうか? (注:このレポートは山形県内の渓流釣りを想定して記述しており、気候や水量などの状況は他府県と異なる可能性があります。) 近年の気候は異常であることが正常な様です。昨年末の豪雪の影響は1月一杯続き、2006年は大雪から始まりました。その後も寒冷な気候は反転してくれず、5月の連休ころまで気温の低い状態が長く続きました。そのため、早期は異常に残雪が多く、2年続きで林道の開通が大幅に遅れました。今年もごく狭い里に近い釣り場に釣り人が集中し、早期の渓流の釣果は芳しくなかった様です。昨年も同様でしたが、4〜5月のダム湖での大物の話もサッパリで、5月末までころまではどこも良い話が聞こえてきませんでした。 6月に一時的に気温が上がったせいか、同時期の源流部での魚影は、型こそ小さいものの数は十分に濃く、初夏の源流では楽しい思いをすることができました。しかし、その後はまた寒冷な気候が続き、それは季節の遅れとなって現れ、渓流や下流部のサクラマスでさえ釣果は冴えず、その状態が9月のシーズン終盤まで続いてしまいました。今年はシーズンを通じて平年気温を1度近くも下回るという異常な年だった様です。 ただ、我々の様な本当に渓流釣りの好きな人たちにとって、良いこともありました。景気回復の影響か、或いは釣果の冴えないことも影響しているのか、渓流での釣り人の数は激減している様です。今年の春から秋の全シーズンにかけて、見苦しい場所取り争いやゴミの散乱・駐車場問題などは、確実に少なくなったと見ています。見かけの魚影は薄い年でしたが、釣り人の減少で渓魚は温存されているとみられ、来年以降におおいに期待したいものです。 私の個人的な06シーズンは、ダム湖での新しい釣り方を開発したことが大きく寄与し、初春の大物は数・型ともに増加しています。来年以降もダム湖の釣りが多くなり釣果は更にUPするものと期待しています。しかし良い釣りのできたのはやはり6月一杯までであり、その後は異常な気候のせいか、堰堤プールでも渓流でも、小型は沢山釣れたものの大型の渓魚には恵まれませんでした。8月にはアメマスの大物を目指して北海道にも遠征していますが、ここでも気候に恵まれず、不発と言わざるを得ない結果でした。来年以降に期待したいと思っています。 最後に、今シーズンも沢山の楽しい思い出をプレゼントして頂いた、TLF掲示板・山形渓遊会・釣り仲間の皆さんに、この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
●2006年の記録 毎年、ごく簡単な形式で釣果の記録を行っています。今年は仕事が非常に忙しく、釣行回数は44回と昨年よりはかなり減りました。しかし、管理釣り場・C&R区間および北海道釣行を除く40cmを超えるイワナの大物は下記の8尾であり、平年並みをキープすることができました。また、久しぶりにダム湖での50cmのイワナが釣れた一方、残念ながら、今年は尺ヤマメが釣れませんでした。最近はダム湖での釣りが多くなり、トータルの大物数は漸増していますが、堰堤プールでは年々釣れなくなってきていて、堰堤での大物の数は大幅に減ってきています。 |