今年は少々、ダム湖の釣りにハマっています。昨年からダム湖のフローターフィッシングを本格的に始め、その考え方や釣り方を新たにしてきているからです。既に南東北では堰堤プールの釣りが最盛期を迎えつつあるのですが、どうも足はダム湖の方へと向かってしまっています。しかし、何事もほどほどがヨロシイ様で、あまり通い詰めるとお魚さんもソッポを向いてしまう様です。後半は貧果に悩まされましたが、それでも掲示板の仲間が集まって、楽しいひと時を過ごすことができました。 【5月20日(土)】 今年のダム湖はシーズンが遅く、4月一杯はまるで大物が出てくれませんでした。しかし、GWのころからイワナたちの活性も上がり始め、一気に昨年のペースを追い越してしまいました。調子に乗るとはこのことで、1週だけ空けた20日になって、またまた下越のダム湖へと繰り出してしまいます。土曜のこの日は、新潟のいつものメンバーが仕事のため、私ひとりの単独釣行でした。金曜夜に仕事があったため、土曜のお昼ころ単身赴任先のいわき市から高速を飛ばし、釣り場についたのは時合いの始まるちょうど午後3時でした。
5月の後半ともなると、釣り師たちもダム湖から渓流へ方向転換し出すのか、あまり釣り人の姿が見えません。釣り場は私の独り占め状態で、3時ちょうどに岸から釣り始めて2投目で、またまた43cmの良型をゲットし、「今年は調子がいいわい」とひとりほくそえんでいました。しかしどうやら、調子の良いのはこのあたりまでで、意気込んでフローターを出したものの、夕方までまるでアタリがなく、薄暗くなった午後6時ころになって、下写真の25cmほどのチビイワナがヒットしてくれただけでした。途中、魚のトレースはあったのですが、なぜか食い付いてくれないのです。
【5月21日(日)】 土曜夜には風玉さんが、翌日曜は夜明け前からBuuさんが合流し、この日は早朝から3人でフローターとカヌーによるいつものスタイルの釣りです。今年は風玉さんがなぜか不調で、まだ大物に恵まれておらず、私とBuuさんはポイントを風玉さんに譲る様にして後方から着いてゆきます。このところ何度も同じ釣り場に通っているため、大よその魚の付き場が判っていて、ルアーを投げ込むポイントも、いつも同じところに固定されてきています。ポイントはこの時期でもやはり、1.ブッシュ周り、2.垂直の岩盤の真下、3.小滝や小沢の流れ込み付近、の3つであり、あまり変化が無い様です。
午前8時ころ、最も魚影の濃い区域に到着しましたが、風玉さんが最初の実績ポイントにルアーを投入すると、まるで約束でもしたか様に41cmの良型がヒットしてきました。どうやらこの日も午前の時合いは8時前後の様です。その後すぐにBuuさんが45cmをヒット。さて私の番だわいと先頭に立って釣り始めましたが、どうやら時合いはここまでの様子で、私には9時ころ尺ちょうどのおチビちゃんがヒットしただけで午前中は終わってしまいました。時合いは8時〜9時ころまでの様です。
午後の時合いは15時以降にやってくることが多いものです。その後は釣り場近くの上陸可能地点で昼食と写真撮影を楽しみ、時合いを待ちました。そして、このあたりからいよいよ本格的な不調がはじまります。午後は風玉さんが用事で引き上げてしまい、私とBuuさんの2人で夕方まで釣りましたが、魚のトレースは見られたものの、午後は全くヒットがありませんでした。間違いなく魚はいるのですが、なぜかヒットに繋がりません。風も無くお天気もまずまずのグッドコンディションにも関わらず、です。この日は二人とも、狐に摘まれた様な日でした。
【5月27日(土)】 翌週も調子に乗って同じダム湖へと通っています。28日(日)には、掲示板でおなじみのなべちゃんさん、オウケンさんとのミニオフの予定が入っていました。27日(土)は移動の日でしたが、私はダム湖へは直行せず、途中のとある藪沢と小さなダム湖に寄り道をしています。この日はお天気がとても良く、お昼頃から雪代が出始めていましたが、こんなときは藪沢での流し釣りが楽しいものです。写真下の様なボサ川で小さな淵を探し、上流からWavy5Sを5〜10mも流し込みます。その後、ミノーをゆっくりと巻き取ってくると、下中央の様なかわいいイワナ達がいとも簡単に喰い付いてきてくれました。
流し釣りで2尾のイワナをヒットさせ、その後は更に移動して、国道沿いの小さなダム湖で竿を出しました。このポイントは実はトライするのが始めてで、半信半疑で自らのダム湖理論に従って入渓しました。遥か頭上にはトラックや乗用車が轟音を立てて走っています。こんなところではたしてイワナが釣れるのか??と思いきや、釣り始めて数投目で、上右写真の非常に綺麗な34cmのイワナがヒット。その後も藪周りを中心にミノーを投入し続けると、今度は40cm前後のイワナがトレースしてきましたが、こいつは惜しくも鉤掛かりせずにUターンして行きました。どうやら、ダム湖での魚の付き場の考え方には間違いは無い様です。 この小ダム湖でも時合いは午後3時から5時ころまでの様であり、その後は魚のトレースもなく、周囲が薄暗くなってきたころ納竿しました。夜はまたまた下越のダム湖近くに移動し、なべちゃんさん、オウケンさん、それに風玉さんと落ち合います。Buuさんは仕事のため、翌朝に合流予定でちょっと残念でしたが、4人でとりとめの無い釣り談義に花が咲きます。日ごろは掲示板でガヤガヤとやっている我々ですので、半年ぶり・1年ぶりにお会いしているにも関わらず、なんだか昨日も出会ったばかりの様な錯覚に陥ってしまいます。ネットの仲間というものは、仕事も年齢も関係なく、本当に楽しい会話が続きます。
【5月28日(日)】 さて、ミニオフの本番の日です。この日はなべちゃんさんが小型ゴムボート、Buuさんはいつものインフレータブルカヌー、オウケンさん・風玉さん・K++はフローターです。オウケンさんはなんとこの日のためにフローターを調達されてきたそうで、試験的に進水式は終えておられたそうですが、実釣は初めてとのこと。なんとしてもオウケンさんとなべちゃんさんにはイワナ君が釣れて欲しいものです。まぁ、残りの3人は指南役と言うことで、釣果は望まないことに致しましょうか・・・と思っていたのですが。
予定通りに午前7時を少し過ぎたころ、最初の実績ポイント付近に到着した我々は、まずはなべちゃんさん、オウケンさんにポイントを説明しルアーを投げてもらいます。んー、しかし反応がありません。加えて、なべちゃんさんとオウケンさんはボート・フローターの操船に手一杯の様子で、どうもしばらくは釣りになっていない様子。私は少し離れたところで写真撮影などをしていましたが、あれれ、風玉さんの姿が見えないなぁ・・・。うーん、どうやら一人で奥へとフローターを進ませている様子。後で聞いて判ったのですが、8時ころ、風玉さんのミノーに40cmクラスのヒットがあったものの、惜しくもバラシてしまったとのこと。
午前中は10時半頃まで粘りましたが、魚のトレースは見られるものの、結局、全員釣果ゼロ。オウケンさんとなべちゃんさんは遠くからの参戦であり、午前中で引き上げなければならないとのこと。はーー、オフで釣果を出してもらうのは難しいですなぁ。11時ころからは雨模様でしたが、タープを釣り場付近の林の中に設営し、ひとしきりの釣り談義を楽しみました。ダム湖奥の誰も来ない林の中の、お酒抜きの宴会も、色んな話が飛び出してきて、実に楽しいものです。まぁ、釣果はともかくとして、楽しい時間が過ごせたので良しとして下さいまし。→ なべちゃんさん・オウケンさん。これに懲りずに、また付き合って下さいね。
オフの様子はここまでですが、もう一つ書いておかないといけない事がありました。はて?なぜ後半はイワナが居ても釣れなくなってしまったのでしょうか。そうですね、渓流でもそうですが、誰も入ってない所に最初に行けばバカスカ釣れますが、人が毎週の様に通ってくると、そのうちサッパリ釣れなくなりますね。同じ様なルアーを毎週連続して投げ続ければ、スレて反応しなくなるのは当たり前。新緑の時期、街を歩いていて、ミニスカートに半袖の女性が近づいてくると、「おー!」とか思うものですが、夏が近づくにつれ、それが当たり前になってくると、なんとも思わなくなるのと同じ事ですナ。
しかしですね・・・スタイルの素晴らしく、ひときわ美しい女性なら、夏でも冬でも関係なく、「お!」などと思ってしまうのも事実でして、そんな最終兵器の様なルアーはこの世には存在しないのであろうか・・・などと、帰りの車中で夢想してしまうのでした。さて、南東北では、6月に入るとダム湖の釣りもおしまいですが、今度は堰堤プールの釣りが最盛期を迎えようとしています。堰堤も楽しい、渓流も源流も楽しい、最も釣りの楽しい6月のこの時期です。行きたいところが山の様にあって、どこへ行こうかと、あれこれ悩んでしまうこの時期を、さて、どの様に過ごすと致しましょうか。 【今回使用のタックル】 Wellner8ftTroutRod、シマノSensiLiteMG2500、呉羽SeagerAce1.2号(7lb)、D-contact63Sヤマメ/アユ/TS、D-contact50Sヤマメ/TS、WeightedSugarMinnowDriftTwitcher70Sワカサギ、TroutTune55S6gTS、他 |