今年も「福島のフィッシングフィールド(FFF)」(2003年12月閉鎖)主催の裏磐梯オフに出かけてきました。今回のオフは、同サイトのメイルマガジン「フライで渓魚と遊ぼう」のメンバーの顔合わせと言う企画でした。しかし、ここのところ主催者の「大」さんが仕事で非常に忙しいため、氏の主宰するオフは少なくなってしまっています。そのためか、久々の春の裏磐梯オフとあって、意に反して懐かしい顔ぶればかりが沢山集まってきました。オフそのものはいつもと殆ど変わりはなく、お伝えすべき内容もあまり変わりありませんが、楽しい雰囲気を写真でどうぞお楽しみ下さい。 【6月7日(土)】 集合は7日土曜の15時。しかし集合場所には誰もおらず、皆さん「場所を間違えたかナァ」と、付近をウロウロと探し回られていた様です。誰かが会場にテーブルか何か、目印になるようなものを出しておけばよかったのですね。18時過ぎ、ようやく皆が集まり始め、ごく自然に宴会の準備が始まります。場所はいつもの大きな橋の下。あいにくの曇り空でしたが、橋の下は雨の心配も全く無く、一夜の宴を催すには最高の場所でした。
いつもなら幹事さんが食材を揃えた上で全員の食事を作るのですが、実は幹事さんの負担が非常に大きいため毎回大変なのです。そこで今回は、「食事は全て各自で用意する」キマリとしたわけですが、しかし、実際に集まってみると全員が数人分の食材を持ち寄る結果となってしまい、今回のオフはいつになく沢山の種類の食べ物が次から次へと出てくるハメになってしまいました。私は途中でお腹が一杯になってしまい、最後のメニューはただ眺めるしか有りませんでした。 私もイワナ汁の用意をしてはせ参じたのですが、めずらしく今回は全く釣りをしなかったため、肝心のイワナが手に入らなくて諦めました。皆さん、結構な数のイワナを釣り上げておられたのですが、さすがFFFのメンバーです、全てC&Rされ、誰もキープしてくれなかったのです。それにしてもどうですか、この豪華絢爛のメニューの数々。これじゃ食べ切れません。美味しい料理を作って頂いた加藤さん、ゆかりちゃん、ブルさん、清野さん、みなさん、本当にご馳走さまでした。 宴会そのものはいつもと何も変わりありません。特にテーマを用意したりしている訳ではないのですが、釣りの様々な話題は尽きること無く自然と湧いてくるが如しです。穏やかな時間が実にゆったりと抵抗無く流れてゆきます。今回初めてのかたも数名お見えになりましたが、すぐに打ち解けてしまいました。オフをやり始めた十数年前は、釣りをしたい気持ちが先に立って落ち着きませんでしたが、みなさん、やがて釣りそのものはどうでも良くなり、わざわざ釣り場のまん前までやってきて、渓の音を聞きながら、ただただ呑み明かすだけなのです。
翌日は幸いにもカラリと良く晴れ上がってくれました。本当なら早朝から河原に降り立ちロッドを振り回しているところなんですが、殆どの人は日が高くなるまで車やテントの中の様でした。はて?今回は、誰か釣りに行かれたのでしょうか。私が起き出したころには、既に皆で朝食が始まっておりました。そういえば、昔は朝食が終わったころに大さんやブルさん講師のフライキャスティング教室が始まったものですが、最近は見かけなくなりました。皆さん、技術的にも十分に上達されたということでしょうね。 9時ころには解散しましたが、その後もみなさんそれぞれに釣りは楽しまれた様です。下の写真は、大さんと小平漁協さんがキャンプサイトのすぐ下の広い河原でフライを振っておられるところですが、みなさんの釣りをする姿を見たのは、今回はこれだけでした。こんな明るい時間帯でも、小さいイワナがポツポツと釣れていた様子。この付近は人が非常に多いのですが、実は水温がとても低いため、人が去って温かい日差しが差し込んでからの方が案外と釣れる様です。 最後になりましたが、私が毎年この裏磐梯オフを楽しみにしている大きな理由の一つに、湿原の野草の花を見ることがあります。特に楽しみにしているのは、下左・中央写真のクリンソウ。野生のサクラソウの仲間ですが、私がこの花を見ることのできるのは、ここ裏磐梯だけしかありません。今年のオフは例年より2週間ほど遅く、あたりの湿原は殆どの花期が終わってしまっていましたが、このクリンソウは何段にも次々と沢山の花を咲かせてくれるため、今年も無事、可憐な姿をカメラに納めることができました。 さて、この裏磐梯のオフが終わると、季節は春から夏へと移り行き、渓魚たちの活動も本格化してゆきます。今、正に渓流釣りのトップシーズンの真っ只中です。渓魚たちに負けない様に、我々も活動したいものです。
【今回使用のタックル】 Wellner8ftTroutRod、シマノBioMasterXT2000、呉羽シーガーエース1号(6lb)、Wavy50Sヤマメ、他 |