オフラインレポート

芦ノ湖オフ 2002年4月13-14日


当HPの掲示板でおなじみの、つるべーさん主催の「芦ノ湖オフ」に参加してきました。初めての超有名な釣り場にワクワクしながら出かけたものの、首都圏の余りにも釣り人の多い現状に圧倒され、すっかり戦意を喪失させられてしまいました。とは言うものの、オフの楽しみは、同じ趣味を持つ者同士の「呑み・喰い・喋り」にその醍醐味が有ります。普段、掲示板でしか話のできない人たちと、直接に顔を合わせての、それはそれは楽しい時間を過ごさせて頂きました。


湖尻から芦ノ湖を望む



私にとって芦ノ湖は、ある種の憧れをも感じさせる非常に有名な釣り場です。トラウトのルアーフィッシングを目指す釣り人は皆、一度は訪れてみたい釣り場なのです。昨年の寒河江オフの帰り道に、千葉のつるべーさんから芦ノ湖でのオフの話を聞いたときは、「一度は行って見たいところだから、ぜひやって下さいな」と文句無しで返事をしたものでした。時の経つのは早いもので、あれから既に9ヶ月、その日がやってきました。


つるべーさんに用意して頂いた会場は、芦ノ湖の湖尻(北の端)にある芦ノ湖キャンプ村。さすがに都心に近い観光地ですね。ご覧の様に我々の借りたキャビンは非常に快適で、うっかりホテルと間違ってしまいそうなほどの立派な設備と内装に囲まれ、ついつい釣りを忘れてしまうほどでした。私と天童市のハチロクさんは、12日(金)は移動だけで夜になって会場に到着しましたが、つるべーさんのお手製のカレーライスを始め、おいしいお酒ですっかりくつろいでしまいました。


ちなみにこのキャビンは一棟(寝室2、ダイニングキッチン、屋外にBBQテラス)で21,000円。6人で使えますので、大勢で宿泊すれば意外と安く楽しめます。ただ、最盛期はそうとう早くから予約を入れないと利用できないそうですから、お気をつけ下さいネ。さて、翌土曜早朝には、新潟・東京からHaruさん、P-chanさん、横浜釣人さん、すなぎもさんも到着し、全員でいざ、戦闘態勢です。早朝5時から、勇んで浜辺に降り立ちましたが、すぐに度肝を抜かれる事になってしまいました。


関東近辺の釣り人にはどうやら当たり前の事の様なのですが、なんとあの広大な芦ノ湖の延々と続く浜辺に、早朝から大勢の人が隙間なく並んでいるのです。その間隔は平均して2〜3mといったところでしょうか。もう少し起きるのが遅ければ、もう入る場所も無いくらいでした。いつもは人のほとんど入らない山形の釣り場でばかり釣っている私にとっては、とても信じがたい光景でした。「これじゃ釣れるハズが無い!!」


それでも2時間ほどは皆でルアーを投げ続けましたが、周囲には餌釣りのブッコミ釣りが大勢を占めていて、右に左にボッチャン・ボッチャンと、こんな状態ではルアーにヒットするはずがありません。おまけに結構水温が低くて、立ち込んで釣っていても落ち着きません。もう少し水温が上がった方が釣れるだろうと言うことで、そうそうに切り上げてキャビンで朝食にすることにしました。やー、それにしてもここのキャビンは快適ですねぇ、一度上がってしまうと釣りをしに行く元気が失せてしまいます。


朝食後は作戦を変更して、私とすなぎもさんは手漕ぎボートで、他のメンバーは人の少ない岸を選んで釣ることにしました。岸釣り組の入ったポイントは、ここ芦ノ湖の常連さんである横浜釣人さんの案内で、湖尻のキャンプ村とは反対側の人の比較的少ない釣り場でした。これが当たったらしく、岸釣り組のHaruさんたちは、型こそ小さめだったものの、結構な釣果が有った様です。それに比べボートに乗った私とすなぎもさんには当たりすらなく、あわやボ*ズになってしまうところでした。上中央の写真は私がニジマスを釣り上げているところですが、実はこれ、手漕ぎでトローリングをしながら(要するにロッドを放置したままボートを漕いでいただけで)、偶然釣り上げたものです。


しかしこの人力(ジンリキ)トローリングの1尾が、この日のメンバーの釣りを変えることになってしまうとは、この時は誰も思いませんでした。この時点で岸釣り組のほとんどのメンバーにニジマスの釣果が沢山みられてはいましたが、湖の沿岸には余りにも沢山の釣り人が陣取っているためか、どうやら大物はブッコミ釣りの届かない沖合いに非難してしまっていて、岸からは小物しか釣れなくなってしまっている様なのです。


岸からは大物が望めないと踏んだHaruさん、P-chanさんたちは、途中から我々の乗ってきたボートを使って、人力トローリングを始めてしまったのです。そして、案の定、40cmオーバーの立派なニジマスを、なんと初心者のP-chanが釣り上げてしまいました(写真左上の女性)。その後もすなぎもさんが、47cmの巨大なブラウントラウトを、同じく人力トローリングで釣り上げ(写真上中央)、この日の大物賞をみごと射止めてしまいました。P-chan、すなぎもさん、お見事!!

ルリソウ(瑠璃草) オオタチツボスミレ(大立坪菫) エイザンスミレ(叡山菫)

そして夜は、いつもの宴会です。今回ちょっと違っていたのは、ホテル並みの設備の整ったキャビンで楽々とBBQのできたことでしょうか。加えて今回は、男性陣が夜も頑張りました。ハチロクさんは下ごしらえに専念し、すなぎもさんと横浜釣人さんが、自慢の料理を披露。まぁ、私もイワナ汁なぞを作りはしましたが、おまけの様なものでした。いつもたらふく食べ過ぎて呑み過ぎて、こうやって翌日の釣りが疎かになってしまうのですヨねぇ。


さて、左下の写真を良くご覧下さい。あれれ?大きな魚がチャンチャン焼きになってますね。そうです、この日の大物賞のすなぎもさんの釣り上げたブラウントラウトです。実はこのオフに先立って、それぞれの食事の分担がそれとなく決められていました。私はイワナ汁だった訳ですが、すなぎもさんの分担は、チャンチャン焼きだったのです。私のイワナ汁は、山形から事前に釣ったイワナを持参しましたので、単に料理をすれば良いだけ。しかし、すなぎもさんは違います。現場で大物を釣って料理すると事前に掲示板で宣言していた訳です。これは彼にとって非常に大きなプレッシャーだったに違いありません。

47cmのブラウントラウトのチャンチャン焼き、おなじみのイワナ汁、横浜釣人さんお手製のスモークチーズ
イワナとニジマスの塩焼き、なぜかカレーライス、そして最後に盛大なBBQ

チャンチャン焼きにできる魚と言えば、やはり最低でも40cmオーバーに限られます。この日の午後2時頃の時点で、彼の釣果は25cmくらいのニジマスが1尾だけ。しかし「有言実行」とは彼のこと? 夕方、ボートの返却時間ギリギリに、釣り場からボート屋さんへ向かう途中にトローリングでこのブラウントラウトをヒットさせたそうです。うーーーん、しかしこの話、出来過ぎですよね。でも、こうやって出来上がったチャンチャン焼きは、それはそれは、ほっぺたが落ちるほどに美味しかったのは言うまでもありません。(写真左上は、すなぎもさんがつるべーさんから大物賞のジョニーウォーカーの金ラベル(凄い!)を受賞しているところです。ガブ呑みしてるのは誰ですか!?)


翌朝も釣りに行かれた人もおられた様ですが、私はすこぶる快適なキャビンに包まれて、8時過ぎまで熟睡してしまいました。なぜか写真下の様な立派な朝食(すなぎもさん作)まで頂いて、最後の最後までまるでホテル住まいの気分で、過ごさせて頂きました。芦ノ湖を訪れたのは今回のオフが初めてでしたが、巨大な渓魚が多数回遊する間違いなく素晴らしい釣り場でした。そして、最後は皆で記念写真を撮影して、また寒河江オフ(?)でお会いできることを楽しみに、お別れをしました。


今回、参加された皆さんです。最後に、幹事のつるべーさん、ありがとうございました。
K++ 、 ハチロクさん、 P-chanさん、Haruさん、 横浜釣人さん
つるべーさん 、  すなぎもさん

【今回使用のタックル】 UedaTroutPluggingSpinGS902HRod、Wellner8ftTroutRod、シマノBioMasterXT2000、呉羽シーガーエース1号・1.5号、自作Kルアー5cm緑、同7cm緑、改造MM-Minnow48Sハヤ、Wavy5S、他