私の仕事は医薬品の営業ですが、この仕事の唯一良い所は一般の企業より休日が多いことです。4月27日から5月6日までの長いゴールデンウィークを利用して、当然の様にあちこちと釣り歩いてきました。連休釣行のレポートを、今回から3回に分けてお送りします。まず第一弾は4月27-28日に出かけた新潟方面の渓流とダム湖の釣りです。そして、3回の連休釣行のキーワードは「釣り人の減少と魚影の復活」でした。 最近は子供が大きくなり、長男は東京へ、次男はクラブ活動で忙しく、末娘はカミさんと買い物が楽しみの様です。そのためか、お父さんは以前より随分と釣りの時間が増えた様に思います。この連休も、合間にしっかりと家族サービスをしながらも、上記の様な釣り三昧をさせて頂きました。連休初日の4月27日は普通の会社はまだ平日です。連休に入って人が増えてしまう前に、どうしてもやっておきたい釣りがありました。それは、先のレポート(早春のダム湖の釣り)で泣き40cmに終わったダム湖のリベンジです。何としてもあのバラした大物を釣り上げなければ・・・
魚影は殆ど見られず、小さなイワナが渓流部でルアーにヒットしたものの、すぐにバラしてしまい、午前中はそれっきりでした。それでも周囲はすっかり春爛漫です。上の写真の様な山野草の花々に囲まれ、全く釣れなくても妙に幸せな気分でした。オマケに上の写真の渓流は砂で楽々対岸へ渡ることができるように変化しており、そこにはパック詰めすれば立派に売り物になりそうな見事な「タラの芽」が山の様に見つかりました。ラッキー! 日が傾き始めた午後3時頃、いよいよ本命のダム湖へと移動です。平日のため釣り人は誰もいないだろうとタカをくくっていたのですが、一人だけルアーと餌釣りの両刀使いの釣り人が一番良いポイントに陣取っていました。話をしてみると、私の事を知っている様子で、「トラウトルアーフィッシングの人ですよね」と言われてしまいました。要するに私のHPの4月15日のレポートを見て釣りに来られていた様です。これには参りました。でも、幸いにも用事があったのか、すぐにその釣り師は姿を消してくれ、その後はポイントを独り占めさせて頂きました。4時を回ったころ、岸から上の写真の様な28cmほどのイワナがまずヒット。しかしこれではダム湖の釣りとしては超チビの部類です。 4月15日の釣行では40cmオーバーを目指したものの、39cm止まりで、しかも45cmくらいの大物をバラしています。今回の目的はこのバラした大物をGetすることでしたが、いかんせん透明度が高すぎて、魚のトレースはあるものの、明るいうちは釣れそうもありません。他には釣り人は誰もいない訳ですし、ここはのんびりと車でオニギリを肴にビールを呑みながら、じっくりと間隔を空けながら、ポイントを荒らさない様に慎重に釣るに限ります。 そして少し薄暗く感じる様になった午後17時半ころ、先ほどの釣り師の陣取っていたところで、前回と全く同じ釣り方で上写真の41cmのイワナがヒットしてくれました。ミノーはWavy50sゴースト鮎(カラー:AJ)、カウントダウンは20秒、ゆっくりとしたリーリングだが派手なトゥィッチングを加える釣り方です。しかし、最近は私も関西育ちのド根性が無くなってしまいましたね。前回バラした45cm前後のイワナには遠く及びませんが、まぁ、この1尾でなんとなく満足してしまい、18時ころ、釣り場を後にしました。 【4月28日】 27日は山形の自宅には帰らず、翌朝もこのダム湖で釣る予定にしていたのですが、どうも最近は歳のせいか疲れやすくていけません。関川村の国道113号線沿いには温泉付きの道の駅があり、ここでゆっくりと温泉に入り食事をしてビールを呑んで、オデッセイのベッドで寝袋にくるまって・・・・で、朝起きたら、なんと9時でした。これではダム湖の釣りは既に終わってしまっています。仕方なく、近くの別の渓流に移動し、今度は上の写真の野草の花の撮影に没頭してしまいました。この日入った渓流は、途中に幾つかのダムがあり渓相も申し分なく、なによりも渓流の風景が抜群に素晴らしいのが気に入っていました。一通り写真も撮影し終え、11時ころ車のなかで昼寝を決め込んでいた時でした。 全くの偶然ですが、私の掲示板に良く来て頂いている皆川さん(右上写真の左)とHaruさん(同写真の右、HP「Trouter Haru」)に釣り場でバッタリと出会ってしまいました。Haruさんとは昨年の暮れの新潟三川オフでお会いしており、半年振りの再開でした。しかし偶然とは言え、よくもまぁ出会えたものです。実は昨夜ビールを呑みながら、モバイルPCでHaruさんの掲示板を見ていて、今日はこの辺りに釣りに来られるらしいことを知っており、ひょっとしたら・・・と思っていた矢先でした。 そんな訳で急遽ミニオフとなり、しばし釣り談義に花が咲きます。3人で記念撮影もすませたとき、皆川さんがなにやら近くの崖っぷちに上り始めました(写真上右)。彼はロッククライミングの趣味があり、こういう一枚岩盤を見ると登ってしまいたくなるそうなんですね。しかし少々オーバーハングしたこの岩盤はちょっと歯が立たなかった様で、下から1/3ほどの所で諦めの様子。その後、Haruさん・皆川さんのお二人は、車両通行止めの林道を徒歩で4時間ほど歩いて源流釣行に向われました。入り口でお別れの写真を撮影して・・・・はて、釣れたんでしょうかねぇ。詳しくはHaruさんのHPのレポートをご覧下さい。私はと言えば、この後は下流部のダムで釣りをするも全く魚影すら無く、15時ころには早々と帰路につきました。 さて、ゴールデンウィークのころが東北でのダム湖の釣りの最盛期となりますが、この付近のダム湖は田植えが始まると同時に水位が急激に下がり始め、2〜3週間のうちに釣期は終わってしまいます。年間でも1ヶ月ほどしか釣期が無く、だからこそ魚が残されているのかも知れません。まだまだ大物のチャンスは残されています。ぜひ挑戦してみられては如何でしょうか。 [第二弾の「山形渓遊会春期釣行(5月1-2日)」に続きます。] 【今回使用のタックル】 ミッチェルTroutia730ft、シマノBioMasterXT2000、呉羽シーガーエース1号(6lb)、自作Kルアー5/6cm緑/赤、Wavy50/60S鮎、AthleteMinnow55S鮎、CortacSpoon10g/7g、他 |