久し振りに我が家の次男と寒河江C&R区間に繰り出しました。息子でも相変わらず良く釣れるC&Rですが、意外にも最近になりメイルや掲示板でC&Rでの釣り方についてのご質問が多くなっています。次男との釣りの模様と一緒に、もう少し詳しい釣り方などの説明もお伝えしようかと思います。また、オマケで、ごく最近の「堰堤プール」でのルアーフィッシングについてもお届けします。 我が家で一番釣り好きの次男も、今年から中学生。最近は釣りに誘っても「部活だからダメェ〜」とつれない返事ばかりが返ってきます。それでも、友達同士で近くの野池や公園でバス釣りをしている所を見ると、どうやら釣り好きは変わってはいない様子です。夏休みに入って部活の合間に、久し振りに次男と寒河江C&Rに行く機会ができました。
さて、釣り方のお話ですが、実は同じ様なレポートを昨年もお届けしています。寒河江C&Rでのルアーでの釣り方について興味の有る方は、「父の日は親子で寒河江C&R」と題したレポートもぜひご参照下さい。今回は昨年のこのレポートに追加の形で、釣り方などを書いてみます。)(2003年より、寒河江C&R区間では、ミノー・スプーンともに、シングルフック・バーブレスが義務付けられました。バーブレスであってもトリプルフックの使用は出来ませんのでご注意下さい。)
息子には竿先をビンビンと激しく動かしながら釣る様に教えていますが、殆どの釣り人はトゥィッチングのアクションが弱すぎるのではないでしょうか。横で見ていると魚が逃げてしまいそうなくらいに強く激しいアクションを加えていますが、そうしないとなかなか釣れてはくれません。ラインが足元で水を切って、バシバシッと水しぶきが上がるくらいです。恐らく水中ではミノーが上下左右に激しく狂ったように飛び回っている筈なのですが、魚の遊泳力は我々の考えている以上に素早く、そんなミノーに喰い付くのは、魚にとってはたやすいことなのです。 ただ、その時にミノーが水面上に飛び出してしまっては行けません。竿先にラインのテンションを感じ取り、どの位のテンションならミノーが中層を泳ぐかを、体で覚えることです。川の流れは千差万別ですので、リールを巻く速さを覚えるよりも、竿先のテンションで覚えるほうが間違いありません。アクションを加えながらテンションを感じる訳ですが、実際にやってみるとそれ程難しいものでもありません。 なお、こういった渓流での釣りでは、竿先は常に水面ギリギリに構え、ルアーの浮き上がりを防ぎます。また、当たりを素早く捉えるため、ラインには常にテンションを掛けたままにしてリーリングします。加えて、ロッドティップから出るラインの角度が常に直角になる様に体制を整えながら釣ります。でないと、当たりが出たときに素早くアワセを加えることができません。 上の図は昨年のレポートに使ったものと同じですが、ルアーの投げ方は全く今回も同じでした。ただ、ポイントAの対岸からも今回は釣っています。常に流れに直角にミノーを投げ、最初は早めに、ミノーが下流に来るにしたがってゆっくりとリールを巻きます。この時も竿先のテンションを感じながらルアーが中〜低層を泳ぐように、リールを巻くスピードを調節して下さい。しかもアクションを一時たりとも止めてはいけません。 図ではポイントAでは3回だけしか投げていない様に書いていますが、普通は同じ区間でリーリングのスピードを微妙に変えながら、50回程度はルアーを投げ探ります。透明度が高いとそれほど回数を増やしても意味がありませんが、今回の様に透明度が2m程度の時は、2m刻みでルアーを投げなければいけないのです。その結果、図のポイント全部を探ると、実に200回以上もルアーを投げることになり、結構疲れるものです。
最後に、水の透明度と釣る時間帯を十分に見極めて下さい。雨後の透明度の低い時は明るい時間帯でも良く釣れますが、透明度が上がってしまうと、朝夕の2時間程度の勝負になってしまいます。もっとも透明度が高いとフライマンが多くなり、ルアーマンは肩身が狭くなりますので、私は雨後に出かけられることをお薦めします。この様に書いてくると、なんだかとても難しい様に思えますが、そんなことはまるで有りません。なにせ、私の愚息でも始めてのC&R釣行で1回でマスター出来ています。皆さんもぜひ楽しんで下さい。 【オマケ:最近の堰堤プールでの釣果です】 実を言うと、息子と寒河江C&Rに出かけた翌6日に、東根市の風の又三郎さん、山形市の本間さんと、フローターを使った堰堤プールの釣りに出かけています。5月に企画して中止になったフローターオフのリベンジのつもりでした。しかし前夜に降った大雨のお陰で、県内はもちろん、近隣の渓流はどこも泥濁りの酷い状態になってしまい釣りになりませんでした。 一応、某堰堤を選んで3人で入渓してみたものの、やはり濁りはきつく透明度は30cmほどしかありません。それでもまぁ、プカプカやっていれば楽しいもので、ビールを呑みながら、釣り場の案内だけはさせて頂きました。3人でよってたかって釣れたのは写真の尺イワナ1尾だけ。それでもルアーを追う魚影を多数確認でき、次の機会に期待することにしました。どうも今年私の企画するオフは尽く恵まれない様ですねぇ、、、、風又さん、本間さん、お疲れ様でした。
【今回のタックル】 次男:フェンウィック560ft、シマノBioMasterXT1000、呉羽シーガーエース1号(6lb)、Wavy5Sヤマメ、Luna47S鮎、他 私:ミッチェルTroutia730ft、シマノBioMasterXT2000、呉羽シーガーエース1号(6lb)、Wavy5S、Luna47S、他 イワナ38cm:上記タックル+Wavy5Sゴースト鮎、イワナ42cm:Wavy6S鮎 |