今年も恒例の山葵オフ(「福島のフィッシングフィールド」、「大」氏主催、2003年12月解散)に参加してきました。このオフも今年で9年目・17回を迎え、この時期になるとこのオフに参加しないと春を迎えた気になりません。内容としてはもうおなじみのものばかりですが、山菜も渓魚も、毎年出会っても飽きる事がないのが不思議です。今回も目一杯、春を満喫してきました。今回も出来るだけ写真を多く掲載するようにしました。ロードに時間が多少かかるかもしれませんが、最後までお楽しみ下さい。 【5月20日】 現地集合は20日土曜の朝9時。例年ですとギリギリに到着するように山形市を早朝に出発するのですが、今回はちょっと趣向を変えて夜間に移動しました。というのも、お目当ての釣り場があったからです。最近は、このオフではすっかり釣りをしなくなっていましたが、昨年の山葵オフ開催時に新たに出来た堰堤プールを見付け、目をつけていたものです。釣り場には6時着。 岸釣りで上図の(2)から試しにルアーを投げて見ると、予想通りに数投目で尺に少し足らないイワナがヒット。このプールのために用意したフローターを車から取り出し、集合時間までの3時間足らずをこの堰堤で楽しむことにしました。今年は残雪が異常に多いため、まだ雪代がたっぷり出ていると思っていましたが、意外にもプールは透明度が高くルアーへの反応はいまいちでした。それでも尺足らずのイワナを含め、7尾ほどゲットすることができ、予想通りの結果に満足することが出来ました。 今年は全く渓魚をキープしていませんでしたが、このオフでのイワナ料理用に、少しだけキープさせて頂きました。釣れたのはいずれも(2)と(3)の交点付近にある沈み木周りと、(1)の浅瀬にあるブッシュ周りだけで、意外にも(4)のバックウォーター付近では反応すらありませんでした。釣り始めて暫らくして、釣友の佐伯さん(写真下左)と川崎さん(中央)がバックウォーターからルアーで釣っておられましたが、残念ながらノーバイト。ここでも「煙幕理論」の通りのポイントを形成している様でした。 さて、いよいよオフの始まりです。まずはこの地区の渓流の守り神、五十嵐さん(下左写真)からまとめて遊漁券を購入します。オフで毎年利用させて頂いているこの付近の渓流の魚影の濃さは、とりもなおさず漁協組合によるコンスタントな放流活動のお陰です。最近は券を買わずに密漁をする釣り人が増えたと嘆いておられましたが、これからも楽しめる様に、遊漁券だけはぜひ購入して頂きたいものです。 オフでは、昼間はそれぞれ好き勝手にビールをあおる人、釣りに出かける人、山菜を取りに行く人とさまざまです。私も夕方まで上記の堰堤で再度釣りを楽しみ、付近でコゴミを採取したりしました。夕刻が近づくころ、いつもの様に大宴会が始まります。そして、皆が持ち寄った様々な料理が次々と出てきます。昼間っからビールを呑み始め、夕方の宴会開始時にはすっかり呑み疲れてしまっているのですが、それでも深夜まで釣り談義は絶えることなく続きます。年齢も職業も様々な人たちの、まるで遠足のようですね。
今年はいつもより多くの30名弱が集まり非常に賑やかなオフとなりました。あいにくお天気がいまいちで、土曜は朝8時ころからずっと雨。しかしこういった時のために確保した大きな橋の下のキャンプサイトは雨など一向に気になりません。乾杯が始まりやがて日がとっぷりと暮れるころには、そこには気の合った仲間たちだけの別世界が、闇の中にぽっかりと浮かんできます。
【5月21日】 翌朝は予定通りに起きたら8時ころ。早朝からしっかり釣りに出かけたメンバーも僅かながらおられたそうですが、はて、釣れたのでしょうか? 私は夢の中でした。朝食も皆でわいわいと言いながら用意して作り、そして、落ち着いたところで記念撮影をしてお別れとなりました。みなさん、また秋の福島オフでお会いしましょうね!! さて、皆と別れた私たちは、「大」さん・菊池さん・長砂さんと私の4人で、もう少しのあいだ裏磐梯の春を味わうことにしました。キャンプサイトのすぐ近くで、釣りをしながら地竹(姫竹のタケノコ)を採取しようと言う魂胆です。私はこの時期の裏磐梯というと、釣りよりももっぱら花の写真を撮影して回るのが楽しみのため、釣り道具は一切持たず、デジタルカメラだけを首にぶら下げて3人のあとをついて歩きました。 しかし残念ながら、今年は季節が2週間ほど遅い様で、見ごろを期待していた九輪草や羅生門蔓の花はまだ全く咲いておらず、二輪草とスミレの花ばかりが渓を賑やかしていました。加えて、夜間に激しく降った雨のため水温が低下したらしく、魚はいる様なのですが、釣りのほうもなぜかさっぱり。3人のフライに出た魚は、ごく小さなヤマメだけでした。 釣りと花には裏切られた格好でしたが、それでも腰にぶら下げたビニール袋には、地竹とウドなどの山菜をしっかりと確保し、なんとなく満足して帰ってきました。春の福島オフが終わると、いよいよ渓も1年で最も活性の高いトップシーズンへと突入して行きます。なお、花の写真はありませんが、新緑の渓流と釣りの写真を壁紙用に用意する予定です。「写真館」にてお楽しみ下さい。
【今回のタックル】ミッチェルTroutia730ft、シマノBioMasterXT2000、シーガーエース1号(6lb)、Kルアー5/6cm/緑/赤、Wavy5S、他 |