今年は積雪がとても多いため、強烈な雪上の歩きを要求される早期の堰堤釣りにはどうも食指が向きません。例年なら解禁と同時に毎週の様に出かけるところですが、今年はまだ1回だけ。それでも19日には珍しく非常に良いお天気となり、気温もグングンと上昇したため、堪らずに午後から少しだけ釣りに出かけました。場所はウグイでも釣れそうな里に近い溜池の様な堰堤プール。なのに、とんでもない大物が釣れてしまいました。 もう3月も半ば過ぎだというのに、山間部ではまだ雪の深さが増えつづけています。スキー場はウハウハの様ですが、釣り師には辛いものがありますね。下のグラフの通り、2月後半から冷え込んだ状態は3月に入っても余り変わらず、週半ばに必ず雪の降る状態が続いています。2月末の気象庁の長期予報では「3月は気温高い」となっていたのですが、どうやら大ハズレ。中旬になって「3月は気温低め」と手のひらを返した様に予報が変わりました。 もっとも、気温が低いと言っても過去30年の平均気温(グラフの0の線)と比べれば、ほぼ同じ。昔はこんな寒い冬が3ヶ月も続いていたことになります。これは、温暖化で平均気温そのものが上昇しているためで、実はこれでも「平年並み」なんですね。ちなみに、98年〜00年にかけては1.3℃(緑の線)ほど平均気温が上昇しています。なお、引き続き土日に気温が上昇するパターンが続いてはいますので、今後が楽しみです。
さて、釣りに話題を戻しますが、午後2時ころ、最初に入ったのは下の写真の小さな堰堤です。この堰堤は、昨年の3月の同時期はほぼ満水状態だったのですが、今年は雪が多くて気温が低いため、渇水状態のままでした。プールは申し訳無いほどの面積しかなく、しかも透明度が非常に高いためか、釣れたのは写真の本当に小さなヤマメが3尾だけ。同じサイズが20尾ほどいましたので粘ればもっと釣れましたが、これでは話になりません。大きい魚もいる筈なんですが、出てきてはくれませんでした。
思わぬ大物に戸惑いながらも、こういった里に近い場所でのニジマスは、地元の人が放流してくれている可能性が非常に高いため、手早く記念写真を撮り、そのままリリースしました。元気に泳いでいってくれて、まずは一安心。その後、もう1尾小さめのニジマスらしき魚がヒットしましたが、こちらは惜しくも途中でバラし。その後は当たりも無くなり、風も出て来たところで納竿しました。(写真館にこのニジマスの画像を掲載しています。) 話は代わりますが、この時期に釣れる渓魚は普通、サビが残っていて魚体も細く元気がないものです。しかし堰堤プールでの大物はちょっと様子が違います。下の写真の上半分は今回釣れたニジマス、下は2年前の4月に某堰堤で釣った47cmのイワナですが、共に魚体に非常に良く似た特徴が有ることが判ります。
【今回のタックル】ミッチェルTroutia730ft、シマノBioMasterXT1000、呉羽グランドマックス1号(6lb)、Kルアー5cm緑、Wavy5S、他 |