K++の渓流格言集
初版1993年10月20日、最新版2010年1月12日


《K++の渓流格言集》

1.一に場所、二に時合、三に回数、四に腕

渓流釣りで良い釣果を上げるためには、はまず良く釣れる場所を見つける事が第一で、次に時合に出合うこと、そのためには釣り場に通うことが必要です。釣りの名人と呼ばれる人達は、決して釣れない場所や釣れない時間に出かけません。

2.増水したら、沢に入れ

7月から9月にかけての渇水の時期で、増水して普段釣っている様な所が釣りにならなくなった場合は、普段水が少なくて釣りにならない様な小沢に入って釣れという事。こんな所にこんなにも魚がいたのかと思うくらい、沢山の岩魚がルアーにアタックしてきます。

3.有名過ぎる渓は釣れない

情報がないとついつい雑誌やTV・ネット上の情報に頼ってしまいます。しかし大半の釣り人は同様の情報に頼っており、同じ釣り場に釣り人が殺到しがちです。むしろ雑誌やTVなどのマスメディアに紹介された事のない釣り場を探すべきです。

4.釣り券を買わされたら移動すべし

わざわざ釣り場に車を走らせ券を売りにくるという事は、ガソリン代や人権費を十分回収できるほど沢山の釣り人が常に入っているという証拠です。この様な渓では成魚放流の小さな魚は釣れても大物は望めません。券を買うとついついその渓で入漁料以上の釣果を上げてやろうと思ってしまいますが、むしろ渓を移動した方が得策です。

5.薮こそ穴場

餌釣りやフライ・テンカラでは、竿や仕掛けが長い事から、枝木の生い茂ったいわゆる薮沢こそが穴場となる事が多いのです。

6.増水はルアーにかなわない

渓流釣りには餌釣り・フライ・テンカラ・ルアーの4種がありますが、増水時の濁りの入った状況では、ルアーフィッシングが絶大な威力を発揮します。むしろ他の釣りでは、この様な時はほとんど釣りになりません。

7.ミニスカートが流行ると釣れなくなる

不景気になると必ず流行するものとして、ミニスカート、パチンコ、アウトドア等があります。不景気になるとゴルフなどのお金のかかるレジャーから釣りやアウトドアと言ったお金のかからないレジャーへと多くの人がシフトしてきます。資源の豊富な海釣りとは異なり、釣り人の激増は結果的に渓流の魚を釣れなくします。

8.大物は大きな餌で釣れ

これは古くからの漁師の格言ですが、渓流のルアーフィッシングでも当てはまります。渓魚は魚体(全長)の10%前後の大きさの餌を最も良く捕食する事が、これまでのデータから判明しています。フライや川虫の様な小さな餌では通常、尺程度までの小さな渓魚しか釣れません。大物は5cm程度の大きなルアーで狙って釣るべきです。

9.1/(n+1)の法則

渓流では、魚に釣り人の気配を感じさせない様にする事が非常に大切です。同じ釣り場に同時に入る釣り人の数が多い程、釣果は下がります。釣れる尾数は入溪した人数に1を加えたものにほぼ反比例し減少します。3人で入溪した場合、1人当たりの釣果は、1人で入溪した場合の1/4程度の尾数しか望めません。大物の可能性も同様に下がります。

10.渓流3年周期説

良く釣れる渓は、口コミ等で人が急に集まり、やがて釣り切られて魚が激減します。しかし、その後は釣れない渓として認識され、釣り人が逆に激減します。その結果、3年程度の周期をもって、魚影が薄くなったり濃くなったりする現象がみられる事になります。