●日 時:平成11年2月27日(土) 13時30分〜 終了しました
●会 場:「ビッグウイング」大会議室 入場無料
山形県山形市平久保100番地 電話:023(635)3100
●主 催:山形県内水面漁業組合連合会 電話:023(641)2407
●共 催:山形県
●後 援:日本渓流釣連盟 トラウトフォーラム
釣り東北社 自然倶楽部 つり人社
●事務局:山形県農林水産部水産課内水面漁業係 鈴木裕之
山形県山形市松波2丁目8−1 電話:023(630)2478
●メインテーマ:
「渓流の魚は誰のものか?」
●プログラム:
1)基調講演1:日本渓流釣連盟副会長 相吉 孝顕
奥只見の渓魚を守る会の活動、岐阜県間瀬川での釣り連盟の活動、
40年代の渓流釣りの模様などが紹介された。
相吉 孝顕 氏斎藤 金也 氏
2)基調講演2:山形・山岳渓釣会 世話人 斎藤 金也
「明日を釣る」(明日も釣れる環境を作る)という理念の同クラブの活動、
羽越水害(昭42年)とその後の白川ダムなどの河川改悪について説明。
釣り人の連帯、生きた川を取り戻す必要性を強く訴えられていた。
3)VTR「C&R区間2年目の寒河江川」 トラウトフォーラム制作
その後の寒河江C&R区間の状況をレポート。96年と比べて入渓者数
が97年には数倍、98年には十数倍にも増えていた事が印象的だった。
C&R区間は、釣り人の釣果だけでなく地域活性化にも貢献していた。
4)パネルディスカッション
・パネラー
トラウトフォーラム代表 西山 徹
日本渓流釣連盟副会長 相吉 孝顕
山形・山岳渓釣会 世話人 斎藤 金也
山形県内水面漁業協同組合連合会会長 高橋 安則
山形県農林水産部水産課長 山田 彰一
ほか
・コーディネーター:
(株)つり人社 編集長 若杉 隆
「渓流の魚は誰のものか?」というテーマでスタートしたものの、途中
から「釣り人は何ができるか?」という話題に移り、釣り券の販売実態
から「釣り券を買いましょう」という話に移行していったのが少々残念
でした。討論の中では、現在の日本の渓流の問題点が多数出されていま
したが、それを具体的にどの様に解決するかについての突っ込んだ討論
を今後は期待したいものです。
一方で、幾つかの具体的な今後の方針などが示されていました。最上第
二漁協では、現場売りを大幅に値上げする代わりに、情報の開示を進め、
同時に自動販売機の設置や釣り券販売所を分かり易くするなどを実施さ
れるとのこと。また、県内共通年券の不足については、今後ゆっくりと
増刷すること、共通1日券や2日券の発行を検討していること等が示さ
れました。少なくともこのフォーラムがきっかけとなりこれらの改定が
実施され始めたことを高く評価したいと思います。
問題点は山積みですが、この様な形で、たとえゆっくりでも確実に環境
が良くなって行くことは、将来に大変期待が持てました。
左から、若杉 孝、西山 徹、相吉 孝顕、斎藤 金也、高橋 安則、山田 彰一の各氏
閉会後) 山形県渓流釣り協議会発足
・山形ロッドアンドリールクラブ 大滝 伸二
・山形県農林水産部水産課内水面漁業係 鈴木 裕之
山形県には釣りクラブを束ねた組織が無かったため、県水産課が音頭
を取る形で「山形県渓流釣り協議会」が発足することになった様です。
私も山形渓遊会として会議に出席しました。釣りの団体と行政・漁協と
の意見交換の場として今後に期待します。
会場風景左:大滝氏と右:鈴木氏
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