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■ 筆者は1991年から2013年までの23年間、山形市に在住し、渓流釣りを楽しませて頂きました。しかしながら、近年は主に下記の理由により、山形県内と近隣の渓流釣り場は著しく荒廃しています。
1.源流部の堰堤プールでは、ごく少数の節操のない餌釣り師による乱獲がまかり通り、その水系の最源流部まで渓魚が全く見られなくなってしまう現象が、十数年前から見られる様になりました。乱獲は年々範囲を広げ、山形県と新潟県では、2017年ころを最後に、釣りの可能な堰堤プールは無くなりました。
2.温暖化による季節外れの豪雨や渇水が相次ぎ、渓魚の産卵や成長を著しく阻害している様です。2013年7月18日の豪雨の後は、下越・山形県内の多くのダム湖で、以後3年間ほど、渓魚が消えました。源流部では土砂で渓が埋まり、全く魚影の見られなくなった渓が幾つか見られます。
3.温暖化によりカワウの棲息範囲が北上しつつあり、ここ数年、山形県・新潟県でも多くのコロニーが見られる様になりました。カワウは大量の渓魚をエサとして食べるため、中流部以下の渓やダム湖では、渓魚が激減している様です。
加えて、筆者が13年秋に首都圏へ移住して以降、あまりにも釣果の優れないことも手伝って、山形県内での釣行回数は激減し、19年の春を最後に、山形県への釣行は無くなってしまいました。(写真撮影等で訪問有り)
南東北の堰堤プールや源流では、ほとんど釣りにならない状況が続いているため、2015年ころより、筆者の主な釣りの対象は、ダム湖でのボートフィッシングや北海道の釣りとなっています。(2021年2月23日)
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