釣行レポート

父の日は親子で寒河江C&R(99年6月20日)



釣り専門のホームページに我が家の出来事を掲載するのはとても気が引けるのですが、「お子さん連れでも楽しめる寒河江キャッチ&リリース(C&R)釣り場」を知って頂こうと、このレポートを書きました。寒河江川を管轄する最上第二漁協では「中学生以下は無料(高校生以上は大人と同じ)」となっており、寒河江C&Rにおいてもお子さんは入漁券不要で楽しめます。家族で気軽にしかも安価に渓流釣りを楽しめる、、、こんな素晴らしい環境に、本当に感謝するばかりです。




我が家では家族でキャンプや釣りに良く出かけます。これまでも管理釣り場などには何度か足を運んでいて、釣りには抵抗がありません。特に小学校6年生の次男(写真左)は釣り好きで、フライやルアーで楽しんでいます。右の写真は今年4月に家族で出掛けた「東北フィッシングパーク」の様子です。


次男も大きくなったため、今回初めてチェストハイのウェーダーを購入し、本物の渓流釣りに挑戦してみました。場所は、寒河江川C&R区間の中でも魚影の濃いと言われている「朝日山の家」サイドです。ここは普段は右写真(6月13日)の様にフライマンが所狭しと並んでいる名ポイントです。


実はこの日、前日からの雨で透明度が低くなっており、日曜の午後には殆どのフライマンが帰ってしまうだろうと予想していました。実際、透明度は1m程度でフライにはかなりキツイ状態。釣り場には殆ど人がいませんでした。お天気が良く、水の透明度が高い場合には、フライマンがズラリと並んでいて、子供さんと釣りを楽しむことが難しい場合もありますので、ご注意下さい。

ポイントは大きく分けてA〜Dの4個所ですが、水が少ないときはBのポイントは釣れなくなります。この日はかなり増水していて、逆にBのポイントで連続ヒットがありました。釣りの時間帯はこの時期であればやはり朝夕の2〜3時間が狙い目ですが、曇や雨天なら1日中釣りが可能です。フライマンが多い時は、むしろ真っ昼間に釣ってしまうと良いでしょう。




釣り方は簡単です。上の図の様に、対岸に向けてシンキングミノーを投げ、竿先をビンビンと動かしながら、ルアーが水面に浮きあがらない程度にゆっくりとリールを巻くだけです。増水して流れの強い日は、最初はベールを起こすだけでリールを巻かずルアーを流れに乗せ、やがて竿先に抵抗が無くなってきたらリールをゆっくりと巻く様に教えます。

図の赤矢印の様にルアーを投げると、黒矢印の様にルアーが泳ぎ、かなり手前まで追いかけてきてから「ガツッ」と当たりが出ます。ルアーが浮き上がってしまうと釣れませんのでシンキングミノーを使いますが、流れがあるため根掛かりはまず発生しません。また、最初から最後までかなり激しいツゥィッチングを続けないと、なかなか釣れてくれません。

なおトレブルフックの2つ着けられたミノーは魚に対するダメージが大きいため、腹部のフックを外して使用します。可能であれば尾部のフックを更にシングルフックに取り替えて釣って頂ければ申し分無しです。またこの釣り場はキャッチ&リリースが前提ですので、お子さんにもC&Rの意義ややり方について前もって十分に説明してあげて欲しいものです。特に子供さんは魚を陸に放り出したりして乱暴に扱うため、「絶対に魚に触れないこと」「魚を土やコンクリートの上には置かない事」などを徹底する必要があります。)(2003年より、寒河江C&R区間では、ミノー・スプーンともに、シングルフック・バーブレスが義務付けられました。バーブレスであってもトリプルフックの使用は出来ませんのでご注意下さい。)



今回初めてウェーダーを購入してやりましたが、子供にとって水の中を自由に歩きまわれるのは非常に楽しいらしく、川底の石をひっくり返したりして大ハシャギで遊んでました。ウェーダーも最近は安くなり、写真のものは3980円の安物です。すぐに大きくなる子供用としては有り難いですね。


ただ、やはり自然の川は危険も伴います。この日も増水していて流れはかなり速く、深みに入ってしまうと命に関わる事態も発生しかねない状況でした。寒河江C&R区間は川そのものが比較的平坦で危険は少ない方なのですが、それでも安心は禁物です。 私自身は殆ど釣っていなかったのですが、ちょっと目を離したスキに、ご覧の様にどんどんと深い所に入っていき、びっくりさせられました。子供は釣りに夢中になると、状況が判らなくなってしまう様ですので、少なくともお父さんは絶対に釣りに夢中にならない様にお願いします。


写真はBのポイントで息子が釣っている様子です。比較的浅いため、子供でも立ち込んで釣れますが、ここは透明度が高いと魚から釣り人が見えてしまうため、釣れてはくれません。この日は雨で増水しており、流れの方向から、最も釣り易い状況でした。端の方から順次ルアーを投げて行くと、


2尾目で釣れたのは、ご覧の様なちょうど30cmの尺イワナでした。初めて渓流で釣りをして、もう尺イワナを釣ってしまった訳ですが、別に不思議ではありません。この辺りは尺前後のイワナがウジャウジャと泳いでいるのですから。特に濁りの入った日は子供でも普通に釣れてくれます。


それにしてもどうですか、この息子の笑顔! 私にとって「父の日」の最高のプレゼントとなってくれた事は言うまでも有りません。写真は7月に予定している「寒河江オフ」の集合地点付近の写真です。ルアーでもフライでも楽しめる「寒河江C&R区間」を目一杯、満喫したいですね。

【今回、息子が使用したタックル】:5.5ft UL TroutRod、シマノ BiomasterXT1000、シーガーエース1号(6lb)、WavyMinnow5Sヤマメカラー