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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2024(12)(9月11〜20日)


いよいよ北海道の渓流釣りは秋の本番です。温暖化による猛暑もようやく姿を消し、渓畔は秋の空気で満ち始めています。このところの降雨で渓水も十分に回復し、水温も20℃を切り始めています。渓魚たちも元気を取り戻し、釣り人たちにパワフルな姿を見せてくれる時期となりました。これからの1ヵ月半ほどは、渓も湖も海も、何をやっても楽しい季節です。引き続き、健康に十分配慮しながら、秋の北海道の渓流釣りを満喫したいと思っています。
(下写真は、秋本番の十勝のニジマスの渓)


注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【9月11日(水)十勝のホームの渓で磯竿アウトリガー】

この日は前日から気温が5℃以上も下がる、曇天の肌寒い日でしたが、2日前にバラした大ニジマスが忘れられず、ホームの同じポイントへ向かいました。2日前と同じ磯竿アウトリガーニンフで10時半ころから釣り始めましたが、これがまたまた何の反応もありません。2日前も11時半頃から釣れ始めたため、そのまま我慢して付近を釣り続けましたが、結局13時になっても殆ど反応無し。やはり急に気温の下がった日は、虫も少ないのか、釣りになりませんね。釣れたのは下の2尾だけでした。でもま、もう一ヶ所、2m近い深いポイントを見つけたのが、唯一の収穫でした。

渓水温も20℃前後となり最適だったが釣れたのは小ニジマス・小ヤマメのみ初秋のキガラシが綺麗な季節(Click)

【使用タックル】
ShimanoHoliday磯3-530、BiomasterC3000、Castaway25lb、Nanodax20lb+Nanodax17.5lb+GrandMaxFx2.5号、 錘2号、プリンスニンフささめ管付きチヌ3号、他

【9月12日(木)やっぱりホームの渓は釣れん!】

まずは前日と同じポイントで再挑戦この日は最大でも32cm止まりと寂しい3ヶ所ほどを釣ってみたが結果は同じ

前日と同じく、この日も磯竿アウトリガーニンフで、ホームの渓を釣ってみました。前日と違い、お昼頃から晴れて暑くなり、絶好のニジマス日和となってくれました。しかし、前日も同じポイントを散々攻めてスレてしまったのか、32cmまでのおチビちゃんの連発でした。その後も3ヶ所ほどを回り、ポイントの深さを測ったりしながら攻めてみましたが、結局はおチビちゃんばかりが20尾ほど釣れただけでした。どうやら十勝のホームの大ニジマスは、余程の活性の高さと、釣り人の運とが揃わない限り、絶対!に釣れないみたいですね。

この数周間でバイカモが増えた(Click)夕方まで粘ったが、小物のみだった誰が変な名前を付けたのだ?(Click)

【使用タックル】
ShimanoHoliday磯3-530、BiomasterC3000、Castaway25lb、Nanodax20lb+Nanodax17.5lb+GrandMaxFx2.5号、 錘2号、プリンスニンフささめ管付きチヌ3号、他

【9月13日(金)久々に某発電所下で良型ゲット】

ホームの渓が余りにも釣れないため、この日は久しぶりに十勝西部の某発電所放水口に行ってみました。ただ、この日は放水が行われておらず、ガッカリ。その代わり、すぐ上のダムから大量に放水が行われていて、本流側が激流になっていました。こうなると、本流側の激流を釣り上がってみたくなりますが、実はそれは間違いです。ニジマスと言う魚は、一旦定位するとほとんど動かない魚であり、放水が止まって本流側が激流になっても、ほとんど同じ場所で泳いでいます。本流側は普段はほとんど水が流れておらず、魚もほとんどいません。

放水口は放水しておらずガッカリそれでも放水口下で41cm(Click)対岸へ渡って放水口前を釣った(Click)

普段は放水口のすぐ下の強い流れの脇などにニジマスが定位しています。放水口の放水が止まって本流側が激流になっても、魚たちはほとんど同じ場所にいて、釣れるのは放水口下の狭い範囲だけになります。実際、今回釣れたのは放水口のすぐ下と対岸側だけで、少し上流側やずっと下流側も釣ってみましたが、全く反応がありませんでした。放水口直下の激流から41cmの良型が飛び出して来てくれたほか、対岸でも尺足らずが釣れ、まずまず満足の釣りでした。しかし、なんですね、ホーム以外ではそこそこ釣れてるのに、なんでホームの渓では、今年、40cmすら釣れないのか、ホントに不思議です。

対岸でも尺足らずまで3尾が釣れた釣りの邪魔なんだが手を振られても困る十勝晴れの綺麗な青空で楽しめた

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、
Bretton#2銀赤、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他

【9月14日(土)3連休は釣り人だらけで釣り場探し】

釣りはお休みの予定が、結局はヒマなので、この日も昨日とは別の某放水口の下を狙いに行ってみました。人の多い日は、釣りはそこそこに、新しい釣り場を探そうと、あちこちを見に行ったりする訳です。放水口に到着してみると、土曜とあって案の定、餌釣り師が2人、先客で陣取っていました。対岸からルアーを投げて釣りましたが、これがサッパリで何も釣れません。仕方なく、少し下流側の瀬でスピナーを投げると、おチビちゃんが元気よく喰い付いてはくれましたが。

この日も別の放水口へ行ってみた土曜とあって先客の餌釣り師が2人下流側でおチビちゃんが釣れただけ

午後からは、同渓の更に数km下流側へも入渓してみました。始めての釣り場ですが、なかなか良い渓相で、尺までのニジマス君が3尾ほど、気持ちよくお相手をしてくれました。ホームの渓では最近、マイクロニジマスばかり釣ってますので、尺ニジマスが出て来てくれただけも、なんだか満足してしまいました。ただ、ここでも下流側から釣り人が2人やってきて、1時間もしない内に退散させられてしまいました。3連休はやはり、魚の数より釣り人の数の方が多いですね。

少し下流側の始めての渓でも釣ってみたこちらは尺までのニジマスが3尾ほど十勝晴れの日が増えてきた(Click)

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、
Bretton#2金(赤塗装改)、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他

【9月16日(月)ファミリーパーク更別でヒマ潰し】

どこへ行っても渓は釣り人だらけで嫌になり、この日は今年2回目の管釣りファミリーパーク更別でヒマ潰ししてました。3連休とあって、餌釣りの池は結構な混雑ぶりで大盛況でした。連休でも滅多にお客さんの来ないC&R池にも、珍しくルアーのお客さんが一人。朝から十勝晴れの非常に良いお天気で、お昼頃から始めましたが、活性はとても高くて、ルアーのお客さんにも連発でヒットしてました。私は最初、ペレットフライで釣り始めましたが、活性が高すぎて入れ食いになるため、ルアーのお客さんに気を使って、すぐにKフライに変更。

3連休とあって餌釣り池は結構な混雑C&R池は雑草が生い茂りまくりだったこの日の最大はKフライに出た62cm

それでも結構な喰い付きっぷりで、60cm級が立て続けに3尾ヒット。ただ、最大でも62cmほどで、数年前までの70cmオーバー確実・・・にはほど遠いサイズでした。しかも、途中、30cmにも満たないおチビちゃんも時折ヒットしてきて、ガッカリ。でもまぁ、4時間で1800円、1日2500円と、本州では考えられない超格安管釣りですから、ステルス値上げも全く文句は言えません。4時間券で釣り始めたのですが、しばらくすると腕が痛くなってきたので、例によって2時間ほどで退散してきました。お天気も最高で、楽しませて頂きました。

C&R池にも珍しくルアーのお客さんルアーマンの65cm、これが最大級十勝はポテトチップスの大産地(Click)

【使用タックル】
3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、
GrandMaxFx2号、Kフライ、ペレット茶管付グレ3号、他

【9月17日(火)某ダム放水口でまたまた良型ゲット】

この日は午前中にいつものホームの渓へ向かいましたが、シルバーウィークで10連休の人も多いのか、橋と橋の間の5kmほどの間に、6台ほどの車が確認でき、これでは3連休とさして変わりません。案の定、空いているポイントで竿を出してみましたが、小さなヤマメが釣れただけで、ほぼオデコ状態。午後からは阿寒湖方面へ移動しましたが、フラストレーション溜まりまくりで、またまた某放水口の釣り場に寄り道してみました。最近、放水口ばかり攻めていますが、それなりに釣れているので止められません。

ホームで2時間ほど釣ったがほぼオデコ3連休後でも、なぜか釣り人の車だらけまたまた某放水口の下を狙い撃ち

ただ、入渓地点には先行者の真新しいタイヤ痕が有り、放水口直下では何も釣れません。それでも、少し下流のあまり目立たないポイントで、Sukari50ssDeepオイカワを投げていると、すぐにゴツゴツっという気持ち良い魚信が手元に伝わってきて、下写真の良型ニジマス42pがヒット。最近はフックをダブルフックに交換していて、ほとんどバレる心配はありません。それにしてもですが、今年は全体として、そこそこ釣れているのに、なぜホームの渓で尺物すらロクに釣れないのか、さっぱり理由が判りません。これじゃもう、ホームグラウンドとは言えませんわい。

放水口直下は釣れず少し下で良型が出たSukariに出たニジマス42cm(Click)阿寒富士と噴煙の雌阿寒岳(Click)

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、
Bretton#2金(赤塗装改)、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他

【9月18日(水)久々の穏やかな日は阿寒湖でボート】

この日は久しぶりに風の穏やかな良いお天気の日となり、急遽、阿寒湖でボートフィッシングとなりました。ただ、午後からは風の出る予報だったため、お昼過ぎには撤収するつもりで、9時ころから出船しました。また、最初からニジマス狙いで、水深20m以上の沖合を、5〜6km/時程度の高速トローリングに徹しました。出船するとすぐに魚信が出て、アメマスがコンスタントに釣れ始めましたが、なぜか暫くは小ぶりなアメマスばかりが続き、中には25cmにも満たないおチビちゃんもヒット。レッドコアであれば、このサイズは魚信なのかゴミなのか判らないところですが、潜行板でははっきりと魚信と判ります。

阿寒湖のボート釣り券¥2,000-也雲一つ無い快晴の穏やかな日(Click)水温20℃台、泳層は12m前後と深い

10時を過ぎると、いよいよニジマスタイムかと思いましたが、なぜか活性が上がらず、相変わらずアメマスばかりが続きます。ただ、時間とともに次第にアメマスのサイズが上がり、10時半ころ、この日の最大の54cmがヒット。午後からは天気予報が大外れで、超が付くほどのベタ凪になり、湖面は鏡の様に。景色は最高でしたが、「ベタ凪+Pカン=釣れない」の方程式通りに、釣果は最悪で、結局、最後までニジマス君の顔は拝めませんでした。それでもアメマスは、最大54cm、50cm台5尾、40cm台8尾、40cm以下8尾、計21尾と、いつもの様に大漁で、まずまず楽しめました。

最大はアメ54cmと寂しい結果(Click)金アメマスに成りかけ?の54cmと私予報に反し午後からはベタ凪に(Click)

【使用タックル】
TailWalkKeison(鮭鱒)90、StradicC3000、SiglonPEx8(35lb/2号)+Nanodax20lb、自作潜行板(大)
RedPepperBaby、Sukari60deep/Rグリーン、他

【9月19日(木)今年3回目の別海の遡上アメマスの渓】

本当はこの日も阿寒湖でレイクトローリングの予定でしたが、午後から風が強くなる予報となり諦めました。ただ、その後の状況を見ると、この日も終日、風の弱いトローリング日和だった様で、WNIの予報も全くアテになりませんね。そして、朝から1時間半ほど一気に移動して、この日は別海の遡上アメマスの渓へ向かいました。ただ、しばらく雨が降っておらず、渓水はかなりクリアで、神経質な釣りを要求されました。加えて、赤いお魚さん(遡上サクラマス)がアチコチに泳いでいて、邪魔ばかりしてくれます。

今年3回目の別海の遡上アメマスの渓こんな深みがあれば良型の狙い目となるこの日の最大は太った46cm(Click)

それでも、ブツカリになっている場所に深みができていて、少し遠投して沈めてからリーリングしてくると、暗い川底から良型が浮き上がってきて、目の前で喰らい付いてくれました。また、倒木の裏やバイカモの後方など、魚からこちらが見えない場所に、フリップでミノーを投入してやると、型の良いアメマスが次々と飛び出してきました。この釣りは釣れても50cm台までですが、思った所から次々にお魚さんが飛び出してきてくれ、久々に釣りの本来の楽しさを、思い出させてくれた様な気がします。結局、この日はアメマス46cmを筆頭に、2時間ほどで14尾ほどの釣果があり、楽しめました。

赤いお魚さんが沢山いて邪魔をしてくるもう1尾の良型アメマス40cm別海地方はミルク王国だ(Click)

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、Ryuki50S匠/ゴールドヤマメ

【9月20日(金)】

この日は午後から強い寒気が入って、14時過ぎから急激に気温が下がる予報が出ていました。そのため、気温の一番上がる13時ころに時合いが来るのではないかと算段し、12時ころから別海の湧水の渓へ向かいました。目的は勿論、大ニジマスです。ただ、しばらく雨が降っておらず、透明度が高くてあまり期待は出来ません。現場に到着すると、流石にこの時間には釣り人は誰もおらず、貸切状態。今回は、十勝のホームで試みた、磯竿アウトリガーニンフで臨みました。この釣り方で、ポイントの深さや川底の障害物の状況を知る目的も有ったからです。

久々に別海の湧水の渓へ大ニジマス狙い釣れたのはアメマス45cm(Click)赤い魚がすぐ近くを平然と泳ぐ

ただ、気温はそれほど高くはならず、釣り始めても最初は何の反応もありません。一番の本命のポイントでは、私の身長を超える深さがある事が判り、驚きました。ただ、その底で魚信が出て釣れたのは、ニジマスではなく、45cmの良型アメマスでした。気温が上がりきらず、どうやらニジマスさんはお休みの様子。その後はまたまた30分ほど移動して、遡上アメマスの渓で時間を潰す事に。この日も38cmまでの元気の良いアメマス達がお相手をしてくれ、なんとなく満足して1時間ちょっとで納竿となりました。

その後は再び遡上アメマスの渓へ38cmまでのアメマスが6尾ほど出たデントコーン(飼料用)の収穫(Click)

【使用タックル】
ShimanoHoliday磯3-530、BiomasterC3000、Castaway25lb、Nanodax20lb+Nanodax17.5lb+GrandMaxFx2.5号、錘4号、プリンスニンフささめ管付きチヌ3号、他
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、Ryuki50S匠/ゴールドヤマメ