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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2024(3)(6月11〜20日)


北海道の渓流釣りは今、トップシーズンです。ニジマス・アメマス・オショロコマなど、渓流魚が1年で一番良く釣れ、楽しめる時期となっています。この初夏の渓流釣りに適した季節は、7月中旬ころまで続くと予想しています。ただ、今年は降雨が少なく全体に渇水気味のためか、あまり良い釣果を聞いていません。そんな中、10日夜半に少しだけまとまった降雨があり、良い釣果を期待したいところです。引き続き、思いきり渓流の釣りを楽しみたいと思っています。(下写真は、トップシーズンの十勝のニジマスの渓)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【6月11日(火)雨後の十勝の渓はチビマス祭り】

十勝では10日夜半に10mm前後の降雨があり、渓では久しぶりに強い濁りが出ました。大ニジマスのチャンス!、とばかりに期待してホームグラウンドのポイントに入渓してみました。午前中はまだ渓の濁りが完全には取れておらず、ルアーフィッシングには最適の状況に思われました。10時半ころには時合いがやってきて、小さなニジマスが連発でヒットしてきましたが、ただ、チビマスばかりでガッカリでした。そういえば、釣れる日・時合いには、地元の釣り師たちが大挙して渓に押し寄せるのですが、この日はなぜか釣り人をあまり見かけませんでした。地元の人たちはどうやって釣れない事を判断しているんでしょうね。

最近はこのポイントも人が少ないまずは濁りがまだ残るポイントでこんなチビマスばかりが10尾も連発

ただ、お昼前にちょっとしたトラブルがありました。渓を歩いているとフラフラとして足元がもたつき、転倒して流されそうになったのです。症状からどうやら軽度の熱中症らしく、車を日陰に置き、お茶を飲んで1時間ほど昼寝をすることで体力は回復しました。実はこの日、帯広では28℃を記録する、今年一番の暑さだった様で、チビマスとはいえ、連発ヒットに気を良くして、ウェーダーを履いて炎天下を歩き続けたための様でした。10日ほど前に73歳になった私ですが、やはり歳は取りたくないものですね。若いころはこんな事、一切ありませんでした。

夕方、2つ目のポイントは堰堤下なぜか25cmもあるオショロも(Click)26尾と大漁だったがニジ33cm止まり

午後からは少しでも涼しい場所を求めて、上流側のポイントに入渓してみましたが、こちらでもチビマスばかりで良型が出てくれません。結局、この日は午前と午後に合わせて5時間ほども釣っていましたが、ニジマスは33cm止まりの22尾、オショロ2尾、ヤマメ2尾のチビマス祭りの釣果。ただ、源流側のポイントでなぜか25cmもあるオショロコマが釣れ、なんとなく満足して納竿しました。この日のお天気は既に真夏の様相を呈していますが、渓畔には未だ初夏の野草花が沢山咲いていて、目を楽しませてくれていました。

ミヤマキンポウゲ?(Click拡大)アカツメグサも良く見ると美しい土手上にコウゾリナ(顔剃菜)

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、
Bretton#2金赤、Eden50H/LCY、Sukari50SSdeep/オイカワOB、Sukari60deep/Rグリーン、他

【6月12日(水)十勝は猛暑で釣り人も辛い】

良いお天気で朝からホームの渓へ入りました。午前中だけで32cmまで8尾ほどの釣果でしたが、この日は帯広で29℃を記録する暑い日で、前日に熱中症の様な症状が出たため、午後からはダム上の涼しい源流部へ逃げ込みました。ただ、源流部は小ダムの排砂を行っていて、泥濁りで釣りになりません。仕方なく小ダムの更に上に久しぶりに入渓してみましたが、魚の反応はゼロでした。10年ほど前は、オショロコマがゾロゾロと追い掛けてきて、足元でパクリと喰い付くのが見えたポイントですが、現在はニジマスに完全に駆逐されてしまっている様でした。

10時頃からいつものポイントへ結局この日も32cm止まりの8尾ほどモンカゲ?が無数に飛んでいた

この日、夕方に地元の釣り師から話を聞く機会があり、愕然としました。彼は毎年、何尾もの大ニジマスを釣っていたらしいのですが、今年に入って大ニジマスはおろか、40cm程度も、ほとんど釣れていないというのです。富良野の渓でも同じ様な話を聞いた事を前レポートでお伝えしましたが、十勝でも同じ様な事が起きている可能性がある様です。そういえば、今年に入って十勝での釣行は既に5回を数えますが、毎回、数は釣れていますが、大物はおろか、40cmすら全く釣れていません。大物たちは一体、どこへ行ってしまったのでしょうね。

ダム上の源流は小ダムの排砂で泥濁り最源流部へ入渓したが魚影無し道路脇は外来種ばかりで花盛り

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、
Bretton#2金赤、Eden50H/LCY、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他

【6月13日(木)クソ暑い日は源流に限る】

この日は予報が変わって、前日同様に30℃近くまで気温が上がるとのこと。こういう日は源流部の涼しい渓で過ごすのに限ります。前日に行ったダム上の渓は、排砂をしていて泥濁りでした。この排砂という作業は、この時期の大雨の直後の増水時に、ダム下の開口部を開いて行われます。恐らく10日未明の大雨の直後からこの作業が行われていた筈であり、この日は既に3日目で、そろそろ透明度が上がる筈でした。ダム上の渓に到着すると、下写真中央の様に、まだかなり濁りが残っていますが、しつこくルアーを投げ続けることで、なんとか釣りになりそうな状況でした。

10時半で既に28℃を超える暑い日ダム上の渓はなんとか釣りになる濁りまず最初は、細身のアメマス45cm

釣り始めて暫くは何の反応もありませんでしたが、暫くすると太陽が顔を出してくれ、なんとなく濁りも薄くなった様な気がしました。すると、まず最初にガリガリに痩せた細身のアメマス45cmがヒット。続けてしつこくルアーを投げ続けていると、巨大なウグイがヒット。その次は20cmほどの綺麗なオショロコマ。そして最後は32cmと30cmのニジマスがヒット。濁りが取れるにつれ、釣れる魚が変化した様で、やはりアメマスが一番濁りには強い様です。ニジマスはかなり透明度が上がらないと、喰い付いてきませんね。それにしても、ニジマスは毎回、なぜ尺ちょっと止まりなんでしょうか。不思議です。

次に釣れたのは20cmほどのオショロ最後はニジマス32cmと30cmの2尾ダム上の渓畔も花盛り(カラマツソウ)

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、
Bretton#2金赤、Eden50H/LCY、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他

【6月14日(金)阿寒湖でアメマス祭り】

風の弱い予報が出たため、急遽、阿寒湖へやってきました。この日は全国的に猛暑の日だった様ですが、道内は寒冷前線の通過後で肌寒く、阿寒温泉の最高気温は17℃と、前日より9℃も気温の下がる寒い日でした。本当はパワフルな大ニジマスを釣りたいのですが、デリケートなニジマスはこんな日はまず釣れません。ただ、アメマスはむしろこんな日の方が良く釣れるものです。割り切ってアメマス狙いでボートを漕ぎだしました。急に寒くなった日は時合いがお昼近くになる事が多いため、のんびりとしたもので、出船は9時半ころでした。

阿寒湖のボート釣り券\2,000-也どんよりとした暗く寒い日の阿寒湖水温は既に16℃、泳層は10m前後

ただ、出船してほんの10分ほどで、なにやらアメマスとは明らかに異なる強烈な魚信が出て、ロッドチップが鋭角的に引き込まれ続きました。まさかニジマス!?と一旦は喜んだのですが、寄せて来て銀ピカの魚体が見えてきて、ちょっとだけガッカリしました。それでもまぁ、45cmの体高のあるサクラマスは右に左にと大暴れしてくれ、楽しませてくれたのでヨシとしました。その後は暫く魚信がありませんでしたが、10時半を過ぎると、急に活性が上がったのか、想定通りにアメマスが連発し始めました。

出船直後に釣れたサクラ45cm(Click)サクラは弱り易いが高速で消えてくれたモンカゲの季節で平日でもこの賑わい

ただ、釣れるアメマスは例年より小型が多く、中には25cmほどのチビアメまでヒットしてきます。10尾ほど釣ったところで作戦を変更し、大型のミノーに切り替えました。当初はSukari60deepを流していましたが、Sukari85DXSに切り替えると、12時近くになって、ようやく51cmの阿寒湖らしいアメマスがヒットしてきました。その後は38cmのサクラマスをもう1尾追加し、16時頃には納竿しました。やはり、小さなミノーで釣っていれば数は出ますが、大型は出にくい様です。結局、この日の釣果はアメマス51、50cm、40cm台6尾、30cm台5尾、30cm以下3尾の計16尾、サクラマス2尾のアメマス祭りでした。

Sukari85に変えて釣れた51cm(Click)今年初の阿寒アメマス51cmと私皆、この金アメを釣るためにやって来る

【使用タックル】
TailWalkKeison(鮭鱒)90、StradicC3000、CastawayPE30lb(2号)+Nanodax20lb、
CarddiffNX/S83ML、VanquishC3000、CastawayPE30lb(2号)+Nanodax17.5lb、
Sukari60deep/Rグリーン(SBL改)、Sukari85DXS/OB鮎(SBL改)、
C-Mission28g/ブルーピンク(SBL改)、Ryuki70S/赤腹ヤマメ(SBL改)他

【6月15日(土)阿寒川は管釣り用フライでヨシ】

この日は風が強くボート釣りを諦め、阿寒川C&R区間でフライフィッシングを楽しみました。ちょうどモンカゲの最盛期にあたる時期の土曜とあって、釣り場は大混雑でした。阿寒湖岸もざっと見たところ、50人ほどの釣り人がいた様に見えました。阿寒川もホテルラビスタ裏の一番のポイントには、ズラリと釣り人が並んでいて、首都圏の管釣りさながらの風景でした。もっとも、私は阿寒川を安い管釣りと割り切って楽しませて頂いてますので、驚きはありません。

阿寒漁協の岸釣り券\1,500-也モンカゲの季節の土曜とあって大混雑大きなKフライで釣れた52cm(Click)

このポイントは目の前にニジマスが何十尾も遊弋していて、ナチュラルなフライでも釣れますが、むしろ管釣り用のフライの方が良く釣れます。この日はまずペレットフライで釣りましたが、反応は良く無く1尾だけ。次にKフライを試すと、これが当たりで、全く同じポイントで2時間程で5尾もヒットしてくれました。ただ気になったのは、今年は全体にサイズが小さめで、しかも数も少ない様に見えました。中にはこれまで釣れた事の無い尺ほどの小ニジマスも釣れました。これもステルス値上げなんでしょうか。なんだか侘しいですよね。

【使用タックル】
3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、
GrandMaxFx1.75号、Kフライ大/小、ペレット茶管付グレ3号、他

【6月17日(月)ドジョウワームを試してみた】

十勝の地元の餌釣り師さんから、大ニジマスはドジョウの餌で釣ることを聞いていたため、この日はこれまでやった事の無い新しい試みに挑戦してみました。フライフィッシングでは、上流側からストリーマ等を流し込み、大物を釣っている人がいます。私自身も、小さなスピナーを上流側から流し込み、良型を釣った経験が沢山あります。そこで、ドジョウのワームを流し込めば大ニジマスが釣れるのでは?と考えた訳です。ただ、ドジョウそっくりのワームは見つからなかったため、Flash-Jと言うワカサギそっくりのワームで代用しました。

釧路の某渓で全く新しい試みドジョウ代りにFlash-J3"ワカサギSukariで30cmほどのサクラマスも出た

入渓したのは、地元のフライマンが時折り70cmクラスを釣り上げているらしいという超有名ポイントです。ポイントの20mほど上流側に立ち込み、50cmほど離して4Bの錘を取り付けたワームを、いつものルアーロッドを使って流し込みます。このポイントは比較的ゆったりと流れる深みのある場所で、ワームがうまい具合にユラユラと泳いでくれました。釣り始めてすぐに手元に魚信が伝わってきて、大合わせすると、43cmの良型ニジマスが釣れました。ワームは柔らかいので、喰い込みが良い様です。ただ、他のポイントでは流速が早過ぎてワームがくるくる回ってしまい、釣りになりませんでした。改良して色々とやってみたいと思っています。

ワームに出たニジマス43cm(Click)リリースするとゆっくりと深みに消えた渓畔にはエゾキンポウゲが咲き誇る

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、
Flash-J3"ワカサギ、Bretton#2金赤、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他

【6月18日(火)続ドジョウワームと湧水の渓】

この日はリベンジで前日午前に入ったと同じポイントへ向かいました。実は前日に強烈な魚信が出たものの、鉤を外されて逃げられていて、どう見ても50cm超えの大ニジマスが泳いでいた様なのです。その悔しさが治まらず、今度はミノーで再挑戦したと言う訳です。ただ、この日も釣れたのは41cmと36cmのニジマスで、結局、大ニジマスを釣り上げることはできませんでした。12時ころになって、地元の釣りガイドさんが釣りに来ていて、色々と話を伺いましたが、なんでもすぐ下流側のポイントでミノーで48cmを釣ったらしい。私の釣っていたポイントは70cmクラスが何度も釣れているらしく、50cmなんて小物だよ!と言われてしまいました。

午前中は前日と同じポイントへリベンジこの日はニジマス41cmと36cm(Click)午後からはブルックの釣れる湧水の渓へ

しかしなんですね、十勝のホームの渓では6回も入渓して35cm止まりなのに、この渓では2回とも40cmオーバーが釣れ、かつ、大ニジマスの魚信も出た訳で、何なんでしょうねこの差は。一言で言えば、十勝のホームは釣り人が多過ぎる、と言う事なんですが、それにしてもです。ちなみに、数日前にYouTubeを見ていたのですが、11日に私が入渓したと全く同じポイントで、恐らく私より後に餌釣り師がやってきて、50cmオーバーを3連発していた様です。大物は確実に泳いでいるんですが、釣れないだけです。さて、この日も真夏の様な暑さで、午後からはブルックの釣れる涼しい湧水の渓へ向かい、チビイワナとチビブルックに遊んでもらいました。こちらの渓は実に平和でしたね。

年々小型化、この日は26cm止まり1尾だけブルックも釣れた(Click)渓畔にはバイケイソウも咲き始めた

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、
Sukari50ssDeep/オイカワOB、Bretton#2/金赤、他

【6月19日(水)足寄のダム湖でチョイ釣り】

この日は所要があり、弟子屈方面から十勝へ大きく移動しました。時間がタップリと有ったため、午前中の3時間ほどを足寄町の近くの某ダム湖でチョイ釣りを楽しみました。釣り場はダム湖のインレット上流部で、上流にある発電所放水口から大量の水が流れてきます。放水がされていないと何も釣れない場所ですが、この日はたまたま良い具合に放水がされていて、楽しめました。ただ、普段は水の流れが殆ど無い場所のためか、外道のウグイが大量に泳いでいて、ミノーに盛んに喰い付いてきて、うんざりしました。

移動中のダム湖インレットでチョイ釣り40cmジャストの良型ニジマス(Click)土手の上から釣れたアメマス48cm

釣れたのは40cmまでのニジマス3尾と48cmのアメマス、それに外道が10尾ほど。アメマスは土手の上から釣ってしまったため、草まみれになってしまい可愛そうな事をしてしまいました。放流するとゆらゆらと泳いで行ってはくれました。さて、これで3日連続で40cm超えのニジマスが釣れた訳ですが、十勝のホームの渓では6回で35cm止まり。この差はあまりにも大き過ぎますね。ホームの渓は、10年前はルアーで普通に幾らでも釣れたのですが、やはり新しい釣り場を開拓しないと行けない様です。

なぜかこのダム湖はこの外道が沢山鮮やかなムシトリナデシコ(Click)渓畔のキバナコウリンタンポポ

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、
Sukari50ssDeep/オイカワOB、Bretton#2/金赤、他

【6月20日(木)チョイ釣りの後は大移動】

午前中はなぜか肌寒い風の吹くお天気で、大ニジマスの可能性はほぼゼロ。鮎釣り師が大ニジマスを連発していた超有名ポイントに入ってみましたが、おチビちゃんが釣れただけ。午後は大きく千歳方面へ移動しました。

超有名ポイントもおチビちゃんのみ十勝は牧草の収穫の最盛期だ(Click)フランス菊は道内のどこにでも生える

【6月21日の独り言】: お昼の便で新潟のもっくんがやってくるので、千歳まで大移動してきました。折角もっくんが来るのに、何やらお天気が良くありません。彼も大ニジマスを釣りたいらしいけど、このお天気じゃ厳しいなぁ。どうすべ。