ミニオフレポート

2022年シーズン始まる(4月17日〜4月24日)


2022年の渓流釣りシーズンが始まりました。コロナ禍もオミクロンという重症化率の低い株に置き換わり、なんとか落ち着きを見せてくれています。しかしながら、今年71歳を迎える私は、それでもやはり厳重な感染対策を怠ることはできず、昨年に続いて辛いシーズン開始となっています。加えて、今冬は数年ぶりの豪雪となっていて、4月末現在でも未だに開通している林道は殆どありません。例年であれば4月中旬ころから幾つかのダム湖でボートフィッシングを楽しめるのですが、今年に限っては未だにボートを出せずじまいです。そんな中、徒歩で山奥のダム湖を目指し、なんとか釣友が良型を見せてはくれました。

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【非常に多い残雪とコロナ禍の中の釣行開始】

今年も10月末ころまで、キャンピングカーを利用した長期の遠征釣行を行いたいと願っています。例年であれば4月の2週目ころには下越入りをするのですが、今年は数年ぶりの豪雪に加え、2月・3月の平均気温が例年よりも低くかったためか、4月に入っても南東北の山間部には、異様とも思えるほどの残雪が見られています。昨年よりも1週間以上も下越入りを遅らせたにも関わらず、多くの林道が未だに開通しておらず、ほとんど釣りにならない状態が続いています。ただ、4月に入って温暖な日が増えたためか、野草花の開花は概ね平年通りにはなってくれた様です。

一方、コロナ禍は、重症化率の低いオミクロン株に置き換わったことと、3回のワクチン接種で、昨年の様な危機的な状況は既に無い様です。ただ、今年71歳となる私には、これまで通りの感染対策は欠かせません。人との接触を極力減らすことが最も重要であり、下越や北海道の片田舎にキャンピングカーで滞在し、人との接触の殆どない野外での活動を行う方が、感染症対策として効果的な事は明白です。今年もできるだけ長期間に渡り、下越・北海道に滞在できればと考えています。

2022年度 新潟県共通遊漁承認証今冬は昨年以上の豪雪だった(4月20日)昨年の4月10日の同地点の残雪

【2021-22年の豪雪】

さて、シーズン初のレポートでは、その年の積雪や気温などの状況を確認することにしています。下表は私の主に釣行する南東北と道東地域の各地点での3月の最深積雪の状況ですが、ご覧の様に南東北では2018年以来の豪雪だった様です。加えて、2月・3月の平均気温が例年よりもかなり低く、融雪が進まなかった様です。一方で、道東での降雪は平年よりやや多めで、気温の変化もここ数年と変わらない状況だったようです。(データは気象庁電子閲覧室

 南東北・道東の各地点の3月の最深積雪値(cm)- 赤いほど積雪が多かった事を示す
 南東北・道東の各地点の3月の最深積雪の平年比(%)- 赤いほど例年より雪が多かった事を示す

なお、3月末から4月中旬までは比較的気温の高い日が多かったためか、野草花の開花は平年並みに推移していて、既に多くの種類が見られる様になっている様です。山菜の収穫も平年通りと思われます。一方で、標高の高い山の残雪は、平野部の気温にはあまり影響されないため、近年には無いほど大量に残っている様です。暖かい日には、高山からの大量の強い雪代が長く続くのではないかと考えられ、イワナたちのダム湖や湖沼への流下も、今シーズンも大いに期待できそうです。

 南東北(肘折/大井沢/小国/下関/津川/守門)と道東(帯広/糠平/白糠/川湯/中標津/根室)の平均気温との差(℃)

【4月17日(日)】

さて、今年は残雪が多かったため、昨年より8日ほど下越入りを遅らせています。昨年は4月11日には2つのダム湖への林道が開通していましたが、今シーズンは本レポートを書いている4月26日でも、未だに2つのダム湖へは車で入れていません。新潟の釣友のもっくんと17日に待ち合わせ、いつものダム湖への入渓を試みましたが、30分ほどの徒歩で入渓するしかありませんでした。入渓してみると、水位は豪雪のせいか既に満水となっていて、釣りには最適の透明度となっていました。ただ1点だけ気になったのは、水温が既に12℃を超えていて、この時期にしては高過ぎることでした。

例年まず訪れるダム湖へ、徒歩で入渓この日のもっくんには釣果が無かった私には40cm前後のバスが3尾も連発

この時期の時合いは比較的遅く、例年であれば9時過ぎからお昼前になるものです。釣り始めたのはもう10時過ぎでしたが、午前中は2つのポイントで何も反応が無く、どうやら水温の高さから午前中の時合いは終了していた様でした。お昼を食べながら、のんびりと徒歩で3つ目のポイントへ移動し、午後の時合いのやってくるであろう15時近くになり、釣りを再開しました。すると、こちらのポイントでは、なんと2投目に強烈な魚信が出て、一瞬の大喜び。しかし、すぐにイワナの魚信では無いと気が付きました。40cmほどのスモールマウスバスでした。その後も私にはたった10分ほどの間に3尾のバスが連発でヒット。しかし、結局は2人にイワナのヒットはありませんでした。

残雪の下に金色のフクジュソウ畦畔にキクザキイチゲが咲き誇るカタクリの赤紫は春の象徴だ

【4月18日(月)】

翌日も徒歩で同じダム湖へ、2人で繰り出しました。林道が開通していないため、歩きを要求されはしますが、逆に他の釣り人はほとんど居らず、私ともっくんの2人の貸切状態でした。この日も10時過ぎから釣り始めましたが、やはり午前中は全くと言って良いほど反応は見られず、ガッカリでした。水温は13℃近くになっていて、やはり午前中の時合いは早い時間に終わっていたのでしょうか。ただこの日は、前日と違って薄い曇天でやや暗く、微風の吹く釣りには最適な状況でした。前日と同じ様に午後の時合いに掛けるしかありません。

午後になってもっくんにヒットしてきたイワナ47cm このダム湖では最大級だもっくんとイワナ47cm

そして、午後から釣り始めると、これまた前日と同じ様に、3つ目のポイントで13時過ぎに反応が見られました。前日は私ばかりにバスが3尾も連発でヒットしてきましたが、この日は違いました。もっくんだけにイワナが2尾、ヒットしてきたのです。しかも、1尾目はこのダム湖では最大級の47cmの良型でした。また、2尾めは相当に強烈な引きを見せてくれた様で、またもスモールマウスバスかと思われましたが、釣り上がってきたのは、丸々と良く太った42cmの良型イワナでした。同じポイントで前日とこの日とで釣果が分かれたのは、やはり快晴か曇天かの違いだったのでしょうか。結局、この日も私にはイワナの釣果はありませんでした。

曇天・微風の最適の釣り日和だった14時頃、またもっくんに強烈なヒット42cmの良く太ったイワナだった
非常に珍しい純白のショウジョウバカマ沢水脇に咲く白の美しい水芭蕉フキノトウは至る所に芽を出していた

【4月24日(日)】

1週空けて、この日はもう一人の釣友のたかちゃんと3人で、前週と同じダム湖へと向かいました。例年訪れるもう一つのダム湖は、林道に未だ多量の残雪が残っていて、車での入渓はできなかったのです。こちらのダム湖では、管理する自治体の人から、2日ほど前に林道が開通すると聞いていたのですが、実際に行ってみると、もう道路に残雪など全くないのにも関わらず、林道は塞がったままでした。自治体の管理も随分とずさんでいい加減なものです。わざわざ電話して確認しているにも関わらず、すっかりダマされてしまい、この日も結局、予定していたボートフィッシングは叶いませんでした。

林道は開通している筈だったが、開いておらず、仕方なくまたまた徒歩でダム湖へたかちゃんも参戦したがヒット無し

仕方なく、またまた徒歩で釣り場に向かいましたが、ボートを出せなかった事で、3人とももうすっかりやる気を無くしていて、気合が入りません。それでも1つ目のポイントで、もっくんがなんとか35cmほどのイワナをヒット。しかし、どうにも釣れる気がせず、結局、2時間半ほどであっさりと納竿してしまいました。それにしてもなんですね、この時期、3回も釣行を重ねて、私には未だにイワナの釣果は1尾もありません。こんなシーズン開幕は記憶する限り全くの初めてです。もうすぐゴールデンウィークですが、未だに開通した林道は1線も無く、はたして釣りになるのでしょうか、心配でなりません。はて、今シーズンは一体どうなるんでしょうねぇ・・・。

なんとかもっくんに35cmほどがヒットボートが出せず、全員やる気が出ない釣れる気がせず、2時間半で納竿した
スイセン(背景は飯豊梅花皮山)紫の綺麗なエゾエンゴサク菜の花・桜・残雪の鳥海山 春爛漫

【今回使用のタックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE30lb+GrandMaxFX2号、
Sukari60DeepOB鮎、D-Contact72チャートヤマメ、Ryuki70S赤腹ヤマメ/チャート、他