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単独釣行レポート

北海道遠征2019秋 釣行日誌(4)(10月1日〜10日)


今秋も北海道遠征釣行を行っています。今回も10月下旬頃までの2ヶ月足らずを予定していますが、細かな予定は一切立てず、体調と相談しながら自由きままに釣り歩きたいと考えています。釣行範囲は主に十勝・釧路支庁であり、一部は日高・胆振・北見支庁等が含まれています。また最近は、釣果にこだわらず釣りそのものを如何に楽しめるかに重点を置いて旅をする様になってきています。加えて近年は、釣りのウエイトがますます少なくなっており、観光や写真目的の旅が多くなってきています。今回も、その日に起きた様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きたいと思っています。(下写真は、紅葉の始まりかけた道東のオショロコマの渓)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【10月1日(火)】

この日も朝から良いお天気で風も無いボート日和でしたが、前日の疲れで午前中はほとんど何もせず、休養としました。しかし、余りにも時間があるため、午後からはブルックトラウトの釣れる渓へ赴き、2時間ほどだけ釣りを楽しみました。この渓では釣り場の一番人気のエリアは平日でも大抵の場合釣り人が入っていますが、この日は珍しく誰もいない様子で、久しぶりにこのエリアに入渓してみました。ところで、この渓の最上流部にはサケの孵化場があり、例年であればこの付近は産卵前後のサケが沢山泳いでいるはずなのですが、10月初にも関わらず、この橋の下にはサケの姿は見当たりませんでした。

孵化場下の橋下にはサケの姿は無いブルックトラウトの釣れる渓この日の最大は30cm、17尾の釣果

実は今年もサケの遡上は極端に少なく、河口や海岸でのサケ釣り師たちをガッカリさせています。年々状況の悪くなりつつあるサケの遡上ですが、今年も更に悪くなっている様です。にも拘わらず、虫類川サーモンフィッシングの9/28の記事には「今年のサケの釣果は良く、しかも大きい」などと書いています。こんな事を書いても良いものなのでしょうか。私の釣り友達もこの虫類川に行ったそうですが、白くなったカラフトが1尾掛っただけだった様です。世も末ですね。そして、この日のブルックトラウトの渓の釣果ですが、2時間だけだったこともあり、30cmを頭にイワナばかり17尾でした。ま、こんなものでしょう。

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki50/45S/ニジマス/赤腹ヤマメ、他

【10月2日(水)】

この日は朝から雲一つ無い快晴で、しかも気温が非常に高くなるとの予報で、釣りは止めて写真と買い物の日としました。サンゴ草(厚岸草・アッケシソウ)で有名な能取(のとろ)湖も覗いてみましたが、少し時期が遅かったのか、茶色いサンゴが目立っていたのが残念。他にもあちこちと写真を撮影して回りましたが、もう一つ残念だった事は、暖かく湿った南風が流れ込んでいて、終日、霞のかかった様な写真映えしない空だった事。やはり、写真の出来栄えは、乾燥した北の高気圧に覆われた時の、クリアな秋晴れの青空には敵いません。ちなみに、この日の北見の最高気温は27.1℃で汗だくでした。この日、北海道の52の観測地点で10月の最高気温の1位を更新した様です。

能取湖のサンゴ草は日本一の大群落 ピークは少し過ぎていた様だこの付近はハマナスが多い

【使用タックル】
ありません。

【10月3日(木)】

この日は久しぶりに北見市郊外のニジマスの渓へ繰り出してみました。しかし、釣り始めてすぐに首を傾げたのは、何やら葉っぱの様なもの(下写真中央)が大量に流れていて、ミノーにすぐに引っ掛かってくるのです。逆引きなどやろうものなら、ルアーが着水した瞬間にこれが絡みつき、全く釣りになりません。良くみると玉ねぎの皮でした。実は、北見市は全国シェア20%強(断トツ1位)、25万トンを生産する玉ねぎ大国です。正に今、収穫の最盛期だった様です。良くみると、渓畔には製品にならない玉ねぎが大量に捨てられていて、どうやらこれが崩れて流れてきている様でした。

紅葉の始まった北見市郊外の渓へこれ何に見えますか?大量の玉ねぎが捨てられている

仕方なく、10kmほど上流の玉ねぎ畑の無くなるエリアまで移動し、再挑戦してみました。しかし、こちらは紅葉真っ盛りで、大量の赤や黄色の落ち葉が渓を埋め尽くす様に流れていました。ルアーを投げてもすぐに引っ掛かり、全く釣りになりません。そのため、午前中1時間半、午後から1時間ほど、合計500mほどを釣っただけで、釣りを諦めてしまいました。ただ、気になったのは、それでもニジマスがいればおチビちゃんのヒットくらいは有る筈なんですが、この日はなぜか全く魚信もトレースも無く、魚影がどうなっているのか、とても心配でした。結局、この日は今季初のオデコになってしまいました。

玉ねぎ畑の無くなる源流部へ移動今度は大量の枯葉で釣りにならずこの日の唯一の釣果?はこれ

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki60/50S/赤腹ヤマメ/チャートY、Sukari50SSdeep/OB鮎/赤腹ヤマメ、他

【10月5日(土)】

4日の道東地方は早朝から強い雨が降り続き、5日午後まで降り続きました。釧路・根室支庁管内で特に降雨が多く、48時間降雨量は50〜100mmを記録し、多くの地点で今年一番の雨量となった様です。そのため、殆どの河川は写真左下の様に泥濁りとなってしまいました。北海道の河川は本州とは異なり傾斜が非常に緩やかなため、一旦泥濁りになると非常に長い間、透明度が上がる事はありません。そのため、本流筋での釣りは、恐らく数日から10日程度は不可能でしょう。こんな状況下でも釣りになるのは、大きな湖やダム湖とそのアウトレット河川、湧水の河川、それに、知床などの急峻な小河川だけとなります。

道東の多くの河川は泥濁りとなったダム下の濁りの少ない渓へ下流は大量の落ち葉で釣りにならず

雨も2日目となるとヒマを持て余し、結構な雨の降る中、我慢しながらダム下の濁りの少ない渓へオショロコマを狙いに入りました。しかし、ダムから数キロも下流になると、この時期は落ち葉が大量に流れていて、釣りになりません。ダムの放水口から下流1km程度までなら、落ち葉も少なく、なんとか釣りになりました。この日の目的は下写真の様な紅葉をバックにオショロコマの写真を撮影すること。大き目のオショロが何尾か釣れればOKなのですが、しかし、これがなかなか釣れません。雨後で11月並みの寒波が入ってきているらしく、急激に寒くなったため活性が著しく低下している様でした。それでも雨の中、2時間ほどだけの釣りでしたが、綺麗な写真が撮影できました。

オショロも寒さで活性が低い紅葉をバックにオショロを撮影源流部はもう紅葉の真っ盛り

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki50/45S/赤腹ヤマメ、他

【10月6日(日)】

この日は午前と午後で全く違う釣りを試す事になりました。まず午前中は、この時期に釣れ始めるチップ(ヒメマス)の様子を見に行きました。チップは産卵期になると小河川の河口の付近に接岸し、岸から簡単に釣れます。概ね、岸辺のウチワカエデが赤く染まったらシーズン入りであり、その葉が散ってしまったらシーズンが終ると考えています。この日はまだカエデの葉は一部で赤く染まりかけたばかりの状態で、案の定、チップ釣りのお客さんが何人もいた割には、ほとんど釣れてはいませんでした。少し離れた河口付近でチップがジャンプするのを見つけ、なんとか1尾だけ釣りましたが、本格的シーズンインは来週の土日ころからではないかと考えられました。

チップ釣りの釣り人は数人見られたこんな小河川の河口付近が狙い目1尾だけチップの魚影を確認

実はこの日は、朝の時点では終日風の強い予報でしたが、午後から風の治まる予報に変わったため、急遽、14時ころからボート釣りに切り替えました。この日の水温は未だ17℃台と高く、ハンドトローリング+Sukari60DeepOB鮎とレッドコア(6色)+Sukari85DXS/アクアマリンの2本立てで挑みました。この日は西に厚い雲があり薄暗く、釣り始めてすぐに魚信が出始めました。まず14:50時頃、レッドコアにサクラマス35cmがヒット。15:30時頃にはレッドコアにニジマス50cmクラスがヒットし、ボート横まで寄せてきましたが、なぜかラインの高切れで大バラシ。

薄暗くなってヒットしてきたニジマス57cm この湖では珍しくやせ細っていたニジマス57cmと私

その後、16時頃レッドコアにアメマス44cm、16時10分レッドコアにサクラ28cm、16時20分ハンドトローリングにニジマス57cm、16:40時ハンドトローリングにサクラ42とレッドコアに26cmのダブルヒット、16:50時頃ハンドトローリングにアメマス49cmと続きました。どうも明るいうちは魚たちがまだ深い所にいて、レッドコアばかりにヒットしますが、薄暗くなるにつれて魚たちが浮き上がってくるのか、ハンドトローリングにヒットし始める様です。ただ、17時を過ぎて、付近に見えていた魚群が点を散りばめた様にバラバラになると、魚信が途絶えてしまいました。付近に捕食する大型魚がいなくなると、ワカサギの群れがバラバラになる様でした。

サクラマスは42,35,28,26cmの4尾もアメマスも49,44cmが釣れた魚群がバラバラになったら終了か

【使用タックル】
チップ釣り:ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki60S/チャート、他
ボート釣り:SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+ValivasShockLeader16lb、
TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、ShockLeader20lb、
Sukari85DXS/アクアマリン、Sukari60deep/OB鮎、他

【10月7日(月)】

今年はボート釣りで良好な釣果が得られていますが、河川でのアメマス・ニジマスの大物が釣れていません。ニジマスは6月に釣れた47cmが最大であり、40cm超えが4尾だけ。アメマスに至っては、9月に釣れた40cmが1尾だけと言う寂しさです。なんとか渓で50cm超えを釣ってみたいと、再び十勝方面へ大移動することにしました。この日は移動中に、釣れないのを覚悟で今まで入渓したことのない渓に入ってみました。4日に降った豪雨のため、下流部は未だに濁りが強く、全く釣りになりませんでしたが、かなり源流に近い場所まで移動し、釣りにちょうど良さそうな濁りの場所を探して入渓してみました。

紅葉の非常に綺麗な源流部の渓この程度の濁りが最適なのだが・・釣れたのはこのニジマス1尾だけ

渓相は北海道らしく傾斜が非常に緩やかで歩きやすく、しかも、紅葉の真っ盛りで非常に美しく、歩いていてもとても気持ちの良いものでした。しかし、この渓の魚影は非常に薄い様で、3ヶ所ほど釣り歩きましたが、30cmほどのニジマスが1尾とおチビちゃんのバラシが1回有っただけでした。普段は十勝のいつものニジマスの渓を釣る事が多いのですが、やはり有名な渓だけあって、魚影の濃さは今回の渓と比べると格段に差がある様でした。

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki60S/チャート、Sukari50SSdeep/赤腹ヤマメ、他

【10月8日(火)】

この日は早朝から大雨が降り続き、夜半まで続く予報。こんな日は、買い物や洗濯、情報収集など、普段できない事を一気に行うことにしています。ロストしたミノーの補給に釣り道具屋さんを訪れると、未だに何の根拠も無い話を押し付けてくる人がいて驚きました。ここで少しだけ、昔の道東のアメマスの話を書いてみましょう。実は、2013年ころまで、道東の太平洋側の河川では、写真下の様な50〜80cmのアメマスが、普通に大量に釣れていたのです。ところが、13年ころを境に、大型は激減し小型ばかりになり、昨年あたりからは、小型のアメマスすら殆ど釣れない状況になってしまいました。

道東のアメマスの渓では、こんなサイズが普通に釣れていた(11年9月24日)丸太の様に遊弋するアメマス達

原因として囁かれたのは、白糠漁協が鮭の卵を喰うアメマスを、網で大量に捕獲して駆除した、と言うのです。確かに鮭の網に入ったアメマスは既に死んでいますので全て廃棄されて来たようですが、わざわざ高い油代を出してアメマスを駆除しに行く漁師などいるとは思えません。それに第一、魚は数千から数万の卵を産み、そのうちの2個が成長してまた卵を産めば、それで数を維持できる様な生き物です。人とは違います。一度定着した魚などの生物は、駆除など不可能です。アジやサバなど、大量に網で捕獲し続けても減らないのは、エサや天敵や水温などの環境に見合った生息可能数が決まっていて、多少数が減っても大量の卵ですぐに元に戻るからです。

一方で、道東のアメマスだけでなく、道南のブラウンや道東のニジマス、宗谷のイトウ、サンマや鮭、東北のイワナでも、数年前から急激に釣れなく(捕れなく)なってきています。逆に、13年ころから釧路沖ではマグロやブリ・マンボウなどが捕れ始めました。釧路南部の音別町では、夏でも25℃を超える日は年に数日しか無かったのが、最近は真夏日(30℃以上)が何日もやってくる様になりました。水温は大きく上昇しています。加えて、台風や豪雨災害が頻繁にみられる様になりました。アメマスの激減の原因は、温暖化による環境の変化以外には考えられません。未だに漁協駆除説を唱え続けている人は、認識不足の極みです。

【使用タックル】
ありません。

【10月9日(水)】

なかなかうまく行きません。十勝では昨日の雨の影響は大した事が無いだろうと考えていましたが、良く調べてみると、ニジマスの渓の源流部の1測定点で計75mmもの降雨を記録しており、どうやら源流部で集中豪雨があったらしいのです。そのため、上流のダム湖が濁った水を放水していたらしく、渓は大増水で、かなり濁っていました。しかも、この日は風速15mを超える強風が吹き荒れていて、ミノーを投げると意図しない方にどんどんと吹き飛ばされてしまい、ほんの1時間ほどだけ竿を出してみたのですが、買ったばかりのミノーを2個、立て続けにロストしてしまいました。しかも、風で枯葉が大量に流れていて、全く釣りになりませんでした。

十勝のニジマスの渓は大増水この程度の濁りなら釣り可能だが・・強風と枯葉と激流で釣りにならず

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki50/60S/チャート/赤腹ヤマメ、Sukari50SSdeep/チャートヤマメ/赤腹ヤマメ、他

【10月10日(木)】

本当にうまくいきませんね。この日は朝から雲一つ無い十勝晴れの素晴らしいお天気で、しかも気温も高くなる予報でした。これはチャンスかも・・、と珍しく、朝8時過ぎには釣り場の渓畔に立ちました。すると渓水は大雨の2日後で、ちょうど良い笹濁りです。しかも、風が治まり、枯葉の流下もほとんどありません。唯一、水が多すぎる点を除けば、ニジマス釣りにはほぼ最高の条件の様に見えました。しかし・・・、釣り始めてすぐに異常に気が付きました。大物はおろかおチビちゃんすら全く反応が無いのです。3時間経過した11時過ぎまで、全くのオデコだったのです。良く見ると、虫が全く飛んでおらず、しかも、手を流れに浸けると、異様に冷たいのです。

大幅に増水しているが、程よい笹濁りこんなおチビちゃんが1尾だけ条件はほぼ最高だったのだが・・

調べてみると、上流にあるダム湖からは普段の6倍の水量が流されていて、これが大増水の原因でした。ダム湖の構造にもよりますが、水温躍層よりも下部の層から水を抜いて放水しているダムでは、こういった場合、非常に冷たい水が流され、魚の活性を著しく下げてしまう場合がある様です。こりゃダメかも、と、途中から写真撮影に切り替え、水温の最も上がる14時ころに、再び、同じ釣り場に戻りました。しかし、それでも渓水は相変わらずとても冷たく、14時半ころ、岸辺近くの緩い流れの中から写真上のおチビちゃんが1尾ヒットして来ただけでした。15時過ぎにも、同サイズのおチビちゃんのバラシが1回有りましたが、結局、この日の釣果はこれだけでした。超最悪の日でした。

北海道の冬は早い 高山では、早くも冠雪し始めた

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki50/60S/チャート/赤腹ヤマメ、Sukari50SSdeep/チャートヤマメ/赤腹ヤマメ、他