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単独釣行レポート

北海道遠征2019初夏 釣行日誌(1)(6月19日〜31日)


今夏も北海道へ遠征釣行にやってきました。今回も水温が上昇して釣りにならなくなる頃まで、7月中旬から下旬ころまでの1ヶ月余りを予定しています。例によって細かな予定は一切立てず、体調と相談しながら自由きままに釣り歩きたいと考えています。2年ほど前から宗谷のイトウ釣りを止めたため、最近は道東での釣りが中心となっています。また、年々少しづつ釣りのウエイトが少なくなっており、観光や写真目的の旅が多くなってきています。今回も、その日に起きた様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きたいと思っています。
(下写真は、阿寒湖と雄阿寒岳)


注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【6月15日(土)〜18日(火)】

今回の北海道遠征は6月15日に北海道入りしました。例年であれば道南の管釣りで道草を食いながら道東方面へと移動するのですが、今回の北海道では14〜16日にかけて大雨が降ったため、一気に道東まで大移動しました。しかし、移動途中はとても寒く、冷たい雨に打たれたりしたため、うっかりと風邪を引いてしまいました。16日にはヒドい喉風邪になり、声が殆ど出なくなる始末。仕方なく、釣りは諦めて18日まで、車の中でほとんど寝ていました。余りにもヒマだったため、少しだけ某道東サーフへと様子を見に行きましたが、釣り人が多数の割には、波と底荒れで釣果は殆ど無かった様です。この時期、地元の人たちは、砂浜からサクラマスやアメマスを狙うのですが、どうも天候に左右されることが多いらしく、釣りになるのは月に数日だけとのこと。私には向きそうもありません。

某道東サーフの釣り場釣り人はそれなりに来ていたが・・底荒れで釣果は無かった様だ

【6月19日(水)】

19日になり風邪も少し落ち着いたため、大きく移動して十勝のニジマスの渓を釣ってみる事にしました。先日の大雨の濁りが引いてきたタイミングで良い釣りができるのではないかと思われたからです。しかし現地に到着してガッカリしました。どうやら十勝ではそれほど雨は降らなかったらしく、ニジマスの渓は逆に大渇水でした。普段なら川を横断できない場所でも平気で横切れる状況でした。10時ころから釣り始めましたが、この渇水で快晴のお天気では当然、お魚さんは知らん顔です。それでも、あの手この手でおチビちゃんに2尾だけお相手して頂きました。ただ、風邪がまだ完全には治っていないのか、足元がふらふらするため、2時間ほどで納竿となりました。

大渇水の十勝のニジマスの渓おチビちゃんがお相手してくれた大物もいるハズなのだが渇水で渋い

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Ryuki50/45Sチャート/赤腹ヤマメ、Sukari50SSハヤ、他

【6月20日(木)】

阿寒漁協の日釣り券と使用ミノー朝靄の立つ阿寒湖と雄阿寒岳岸辺はフライマンで溢れていた

予報では、この日は終日風の弱い穏やかな天気との事であり、阿寒湖でボート釣りを楽しみました。大きな湖のボート釣りは、風速4m程度までが限界で、ボート日和は意外と少ないのです。珍しく5時に起床し、6時ころ出航しましたが、辺りを見てちょっといつもと違う事に気が付きました。釣れそうな良い場所にはフライマンがずらりと並んでいるのです。どうやらこの時期の阿寒湖は「モンカゲロウのスーパーハッチ」で有名らしく、平日にも関わらず、全国から集まったフライマンが、岸辺に50人以上は見られました。これでは、岸辺近くの水深4〜6mを狙う私のトローリングは殆どできません。

この日の最大は黄金のアメマス46cm、例年より型が小さい様だ金アメ46cmと私

そのため、良いポイントはフライマンを避けて沖合をパスしなければならず、しばらくはおチビちゃんのオンパレードでした。ただそれでも、8時ころに防寒着を脱ぎたくなるほど暑くなってくると、お約束の様に時合いがやってきました。ほんの1時間ほどの間にバタバタと7尾のアメマスがヒット。8時半ころに、この日最大の46cmの綺麗な黄金のアメマスが釣れてくれました。ただ、全体としてやはり小型ばかりで、漁協さんに聞いても、今年のアメマスは型がイマイチだそうです。一方で全釣果は、金アメ46,42,41,41cm、30cm台6尾、30cm以下5尾の計15尾で、数は例年通りでした。そして、まだ風邪が治りきってないのか、体調が優れないため、13時には早上がりしました。

こんなおチビちゃんでも金色10時ころ、モンカゲのライズが出たこの日の2番手42cmは産卵後か?

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Sukari60Deepイブキ/OB鮎(シングルBL)、Ryuki50赤腹ヤマメ(シングルBL)


【6月22日(土)】

21日は体調を整える目的もあり、大きく移動しながら観光と写真に充てました。私の大好きな晩年の高倉健の映画「ぽっぽや〜鉄道員」のロケ地を見て回ったりしました。あの古びた駅を見ていると、映画のシーンを思い出し、涙が出てきました。そしてこの日22日は、これまでまだ一度も釣った事のないダム湖を新規開拓しました。情報ではアメマス、ニジマス、イトウが釣れるらしいのですが、現地の釣り人に聞いてみると、私の釣りたいニジマスは、実際にはほとんど居ないとのこと。イトウも滅多に釣れることは無く、釣れても50cm程度までで、普通に釣れるのはアメマスばかりらしい。ちょっとガッカリしましたが、リサーチ不足の私のミスですね。

映画「ぽっぽや」の舞台、幌舞駅土曜とあって、釣り人が多い1尾目は31p、サイズUPを期待・・

しかもこの日の天気予報は午後から大雨。午前中だけの勝負です。そのため、早めの朝6時にボートを出し、ダム湖をぐるりと1周する作戦に・・・しかし、これが釣れません。まず6時半ころに31cmのアメマスが釣れて、普通なら徐々にサイズアップして行くだろうと期待したのですが、逆にサイズダウンしつづけました。この日も8時ころに時合いが来たのか、25cm前後のチビアメマスが連続ヒットしたりはしました。そして、10時ころにインレット近くまでやってきて、この日最大の34cmが釣れましたが、結局、尺上は最初と最後の2尾だけ。あとは尺以下ばかり、全部で10尾ほどヒットしただけでした。このダム湖も、もう二度と行かないかも。

しかしその後は尺以下のチビばかりインレットには釣り人多数最後に釣れた34cmが最大だった

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Sukari60Deepイブキ/OB鮎、Dコンタクト63鮎/チャートヤマメ、他


【6月23日(日)】

雨のはずの天気予報が外れ、朝から晴れ間の見えるお天気になったため、朝8時ころ、十勝のニジマスの渓の様子を見に行ってみた。前日に相当な雨が降ったため、日曜でもあって、雨後の大漁を期待した多くの釣り人が渓を埋め尽くしていました。なにせ、畦畔の駐車スペースには必ず1〜2台の車が停まっていて、橋の上から渓を眺めると、何人もの釣り人の姿が見える始末。ここまで人が多いともはや釣りにはなりません。あきらめて、以前から気になっていた「ナイタイ高原牧場」へ観光に。綺麗な良い写真がたくさん撮影できました。

十勝のニジマスの渓は大賑わい橋の上から沢山の釣り人が見えるナイタイ高原牧場

そして午後からは、牧場の近くの管理釣り場「士幌フィッシングパーク」でヒマ潰ししました。十勝の管釣りは1日券2200円と格安な割に、大型のニジマスが元気よくお相手をしてくれます。この管釣りは、ネット上では「釣れない管釣り」として有名らしいのですが、なぜか私にはその理由が全くわからないほどに普通に良く釣れます。この日も2尾目で64cmの大ニジマスが飛び出してき、東京の管釣りの半分の値段でこんなに釣れて良いのかな?と、毎回、不思議でなりません。ただ、いつもそうなのですが、途中で腕が痛くなってきて、16時ころには納竿となってしまいました。

士幌フィッシングパーク元気の良いニジマスがお相手をしてくれる この日も64cmまでは釣れた

【使用タックル】
3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、UM-FR-01-ALC#5/6リール、
TiemcoStandard1X9F、SeagarGrandMaxFX1.75号、Kマラブー、ペレット茶管付グレ3号、他


【6月25日(火)】

車の調子が悪く、24日午前にトヨタで車の不具合を見てもらい、28日に修理の予約を入れました。トヨタからは長距離は走らない様に言われましたが、お構い無しに午後からは100qの道のりを某カルデラ湖まで移動しました。この日はめずらしく、朝から風のほとんど吹かないボート日和だったからです。ただ、予報と少し違っていたのは、朝からドPカンの快晴で、釣りには明る過ぎたこと。それでも、6時半にボートを出し、いつもの様にハンドトローリングで広い湖面を探ることにしました。7時半ころ、狙ったポイントに到着してすぐにアメマス52cmがヒットし、幸先はまずまずの出だしです。

朝からPカンの無風状態が続いた7時半に釣れた52cmと9時の39cm水深5m以下ではウグイの猛攻に

この湖では、本当は大きなニジマスを釣りたいのですが、2尾目もアメマス34cm、次にまた39cm、そして10時ころ、4尾目のアメマス54cm(下写真)、その次は32cmと、なぜかアメマスばかりが釣れ、本命のニジマスはさっぱりです。昨年この湖を訪れたときは、むしろアメマスよりもニジマスの方が数多く釣れたのですが、理由が良く判りません。ただ、前日に様子見に来た時に出会ったフライマンの話でも「今年はアメマスは釣れるがニジマスが全然釣れない」との話を聞いていて、なんらかの原因でニジマスが減っているのかも知れません。その後は日が高くなったので、12時ころまで昼食と昼寝タイムとしました。

10時ころ、Sukari60SSdeepOB鮎にヒットしてきたアメマス54cmアメマス54cmと私
ニジマス52cmと私真昼間のPカンの下でヒットしてきた、グリーンバックのニジマス52cm

そして、12時過ぎに昼寝から目覚め、真昼間なのでどうせ釣れないだろうとは思いながらも、竿を2本だしてトローリングを再開しました。するとすぐに、あれま、太い方の竿のドラグが一瞬、「ッジジ」と鳴り、そのまま走っていると10秒ほどしてから、今度はドラグが本気で唸り始め、ボートの後方30mほどの所で大きな魚が大ジャンプを始めました。ただ、なぜこの超明るい真昼間の時間帯に、しかも、大きなSukari85DXSオレンジベリー鮎の方にヒットしてきたのでしょうか、良く判りません。しかし、それにしても、大暴れしながらも取り込んだ魚は、グリーンバックの非常に綺麗なニジマスでした。満足の1尾でした。

昼過ぎまでベタ凪が続いた16時ころ、アメマス51cmすぐにサクラマス45cmもヒット

この1尾に気を良くして、その後もトローリングを続けましたが、14時ころに小さなアメマスとたまにウグイがヒットしてくるだけで4時間ほどは殆ど反応はありませんでした。ただ、こういった明るい日でも、夕方にはほんの短い時間だけですが、時合いがやってくるものです。日の傾きかけた16時になり、まず1尾目のアメマス51cmがヒット。時合いが始まると、今度は一気に大忙しの時間になってしまいました。16時15分ころにサクラマス45cm、続いてニジマス42cm、そして17時には再び54cmの大アメマスがヒット。結局この日は、ニジマス52,42cm、サクラマス45cm、アメマス54,54,52,51cm,40cm以下4尾、の計11尾の大漁でした。

サクラマス45cmと私続いてニジマス42cmも最後は17時ころ、2尾目の54cm

【使用タックル】
TailWalkKeison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ShockLeader16lb
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Sukari60Deepイブキ/OB鮎、Sukari85DXS/OB鮎、他


【6月26日(水)】

前日のボート釣りで疲れ果ててしまったため、この日はノンビリ起床し、午後15時ころからブルックトラウトで超有名な某渓流へと赴きました。流石に超有名なだけあってか、平日にも関わらず、一番のポイントの横にある駐車場には3台の車が停まっていました。仕方なく、少し下流のポイントに入渓しましたが、相変わらず魚影は濃く、小さな魚たちを相手に楽しませて頂きました。この渓はバイカモが繁茂していて、藻の間に実に沢山のイワナやニジマス、ヤマメ、ブルックトラウトなどが隠れていて、簡単には釣れないのです。たった3時間ほどでしたが、イワナ最大30cmを含む22尾、ニジマス34cmを含む3尾、ブルック24cm、ヤマメ1尾の計27尾が釣れました。

ブルックの釣れる超有名な渓流この日最大のイワナ約30cmこのポイントでドラマが待っていた

いつもならおチビちゃんばかりで、大物は望めないのですが、この日はちょっとしたドラマが待っていました。上右写真のポイントへ上流側から釣り下がって来た時でした。横たわった倒木の下に上流からRyuki38チャートを流し込むと、いきなりリールのドラグが唸り始め、ラインが20mほども一気に出て行きました。見ると50cmはあろうかと言う大ニジマスが大暴れしています。それでも何とか魚をいなしながら、あと数mの所まで寄せてきましたが、しかし、魚が私の顔を見た瞬間でしょうか、最後の力をふり絞って下流側へ猛烈なスピードで突進。その時、ラインが一瞬ですがバイカモに引っ掛かり、フックが伸びてしまって逃げられてしまいました。

大暴れしたニジマス34cm1尾だけ釣れたブルック24cm時折、ヤマメも釣れる

実はこの渓では2012年9月3日にも56cmのニジマスを釣っています。小さな渓ではありますが、流れは太く、しかも餌となる水棲昆虫が豊富で、60cmクラスのニジマスもごく僅かに生息していて、地元の人の中には、こういった超大物を専門に狙う釣り人もいるそうです。ただ、滅多に大ニジマスは現れません。この日は今年新発売になったRyuki38Sという極小ミノーのテストを兼ねて釣っていたため、流石に50cmクラスのニジマスには太刀打ちできませんでした。当然といえば当然の結果ですが、それにしても逃した魚は大き過ぎました。

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Ryuki50S/38S/チャート/クラシック/赤腹ヤマメ、他


【6月27日(木)】

昨日の小河川の釣りで疲れ果ててしまったため、この日は7時過ぎに起床。どうせニジマスは真昼間しか釣れんだろうと、のんびりと8時半ころに一昨日の某カルデラ湖へ。ボートを用意して釣り始めたのはもう9時ころでした。いつもの様に2本の竿を用意してトローリングを始めると、なんとボートを100mほど走らせただけで、太い方のロッドに強烈な魚信が出ましたが、PEラインの高切れで大バラシ。恐らく大型のニジマスでは無かったかと思いますが、それにしても悔しいったらありません。しかもSukari85の予備は無く、その後はスプーンでトローリングをする羽目に。ただ、その後もすぐに魚信が出て、今度は43cmのアメマスと、続いて尺アメマスが連続ヒット。こんな事ならもう少し早く起きて釣っていれば良かったのにと、反省しきりでした。

午前中は曇天で風は弱いが夕方は雨に9時過ぎに釣れたアメマス43cm9時半頃に30cm、11時過ぎに36cm

ただ、9時半を過ぎるとピタリと反応が無くなり、11時ころまで湖面はダンマリを決め込んできました。11時過ぎに水深20mほどの所でまたまた強烈な魚信が出て、ラインが5秒ほど引き出されました。・・がしかし、ボートの後方で魚がジャンプしてラインテンションが消えました。それほど大型ではなさそうでしたが、間違いなくニジマスの魚信であり、連続2バラシはかなりショックでした。11時半過ぎに36cmのアメマスがヒットしてきましたが、その後はまたしばらく静かな時間が続きます。そして、13時過ぎになって、Sukari85の代わりにプロビア20g緑のスプーンを引っ張っていた太い方の竿のドラグが唸り出しました。大暴れで抵抗した魚は、50cmジャストの非常に綺麗なメタボニジマスでした。

この日も真昼間の13時過ぎに大ニジマスがヒットしてきた プロビア20g緑でニジマス50cmと私

ただこの日、少し不思議に思えたのは、真昼間の12時前後に20〜25cmの小さなサクラマスが3尾も連続してヒットしてきたことです。それも、プロビア20gの10cm以上もあるスプーンに22cmほどのサクラマスが掛かってくるのです。アメマスはどちらかというと早朝と夕方に活性が上がりますが、高速で広い湖を泳ぎまわるニジマスやサクラマスは、お昼前後に活性が上がる様です。午後からは予報通りに少しづつ風が強くなり、大波でボートの操船が困難になって来たため、大慌てで出航地へ戻りましたが、なんと、帰港寸前にアメマス23cmとサクラマス39cmのオマケがヒット。なんとなく満足して、早めの15時に納竿しました。

こんなチビサクラが3尾ほど釣れた14時半ころ、納竿寸前にサクラ39cm午後からは強風となり15時前に納竿

【使用タックル】
TailWalkKeison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ShockLeader16lb
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Sukari60Deepイブキ/OB鮎、Sukari85DXS/OB鮎、プロビアスプーン20g緑、他


【6月28日(金)】

車の修理が思いのほか早く終わったため、夕方の2時間だけ、十勝のニジマスの渓で釣ってみました。入渓する前に、ルアーを調達するため某フライ・ルアー専門ショップに行き、ついでに渓の状況を聞くと、「2年ほど前から釣れなくなってきていて、最近は40cmくらいを釣った話は聞いているが、それ以上のはサッパリ聞いた事が無い」とのこと。この情報には本当にガックリきました。9日前にも同じニジマスの渓を釣っていますが、情報どおりにおチビちゃんばかりが幅を利かせていたのを思い出してしまいました。ただ前回と違い、この日は曇天で、夕方の薄暗い時間帯であれば多少は釣れるかもと、あまり期待もせずに町のすぐ近くの渓に降り立ちました。

9日ぶりの十勝のニジマスの渓おチビちゃんが4尾連続ヒット18時半、こんな流れでドラマが・・

釣り始めたのはもう17時でしたが、すぐに反応があり、比較的緩い流れの中から小さなニジマスが4尾連続ヒットしてきました。しかし、その大きさは余りにも小さく20cm前後の超おチビちゃんばかりです。ただ、18時半ころになると流石に薄暗くなってきて、写真右上の、流れが一本に勢い良く集まっているポイントで、昨年10月6日に大物をバラしたのと同じ方法を試みてみました。つまり、上流側に立ち、Sukari50を下流に遠投して、ゆっくりと底付近をリーリングしてくる方法です。今夏は大渇水で、流れはそれほど強くありません。慎重に、そして静かに上流側に立ち込み、手を流心側に大きく伸ばして、ゆっくりと底付近をトレースしてみました。

薄暗くなった渓でSukari50SSdeepハヤを咥えてくれた良型ニジマスニジマス47cmと私

すると、なんと、足元10mほどの近い場所までリーリングしてきたところで、突然リールのドラグが悲鳴を上げ始めました。相当な遠くから追い掛けて来て、手前の流れの強いところでギリギリのタイミングで喰い付いてくれた様です。またバラしてしまうのでは無いかとヒヤヒヤしながらなんとかランディングしたニジマスは47cmの最近にしては立派なサイズでした。その獲物は、昨日某カルデラ湖で釣った50cmより、何倍も嬉しく感じられました。しかしなんですね、あのショップのおやじさんは、本当は私の様なよそ者を追い返すために、釣れない釣れないと大ウソをついていたに違いないですね。全く、けしからん。ぷんぷん。

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Ryuki50/45S/赤腹ヤマメ、Sukari50SSdeepハヤ、他


【6月29日(土)】

土曜とあって、十勝のニジマスの渓の河原は数百mごとに釣り人の車が停車している状態でした。今年のこの渓は水量が例年よりかなり少なく、大物が釣れていません。やはり大物は大量の水の中で勢い良く活動するものなのです。そして、この日はニジマスの渓の源流部でオショロコマ釣りを楽しみました。近くには有名な旧国鉄の廃線となったタウシュベツ川橋梁があり、久しぶりに見に行って驚きました。例年であれば6月末はダム湖の水位が高く、ほぼ水没しているはずの橋梁が、この時期としては30年ぶりに水が全く無かったのです。今年は雪が少なかったらしく、その後の雨も少なく、大渇水となっているのです。なるほどこれでは大物は釣れません。

この時期としては30年ぶりに水の全く無いタウシュベツ川橋梁オショロコマの釣れる源流

もう一つ驚いたのは、例年なら釣り人など滅多に見ない源流部のオショロコマの釣り場に、この日は何台もの釣り人の車が停まっていたことです。ニジマスがサッパリ釣れないため、オショロコマでも・・と言う人が多いのでしょうか。そのため、私のいつも入るポイントは全て先客がいて、入るところがありません。でもま、オショロコマは人の釣った後でも、数は少なくなりますが、平気で釣れるものです。既に朝から釣り人が入っていたのは間違い無い状況でしたが、それでも、13時半からの3時間足らずで、22cmまでのオショロコマが17尾と、小さなニジマスが2尾、釣れました。

腹のオレンジ色が鮮やかな個体と・・全体に白っぽい個体の2種が釣れる尺足らずのニジマスも時折釣れる

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Ryuki50S/38S/赤腹ヤマメ/チャート、他


【6月30日(日)】

雑誌か何かで紹介でもされたのでしょうか、なぜか最近の十勝のニジマスの渓は大混雑します。この日も早朝に覗きに行くと、釣り人でごった返していました。今年は大型が少ないらしいが、それでもそれなりに釣れるらしいので、やはり人気が絶えないのでしょうね。そして、先週の日曜もそうでしたが、この日も管釣りに逃げ込みました。十勝には2つの管釣りがあり、この日は巨大なドナルドソンを放流していることで有名な、ファミリーパーク更別にお世話になりました。ここも1日券2500円で、腕が痛くなるほど釣り放題の、東京では絶対に有り得ない様な別世界の管釣りです。

十勝のニジマスの渓 橋の上から眺めると、釣り人が4人、車が3台見えるファミリーパーク更別のC&R池

ただ、この日はなぜかいつものKフライにはほとんど反応が無く、少しだけ手こずりました。ペレットには少しばかり反応してくれましたが、透明度が非常に高く、1尾釣ると付近の魚にはすぐに見切られてしまい、ソッポを向かれます。結局この日は、下写真の様な、黒っぽい緑のマラブーのボサボサのフライを使ったウキ釣りが一番良く釣れてくれました。午後から4時間だけの管釣りでしたが、70pオーバー2尾を含む10尾ほどが釣れ、腕が痛くなってしまい、あえなく納竿しました。ちなみに、この日の一番は下写真の75pで、体高が24pもある、超メタボの化け物でした。こんなの初めて釣りました。

管釣りでは過去タイ記録の75cm 重量では間違いなく過去最高 体高24cm濃い緑のマラブーで良く釣れた

【使用タックル】
3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、UM-FR-01-ALC#5/6リール、
TiemcoStandard1X9F、SeagarGrandMaxFX1.75号、黒緑マラブー、Kフライ、ペレット茶管付グレ3号、他