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単独釣行レポート

北海道遠征2018秋 釣行日誌(5)(10月21日〜31日)


今秋も北海道遠征にやってきました。今回も雪が降るまでの2ヶ月弱の日程を予定していますが、例によって細かな予定は一切立てていません。体調と天候に相談しながら、各地を気ままに巡り歩きたいと考えています。今回で北海道遠征も12回目となりますが、釣りのウエイトは少なめにし、観光やのんびりと休養する時間を大事にしながら、のんびりと日々を過ごしてゆきたいと思っています。今回も、その日に起こった様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きたいと思います。 (下写真は、日高のブラウントラウトの渓)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【10月21日(日)】

胆振東部地震のため、9月11日に北海道入りしたものの、日高や千歳での釣りは自粛していて、今頃になって訪問しました。この日は日曜のため釣り人が多いだろうと想像していましたが、10時ころからのんびりと偵察に行ってみると、なんと、5年ほど前の道東のアメマスの渓さながらの人の数でした。それでも3か所ほどで少しだけ竿を振ってみましたが、やはりスレっからしになっている様で、しかも透明度が高い上に日が高くなってミノーを見切られっぱなしの様子。小さなブラウンが2尾釣れただけで退散してきました。ちなみに、某堰堤下では、本流竿の餌釣り師が50cm前後のアメマスを爆釣していました。20分で5尾。餌はやっぱ良く釣れますね。

どこへ入っても釣り人だらけだったこんなおチビちゃんが2尾釣れただけ餌釣り師はアメマスを爆釣していた

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+DaiwaMorethanXtremeN16lb、
Ryuki60S/50/チャート/赤腹ヤマメ、Sukari50SSdeep/イブキ/緑、他

【10月22日(月)】

北海道ではここ4日ほど、ほぼ快晴のとても良いお天気が続いています。釣りをしていても気分は良いのですが、しかし、雨が長い間降っていない事もあり、透明度の高い渓での良いお天気は釣果を落とします。良く見えるため、ミノーやラインを見切られてしまうのです。この日も朝から快晴のとても良いお天気で、しかも、今シーズン一番の冷え込みとなり、これではお魚さんは釣れてはくれません。早朝は寒くて魚が動きませんが、日の高い暖かい時間帯になると、今度は明るすぎて人影やミノーが丸見えになるからです。案の定、この日は8時ころから釣り始め、午前中は完全にノーバイトのオデコでした。

この日も快晴で低温の最悪の条件12時半前、小ブラウンの初ヒットすぐに今度は35cmのアメマスも

流石にこれだけ釣れないとメゲてしまうもので、もう止めようかと思い始めたころ、12時半近くになって、3か所目のポイントで、ようやく25cmほどのブラウントラウトがヒット。すると5分もしないうちに、今度は35cmのアメマスもヒット。更に10分ほどして、今度はなんと、40cmジャストのブラウントラウトがヒットしてきました。写真を撮影したりして15分ほど経過した後、慌てて釣りを再開しましたが、その後はまたまた渓は沈黙を保ってしまいました。どうやらこの日の時合いは昼過ぎの30分ほどだけだった様です。サケが大量に泳いでいて、産卵でこぼれたイクラが食べ放題の今年の状況では、ルアーには殆ど反応してくれない様でした。

12時40分ころ、ようやく釣れたブラウントラウト40cm 7年ぶりの大物だブラウン40cmと私

ところでこのブラウンの40cmですが、私の過去の釣果を見る限り、40cm超えは2011年以来7年ぶりでした。近年は道東のアメマスと同様に、2013年ころから各地のブラウンも小型化が著しく、大物?はさっぱり釣れていなかったのです。そういえば今年の日高の渓では、近年に無くどこもシロザケで溢れている様です。ただ、サケが渓の中で大量に泳いでいると、ついついルアーに引っかかってしまいます。この日も2尾ほどやっちゃいましたが、慌ててリリースしました。その後はブラウンのおチビちゃんが良く釣れるポイントへ移動し、本当におチビちゃんを3尾ほど追加して、この日は納竿しました。

昨年と比べるとサケが非常に多いこの日もやっちゃった、即リリース最後はおチビちゃんのポイントへ

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+DaiwaMorethanXtremeN16lb、
Ryuki60S/50S/赤腹ヤマメ/チャート、Sukari50ssDeep/イブキ/クラシック

【10月23日(火)】

この日は前日よりやや暖かったものの、朝からほぼ快晴の良いお天気で、これで5日連続の秋晴れでした。この日も渇水・低温・快晴の3重苦で、どうせロクには釣れないだろうと、不貞腐れながら10時半ころ釣り場に向かいました。2日前に餌釣り師がアメマスを爆釣していたポイントへ入り、現場でイクラに似せたKフライを巻いて釣ってみました。餌釣り師がオレンジ色のイクラに良く似た長く連なった餌を使っていたのを見ていたからです。しかし、釣り場は思いのほか激流で、フライがうまく沈んでくれません。重りを付けて近づいて沈めてみましたが、しかし透明度が高く、今度は人影丸見えで知らんぷりの様子でした。まぁ、餌には敵いませんね。

この日も日高の渓は快晴に近い好天イクラに似せたKフライは反応無し午後から曇りの予報は大外れ

その後はポイントを変え、普通にミノーで釣りましたが、やはり午前中は全く反応がありません。そして、12時半ころになって下写真のブラウンのおチビちゃんがヒット。すると5分もしないうちに今度は36cmのアメマスもヒット・・・っと、ここまで書くとアレ?っと思われた方もおられるのではないでしょうか。そうです、前日と全く同じパターンなのです。ならば次は良型のブラウンが釣れるのかと期待して釣り続けると・・・今度は激流の中を大きな魚がミノーを追いかけてくるのが見え、足元3mほどのところでガブリと喰い付いてきました。「ヨッシャー!、大物キターー!」と思いきや、この魚はブラウンではなく、シロザケでした。もう、ガックリでした。

やはり12時半頃おチビちゃん初ヒットすぐにまたまた36cmのアメマスこの日はブラウンではなかった

どうやらこの日も時合いはお昼過ぎの30分だった様で、その後はまた反応が無くなってしまいました。そして、15時過ぎからは前日と全く同じ、おチビちゃんが良く釣れるポイントへ。このポイントは直径22cmほどの杭が沢山並んでいて恰好の隠れ場所を作っているため、小物が集まる様なのです。ただ、このポイントでもここ2日は数尾しか釣れていません。この時期、夕方になって冷たい風が吹き始めると、一気に活性が下がって反応が無くなってしまうのです。しかし、この日は違いました。夕方ギリギリまで暖かく、おチビちゃんばかりですが13尾のブラウンと25cmほどのニジマスが釣れ、数釣りが楽しめました。釣りって、お天気次第ですね。

夕方は再びおチビちゃんのポイントへ気温が下がらず小物の数釣りに25cmほどのニジマスも釣れた

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+DaiwaMorethanXtremeN16lb、
Ryuki60/50S赤腹ヤマメ、Sukari50ssDeepクラシック、Sukari37sDeepアクアマリン
ShimanoBrookstone906、EchoIonFlyReel4/5、NoBrand1850円WF-6Fライン、TiemcoStandard1X9F、
SeagarGrandMaxFX1.75号、Kフライ管付グレ5号オレンジ

【10月25日(木)】

24日は雨で洗濯と買い物で1日を過ごしました。ただ、雨は天気予報ほどには降らず、20mm足らずでした。そのため、写真下中央の様に、数cm増水しているものの、透明度は2日前とほとんど変わらない状態でした。この日は9時半ころから午前中の2時間ほどだけ竿を出してみましたが、相変わらず反応はゼロ。日高のこのブラウンの渓を合計3日間釣っていますが、考えてみれば午前中に釣れた魚はゼロで、大き目の魚は全て12時から13時の間に釣れています。おチビちゃんも前線通過直前で夕方まで暖かかった23日だけが良く釣れただけで、他の日は14時を過ぎると冷たい風が吹き始め、ピタリと反応が無くなっていました。

前日の雨の影響は殆ど無かった増水しているが透明度は変わらない相変わらず午前中は全く反応無し

5年ほど前までは、尺オーバーのブラウンがコンスタントに釣れたこの渓ですが、正直、ここまで釣れなくなってしまったのか!?と不思議なくらいです。なのに、日曜のあの釣り人の多さは一体、何だったのでしょうか? 答えは恐らく、釣れる日は良く釣れるということなのでしょう。寒波と渇水と明るすぎる秋晴れ続きで、私の訪問した日がたまたま釣れない日だっただけなのかも知れません。そして、午後からは後ろ髪を引かれる思いで日高の渓をあとにし、千歳市まで一気に移動しました。この日も快晴のとても良いお天気で、紅葉の綺麗な写真を沢山撮影することができました。

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+DaiwaMorethanXtremeN16lb、
Ryuki60S赤腹ヤマメ、Sukari50SSdeepクラシック/ハヤ、他

【10月26日(金)】

札幌や千歳の平地で雪が降れば今回の旅を終了する予定でしたが、なにやら良いお天気はこの日が最後で、翌日からは1週間ほど雨模様とのこと。しかも、日曜からは気温が大きく下がり、初雪が降りそうな気配です。そのため、予定を早めに切り上げ、北海道をあとにすることにしました。この日は最後の良いお天気を利用して、いつもの様に道南の管釣り「ビッグファイト松本」で大物釣りを楽しみました。この管釣りはいつ来てもお客さんを裏切ることはありません。この日も天然物と何ら変わらない65cmまでのヒレピンニジマスが多数釣れ、北海道の最後を十分に満喫させて頂きました。

紅葉も終わりのビッグファイト松本65cmまでのヒレピンのマスが多数平日にも関わらずお客さんは15名ほど

そして、休憩中に松本さんやお客さんとしばしのお話をさせて頂きましたが、どうやら今年の秋の川の釣りは、どこへ行っても不調だった様です。一応に聞こえてくるのは「大物がサッパリ釣れない」「魚の数がメッキリ減った」などで、これは今回の私の秋の釣行の結果に照らし合わせてみても、全く同感でした。理由ははっきりとは判りませんが、9月以降の渇水の影響と、ここ数年の台風などによる渓の破壊と産卵への影響などが考えられる様です。さて、私は明日の津軽海峡フェリーで北海道を去る予定です。2ヶ月近くの長い間、乱文・乱筆にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。

これから厳しい冬を迎える北海道    さらば、また来年まで

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、EchoIonFlyReel4/5、NoBrand1850円WF-6Fライン、TiemcoStandard1X9F、
SeagarGrandMaxFX1.75号、Kフライ管付グレ5号、ペレット茶管付チヌ1号、トラウトガム管付グレ5号ピンク、他