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単独釣行レポート

北海道遠征2018秋 釣行日誌(1)(9月12日〜20日)


今秋も北海道遠征にやってきました。今回も雪が降るまでの2ヶ月弱の日程を予定していますが、例によって細かな予定は一切立てていません。体調と天候に相談しながら、各地を気ままに巡り歩きたいと考えています。今回で北海道遠征も12回目となりますが、釣りのウエイトは少なめにし、観光やのんびりと休養する時間を大事にしながら、のんびりと日々を過ごしてゆきたいと思っています。今回も、その日に起こった様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きたいと思います。(下写真は、道東のアメマスの渓)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【9月12日(水)】

今回の遠征は例年より少しだけ出発が遅くなってしまいました。というのも、9月4日には大型の台風21号が上陸し、その後は、胆振東部で震度7の地震が起きてしまい、全道が停電するという異常事態となってしまったからです。仕方なく9月9日になり自宅を出発、途中、管釣りで2日ほどを過ごし、11日昼の津軽海峡フェリーで海を渡り、この日、いつもの管釣り「ビッグファイト松本」に到着したと言う訳です。この管釣りは自然の沼を利用した野趣溢れる釣り場で、大のお気に入りであり、北海道に入った時と遠征終了の時に必ず訪れる様にしています。この日も65cmまでは普通に釣れてくれ、ビッグなファイトを楽しませて頂きました。

この日の最大は65cm 尾びれまで非常に綺麗ないわゆるヒレピンが魅力35cmほどのオショロコマも釣れた

【使用タックル】
3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、UM-FR-01-ALC#5/6リール、TiemcoStandard1X9F、
SeagarGrandMaxFX1.75号、Kマラブー管付チヌ1号、ペレット茶管付チヌ1号、他


【9月13日(木)】

例年であれば、ビッグファイト松本の次は千歳市近辺の川でブラウントラウトを狙い、次に日高地方の川でアメマスとブラウンを狙い、数日を掛けて道東へと移動するのですが、今回は胆振東部地震の被災地付近での釣りを自粛し、道東へと直行することにしました。まずは十勝のいつものニジマスの渓の様子を見に行きましたが、なぜか強い濁りに加えて水量が普段の数倍もあり、ゴウゴウと流れる渓にはほとんど釣りになるポイントが見つかりません。恐らく、地震による電力不足のために、上流部のダムで発電放流を行っているからではないかと思われました。

まずは十勝のニジマスの渓へしかし半端無い水量で釣りにならず釧路のアメマスの渓はいつも通り

仕方なく、今度は更に移動して釧路支庁の道東のアメマスの渓を釣ることに。ここでの釣りは夕方の1時間半ほどだけでしたが、水量は少し多めで、程よい笹濁りであり、条件としては最高でした。そして、Dコン63チャートヤマメを入渓地点の目の前の瀬に投げ込むと、数投目で下写真の39cmのまずまずのアメマスがヒット。幸先の良さに思わず喜びましたが、しかし、その後はなぜかサッパリで、小さなアメマスを1尾追加しただけで、あとは巨大なウグイが2尾釣れただけでした。500mほどの区間を釣っただけですので、まだはっきりとした事は判りませんが、アメマスの魚影は極端に薄い様で、先が思いやられました。

いきなり39cmが釣れて喜んだが・・あとはこんなおチビちゃんが1尾と尺オーバーのウグイが釣れただけ

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Dコンタクト63チャートヤマメ、Ryuki60S/50S/チャート、Sukari50ssDeep/チャート、他

【9月14日(金)】

翌15日からはシルバーウィークが始まり、釣り人が激増するため、この日は朝8時から夕方17時までフルに釣りました。しかし、相変わらず釣れてくるのは小物ばかりで、サッパリでした。しかも魚影は極端に薄く、数百mも延々とルアーを投げ続けても、チビアメマスすら追って来ない様な区間もありました。どうやらこの地のアメマスの魚影は昨年以上に小型化が進み、しかも数も激減している様です。5年前には80cmのアメマスが群れを成して泳いでいたとは、とても想像が付きませんが、これが現実でした。

この日は朝8時から頑張ったアメマスの最大はジャスト40cm場所を数か所変えて釣ってみた

それでも場所によって魚影の幾分濃い場所もありました。今年はシロザケの遡上が復活し、昨年よりはかなり多くの産卵床が見られました。鮭たちが産卵活動をしているそのすぐ下流で、流れてくる卵を狙って、アメマスやウグイが集まっているのです。何か所か場所を変えて歩いていると、大きな鮭の群れがバシャバシャと産卵している場所があり、その下流で連続ヒットが楽しめました。結局この日は、アメマス40,39,38,36,31,30cmと尺以下11尾、それに20cm前後のヤマメ2尾と、この状況にしてはまずまずの結果だったと思われます。ちなみにこの日の最大のヒット?は75cmほどシロザケで、しっかりとミノーを口に咥えてました。

時折、小さなヤマメも釣れる今年は鮭の産卵床が多く見られたミノーを邪魔物扱いして咥える様だ

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Dコンタクト63チャートヤマメ、Ryuki50S/チャート、Sukari50ssDeep/チャート、他

【9月15日(土)】

この日も前日と同じ渓で8時ころから釣り始めましたが、意外にも釣り人は殆どおらず、地元の人たちはもうこの渓では釣れない事を良く知っている様でした。前日の鮭の産卵床の下流でも釣ってみましたが、Pカンの良いお天気で、イマイチでした。別の産卵床の下流でなんとか36cmが出たものの、この日はおチビちゃんばかりでした。加えて、とても腹立たしい事もありました。と或る橋のすぐ横でこの36cmを釣りましたが、その時、1台の車がやってきて橋の上から釣れた魚を見ていた様なのです。すると程なくして車が川原に降りて来て、2人のフライマンが挨拶もせずに、そそくさと私のすぐ上流側に入ろうとしたのです。

前日と同じ渓はPカンの良いお天気なんとか36cmがこの日の最大巨大なクマの足跡も見られた

5年ほど前までの、大量のアメマスと大勢の釣り人がいた頃の北海道では、こんな光景は普通でした。しかし、釣り人は皆無に近く、手付かずの釣り場が前後に幾らでもあるこの状況で、わざわざ釣りをしているすぐ上流側にズカズカと入ってくる様な北海道民を見たのは初めてです。思わずその2人を思いっきり怒鳴りつけ、久しぶりにヒドい口喧嘩になってしまいました。余りにも気分が悪かったのですが、時間は10時を回っていてPカンでそろそろ釣れなくなる時間だったため、この日は釣りを切り上げました。しかし、道民のフライマンにも、あんなに常識に欠ける大バカ野郎が少なからずいるんですねぇ。ショックでした。

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Ryuki50S/チャート、Sukari50ssDeep/チャート、他

【9月17日(月)】

16日は3連休で人も多く、釧路市内で買い物などをして1日を過ごしました。かつての道東のアメマスの渓も、今年は更に状況が悪化している事が判明し、早々に見切りを付けることにして、この日は知床半島まで移動しました。本当は釣りをする予定は無かったのですが、川を見てしまうと竿を出さざるを得ない性格の私ですので、結局、1時間半ほどだけでしたが、知床の小河川でオショロコマを釣りました。ただ、昨年のこの時期とは違い、今年は鮭・カラフトマスが見事に復活していて、河口付近は鮭類の群れで黒くなるほど一杯でした。昨年は鮭がほとんど見られなかったのですが、数年前に戻った様な感覚でした。

知床半島のこんな小河川には河口から源流部までオショロコマの天国だ河口はこの時期、鮭で溢れている

河口から1qほどは渓の浅い所に鮭類がうじゃうじゃと泳いでいるため、通常のミノーではすぐに鮭がスレ掛かってしまい、釣りになりません。そのため、今回は下中央写真のDahlia(ダリア)30ssという極小で、しかも小さなシングルフックが1本だけ上向きに付けられているミノーを用意しました。これなら鮭にスレ掛かる事は殆ど無く、追い掛けてきたオショロコマだけを釣り上げる事ができます。オショロコマ達はすぐ横に鮭類が泳いでいても、怯える事なく果敢にミノーを追いかけてきて喰い付いてくれました。あっと言うまに15尾ほどを釣りましたが、残念ながらこの日は渇水がヒドく、釣れるのはおチビちゃんばかりでした。

鮭・カラフトが見事に復活していたDahlia30ss/赤腹ヤマメ渇水でこの日の最大は22cm止まり

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Dahlia30ss/RedBerryヤマメ、Ryuki45S/赤腹ヤマメ

【9月18日(火)】

午前中は快晴の非常に良いお天気だったため、知床で写真の日としました。
写真をクリックすると大きな写真をご覧頂けます。

エゾオヤマリンドウと羅臼岳羅臼横断道路と国後島

【タックルの使用はありません】

【9月19日(水)】

このところ、北海道では変な天気が続いています。良いお天気なのですが、なぜか時折、酷い通り雨がやってくるのです。この日も朝6時ころに大雨になり、すぐに写真左の様な綺麗な青空が広がったかと思うと、午後からはまた大粒の雨が降り、突風が吹き荒れました。どうやら秋雨前線の残骸の様な空気の境目が北海道付近を覆っている様で、本当はボートの釣りをやりたいのですが、これでは危なくてとても無理です。この日は仕方なく、またまた斜里の渓でオショロコマを釣りました。この渓のオショロ達も、釣り人を裏切ることなく、良く釣れてくれます。オショロはやる事が無い時の神頼みです。

良く晴れたが、やはり通り雨が有ったこんな源流部のオショロの渓今日も最大は25cm止まり

ただ、通り雨では水量は大した事無く、このところ、渓は渇水気味です。この日もオショロは全部で37尾に、小さなヤマメが12尾も釣れ、数の上では大漁でしたが、オショロの最大は25cmと、お決まりのサイズでした。今回はと或る堰堤の下でフライフィッシングも試みてみました。堰堤の下は流れが弱く、ミノーではなかなかうまく釣れないのです。#12のカディスと言うドライフライで釣りましたが、これがチビヤマメとチビオショロの入れ食いでした。ただ、いずれもせいせい15cmくらいまでの超マイクロな魚体ばかり。やはり大き目の魚を釣るには、ルアーの方が分が有る様です。

堰堤の下はルアーでは難しいチビヤマメがカディスに入れ食い小さなオショロもドライで入れ食い

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Dahlia30ss/RedBerryヤマメ、Ryuki45S/赤腹ヤマメ、他
3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、UM-FR-01-ALC#5/6リール、
TiemcoStandard1X9F、SeagarGrandMaxFX1.0号、#12カディス


【9月20日(木)】

この日は少し移動して、阿寒湖畔へやってきました。阿寒川水系は阿寒漁協の管理するいわば巨大な管釣りであり、実名で紹介しています。お昼ごろ現地に到着し、漁協さんに湖でのボート釣りの釣況を聞いてみると、どうもまだ水温が高く、ほとんど釣れていないらしい。湖の釣りはあとで考えるとして、取り合えず、そのまま岸釣り券(1500円)を購入し、阿寒川の一番有名なポイントへ。この日は比較的活性が高いのか、Sukari50ssDeepでおなじみサイズのニジマスを2尾、また、黒いニンフのルースニングで3尾のニジマスを釣る事ができました。まぁ、漁協が大量に放流している釣り堀ですので、これくらい釣れて当たり前ですね。

阿寒川は紅葉が始まりかけていたSukari50ssDeepに出た43p激流の中から飛び出した50cm

15時頃には川の釣りに飽きてきて、今度はひょうたん沼のインレットで止水の釣りに挑戦してみました。現場に到着してみると、50cmほどのニジマスが目の前で泳いでいるのが見えるのですが、しかしここでは大型は釣れず、インレットの奥の深みで奇形の小さなニジマスが釣れただけ。これにはすっかり戦意を無くしてしまいました。おまけに、釣り始めてしばらくすると、フライマン2人とルアーマン1人の団体さんが到着。まぁ、常に釣り人の絶えない管釣りと同じ様な釣り場ですので、人の多いのは諦めるしかありません。快く釣り場を彼らにお譲りして、16時頃には早々と引き上げてきました。

その後はひょうたん沼へ奇形の小ニジマスが釣れ、戦意喪失フライマン等3人がやって来た

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、
Sukari50ssDeep/オイカワOB(シングフルックBL1本に改造)
3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、UM-FR-01-ALC#5/6リール、
TiemcoStandard1X9F、SeagarGrandMaxFX1.0号、#12ニンフ黒、他