ミニオフレポート

ダム湖の釣り序盤戦(4月21日〜4月29日)


今シーズンは降雪が多かったものの、3月以降に季節外れの暖かい日が続き、大量の雪代が一気に流れ出ています。その強い流れに乗って渓魚たちが源流部から多く流下しているためか、今年のダム湖でのイワナの釣果は、ここ数年に無かった良い状況で始まっています。山形県内のダム湖では未だに魚影の回復していない釣り場もある様ですが、下越のダム湖ではその数・型ともに、明らかに回復しつつある様に思えます。また、昨年から本格的に攻略を始めた新しいダム湖でも、まだ序盤戦にも関わらず、良型が数多くヒットしています。今年は季節が2週間ほど早い状況が続いていて、早くからダム湖の釣りを楽んでいます。

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【4月21日(土)】

今シーズンは降雪が多かったため高い山の上にはまだまだ大量の残雪が残っている様ですが、3月以降の高温な気候のため、標高の低いダム湖の釣り場周辺では、4月中旬には林道の残雪は無くなってしまいました。多い残雪と高い気温で大量の雪代が流れる出るため、大物たちのダム湖への流下が期待できますし、一方で、多くのダム湖に早くからボートを持ち込んで釣りができます。今年の様に、12月〜2月が低温・多雪で3月以降に高温になってくれるのが、ダム湖の釣りには最も適しているのかも知れません。そのためか、今シーズンは比較的早くから、良い釣りが楽しめています。

快晴のホームのダム湖へ新潟のもっくんとしゅんさん釣り始めてすぐに尺足らずがヒット

この日はおなじみの新潟のもっくんと初めてお会いするしゅんさんとのミニオフでした。しゅんさんはバス釣りが得意とのことでしたが、この日はイワナ釣り初挑戦でした。2人とは朝7時に待ち合わせでしたが、4月のこの時期はどうせ昼間の暖かい時間でないと釣れないとだろうと、私は1時間ほど遅れて参戦しました。しかし、早朝にしゅんさんが35cmの初イワナをゲットしていたとのこと。ただその写真を撮影されておらず、このページでお披露目できないのが残念です。私はというと、2人をボートで追いかけ始めてすぐに尺足らずをヒット。どうも季節が読めません。

インレットは低水温で不発少し広い所に戻りもっくんに尺物ほとんど同じ場所で私にも37cm

2人と合流後は、いつもの様にインレット方面に向かいましたが、早朝は水温がまだ5℃前後と低すぎ、渓魚の反応はありませんでした。そのため、一旦、下流部へ移動して釣り、お昼ころの水温の高くなった時間帯にもう一度インレットに入る作戦としました。10時過ぎ、下流部の水温の高い所で、まずもっくんに尺イワナがヒット。ほとんど同じ場所で私にも37cmが連続ヒット。しかし、渓魚の反応のあったのはこの一瞬だけで、その後、インレットに戻って昼過ぎまで粘りましたが、結局、何も釣れませんでした。

インレットでちょいと休憩タイム下流部の広い所でもっくんにも37cm4月の気温は高いが残雪は多い
快晴で昼間は反応が薄かったが、夕方16時を過ぎると大物が相手をしてくれたイワナ46pと私

その後はあきらめて下流部の広い場所をトローリングで釣り続けましたが、再び釣れ始めたのはもう15時半ころ。半ばあきらめながらも、トローリングで粘っていたもっくんに37cmがヒット。そして16時半を少し回ったころ、ようやく良型の獲物46cmが私のロッドにヒットしてくれました。このダム湖は早期から比較的透明度が高く、水温も高めのためか、どうやら魚影はかなり有る様なのですが、お天気が良すぎて魚がヒットしてくれなかった様です。でもま、このダム湖ではここ4年ほど殆ど何も釣れない様な状況が続いていたため、今年は魚影がまずまず回復しているらしい事が確認でき、なんとなく満足してこの日は納竿しました。

ピンクの鮮やかなカタクリオオイヌノフグリ崖っぷちにキジムシロが映える

【4月22日(日)】

翌日ももっくんとお友達のAさんとのミニオフでした。ただこの日も雲一つ無い快晴の非常に良いお天気で、あまり期待はできそうもありません。それでも8時ころから釣り始め、下流部のポイントからインレット方面へ移動しながら攻め続けると、9時ころになってインレットからかなり離れた椿の群生するポイントで、41cmがヒットしてきました。更に30分ほどして、今度は37pもヒット。こりゃ今日は釣れるかなと思いきや、しかし、その後はあとが続きません。少し離れて釣っていたもっくん達も、どうやらさっぱり釣れていなかった様子でした。

翌日はもっくんと友達のAさんちょうど山桜が満開だったこの日も超快晴で期待はできない
9時ころインレットからかなり離れた広い場所で運よくヒットしてくれたイワナ41pと私

その後はインレットまで移動しながら釣り上がりましたが、結局、全員ノーバイト。休憩の後、下流部の広いポイントでもっくんに37cmがヒットしましたが、その後はまたまた反応の無い状態が続きました。夕方になっておチビちゃんが2尾ほどヒットしてきましたが、結局この日は朝の大物以上の獲物を見る事はありませんでした。このダム湖はそれほど大きくはなく、早くから透明度が高く、水温も高い状況になっていますが、どうもこの時期は、快晴の明る過ぎる日は午前中に一時的に活性の上がる時間帯があるものの、それを過ぎるとサッパリの様です。また、インレットではまだ水温が低過ぎて渓魚は見られない様です。

少し時間を空けて続いて36cmもヒットお昼頃、もっくんに37cmヒット新緑の素晴らしい快晴のインレット
ピンクの美しいイワウチワネコノメソウの群生水しぶきのアズマシロガネソウ

【4月28日(土)】

この週はいったん東京に帰っています。金曜に下越に戻ってきた私は、この日、単独で今年まだ一度も釣っていないダム湖へ、ボートを持ち込みました。ただ、GWの初日という事で、ダム湖は沢山の釣り人で溢れていました。10時過ぎののんびりとした出漁でしたが、湖面にはすでに数艘のカヤックが浮かんでいて、しかも湖岸にも10人近い釣り人がルアーを投げていました。もっともこれらの釣り人たちの目的はスモールマウスバスであり、イワナ狙いの人は私だけの様でした。このダム湖は水温の上がるのが早く、GWを過ぎるとバスばかりが釣れる様になるため、この日がイワナ狙いのほぼ最後のチャンスでした。

連休初日とあって釣り人で一杯だったこちらのダム湖も山桜が満開だお昼過ぎになりようやく37cmがヒット

この日も快晴に近いとても良いお天気で、正直、期待薄でした。それでもお昼過ぎにはなんとか37cmがヒット。少し無反応の時間が続いた後、日の傾き始めた15時半ころ、36pもヒットしてくれました。その後もおチビちゃんが2尾ほどヒットしてくれたものの、夕方はやはり水温が上がり過ぎたためか、バスばかりがヒットし始めてしまいました。この日は出漁が遅く、37cmまでしか私には釣れませんでしたが、早朝から来ていたバサーには42cmや40cmのイワナがワームの仕掛けで釣れていたらしく、このダム湖でもイワナの魚影はかなり回復しているのではないかと考えられました。

ほぼ快晴で気温も高く、釣り辛い15時半になってやっと36cmがヒット夕方は水温が上がりバスばかりに・・・
真紅の綺麗なヤシオツツジ早くもイカリソウが花を付けていたタチツボスミレ

【4月29日(日)】

翌日曜日は再び、もっくんとAさんとのミニオフとなりました。この日入渓したダム湖も今年まだ一度も釣っていない釣り場で、GW2日目のため、さぞ多くの釣り人がやってくるだろうと予想していましたが、しかし入渓者は我々以外には2人だけでした。一人はここの常連さんのTさんでしたが、残念ながら出遅れて夕方からの出漁となり、帰り際にご挨拶したのみでした。もう一人の入渓者は我々とは全く別の釣り場に入られたそうで、我々とは競合することは無く、結局、このダム湖の主な釣り場は、この日、我々3人だけの貸し切り状態でした。

この日も、もっくんとAさんまずはトローリングでもっくんに39cmすぐに続いて41cmもゲット

このダム湖はなぜか水温が非常に低く、この時期、インレットから遥か離れた場所でも5℃前後しかありません。しかも常に適度に濁っていて、先にレポートした複数のダム湖とは性格が真逆となっています。そのためこの時期のこのダム湖では、不思議とドピーカンの明るい日の方が良く釣れることが昨年までの経験で判っています。この日は終日快晴で、しかも非常に気温の高い予報が出ており、正にそういった絶好の釣り日和でした。しかも、この釣り場には釣り人は我々だけです。この条件で釣れないハズは無く、10時ころから釣り始めた我々には夢の様な時間が待っていました。

12時ころ、Pintail赤金のキャスティングで、6mの底を探ってヒットしてきた50cm会心のイワナ50cmと私
このダム湖ではインレット付近の水温が5℃台と低く、快晴の高い気温にも関わらず、終日、良く釣れ続いてくれた

ポイントへは11時ころに入りましたが、まずはもっくんに39pと41p、私にも37pがヒット。その後インレットの下流部に入り、12時ころになって私のPintail20g赤金に待望の50pジャストがヒットしてきました。このダム湖のインレット下流部は意外にも水深が有り、重いミノーで底付近にいる大物を探る作戦でした。Pintailはこのダム湖での私の秘策だったのです。そして、この時点でただ一人ヒットのなかったAさんですが、私の釣りを見て底付近を釣ることをマスターしたのか、昼過ぎになって突然、大物が連続ヒットし始めました。良く見ていると頻繁に根掛かりしていて、底ギリギリをうまくトレースできていた様です。

今度はAさんにも40cmがヒット13時頃、Aさんにまた良型が・・・今度は美形のイワナ45cmでニンマリ
Aさんの43cmを取り込むもっくんもっくんにもこの日1番の45cmその後も素晴らしい釣れっぷりだった

Aさんには、12時半ころになってまずは40pが初ヒット。その後しばらくして今度は45mがヒット。続いて13時半ころにはまたまた43p、そして14時半ころには、遂に昨年と同記録の46cmを釣り上げてしまいました。これには本人もびっくりされた様で、午後からは笑いが止まらない様子でした。一方のもっくんはというと、釣れてはいましたがやや表層に近い所を釣っていた様で、大型がなかなかヒットしてきません。しかし、13時半ころになってようやく45pがヒットして、3人そろって45cmオーバーを揃えるという快挙を達成。私も14時半ころに、またまたPintailで48pを追加。3人とも大満足の1日となってくれました。

私のPintail赤金に来た48cm最後はAさんのビッグな46cm常連のTさんは夕方から入渓

【今回使用のタックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+SeaguarGrandmaxFX2.5号、
Sukari60Deepイブキ/赤金/OB鮎、Pintail20g赤金、他