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単独釣行レポート

北海道遠征2016 釣行日誌(6)(10月21日〜31日)


今年も北海道遠征釣行に出かけました。今回も10月末頃までの2ヶ月程度の日程を予定していますが、寄る年波には勝てない状況は変わらず、健康状態と相談しながらの遠征旅行になりそうです。今年は昨年以上に、体力的に厳しい釣行は控え、観光も交えたのんびりとした遠征を考えています。今回で北海道遠征は9回目になりますが、釣りに忙しくて行きたくても行けなかった場所も沢山あり、そんな観光地へも足を運んでみたいと考えています。今回も、その日に起こった様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きたいと思います。(下写真は、宗谷のイトウの大河)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【10月21日(金)】

12月初並みの寒波とやらで、稚内市内には前夜に初雪が降った。積雪は無かったものの、朝から台風並みの強風が吹き荒れ、とても釣りどころでは無かった。そのため、午前中は洗濯などをして過ごしたが、少し風の弱まった(と思った)お昼頃から少しだけ竿を振ってみた。しかし、釣り場では立っているのも辛い程の強風で、風に逆らってルアーを投げると、軽いフローティングのミノーは足元に戻って来る始末。2時間ほど頑張ったが、2か所の釣り場で全く反応が無く、心がメゲてしまった。ちなみに、この日は見た限り釣り人は私以外はゼロ。急激に寒くなると、ニジマスもイトウも釣れないものだ。

強風の吹き荒れる中、2時間ほど粘ったが・・・全く反応は無かった

【使用タックル】
TailWalkKeison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ShockLeader20lb
RaparaJointed11FT/Orange、Dコンタクト85/鮎/Chart、他

【10月22日(土)】

Rapara_Jointed_11FTをガッチリ咥えたイトウ70p本流イトウ70pと私

予報に反してこの日はやや風はあるものの、前日ほどは寒くも無く、なんとか釣りの可能な日和になってくれた。ただ、土曜日とあって、釣り場は一転して釣り人が目に付く様になった。まず最初に入った釣り場にも、和泉#のワゴン車が停まっていたが、幸いにも狙ったポイントには人影が無く、入渓できた。この日は5時前が満潮だったが、少し上流部のポイントのためか、潮による流れは止まった状態となっていて、これでは釣れそうもない。下げ潮で川が大きく流れ始めた9時半ころ、やおらRaparaJ11FTを投げ込むと、2投目でズシンと重い魚信があり、上写真の70pがヒット。しかし、その後は冷たい雨が降り出し、以後、最後まで反応は無かった。

横からミノーに喰い付いているリリース後、元気に泳ぎ去ったこんな葦原の続く浅いポイントで

【使用タックル】
TailWalkKeison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ShockLeader20lb、RaparaJointed11FT/Orange、
Dコンタクト85/鮎/Chart、ShimanoFlugel85D-F12.5g金黒、BassdaySugarDeep90F11gピンク青背、他

【10月23・24日(日・月)】

12月並みの寒波が居座り続け、強風と低温で釣りにならないため、23・24日の両日は釣りを休止した。24日には強い寒気が入り、旭川市では12cmの積雪となった模様。24日になり、天気予報が大きく変わり、稚内市では11月3日ころまで10日間ほどは、風速7〜15m/sの強風が吹き荒れ続けるとの事。気温は水曜に多少上がるが、金曜には再び低温となって積雪となる可能性が高い。そのため、今回の宗谷でのイトウ釣りには見切りを付け、後ろ髪を引かれる思いで道南へと大きく移動する事とした。24・25日は移動日となった。

稚内公園から見た、稚内港と稚内市釣り場付近は薄っすらと積雪釣り場の気温-3.8℃、風速24m/s

【使用タックル】  ありません。

【10月25日(火)】

前日午後には稚内市から留萌市まで、この日の午前中は更に千歳市まで、合計6時間におよぶ大移動となった。途中、留萌では強い寒気で道路が真っ白になり、一気に千歳まで南下する事が出来なかったのだ。しかし、流石に350q以上も南下すると、同じ道内とは思えないほどに、千歳市は暖かく穏やかだった(とは言え東京の真冬並みだが)。さて、今回の北海道入りは9月4日だったが、当初は台風関連の豪雨による増水と濁りで釣り場が極端に限られ、道南や日高の渓では予定通りの釣りを全くできなかった。そのため、今遠征では未だにブラウントラウトを1尾も釣っておらず、帰り道で再度、ブラウンの渓を攻める予定を立てていた。

紅葉の美しいブラウンのダム湖しかし27p止まり、8尾の釣果紅葉だけは素晴らしかった

午前中には千歳市に到着したため、午後からは、と或る小ダム湖の釣り場にフローターを持ち込んだ。この釣り場は4年前までは40p〜50pのブラウンが釣れていたが、3年前には尺を釣るのがやっとの状態になり、昨年は遂にウグイだらけでブラウンは1尾も釣れていなかった。ダメ元で入渓してみたが、流石にこの時期はウグイの活性は低いらしく、一時は小さなブラウンが入れ食い状態になってくれた。しかし最大は27pと、往年の素晴らしい釣り場は、もうそこには無い。それでも、昨年は全く見る事の無かったブラウンが健在であることが判り、一安心ではある。時期を選べば大物も釣れるのかも知れないと、期待を残して釣り場を後にした。

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.75号、
Ryuki45/50Sニジマス/赤腹ヤマメ、Sukari50SSDeep緑/イブキ、Baila50XHチャート、他

【10月26日(水)】

大型のブラウンが釣りたくて、朝から巨大ブラウントラウトで有名な湖を訪れた。ただ、この湖では釣った事が無く、どこをどうして釣って良いやらサッパリ判らない。ネットの情報を蓄えておいたので、それを頼りに最初に入った釣り場は、ちょっとしたワンドに小沢の入った遠浅のポイント。しかし、強い向い風で異様に寒く、他にも釣り人は見えず、もちろん魚の反応も全く無く、心がメゲて1時間ほどで退散。風裏になりそうな場所に照準を合わせ、次に入渓した釣り場は、この湖では一番人気のインレットのポイント。しかし、ここは流石に人気が高い様で、平日にも関わらず、ルアーマンが2人も。94cmのブラウンの実績のあるらしいこの釣り場には、土日ともなるとズラリと釣り人が並ぶらしい。

早朝は快晴の素晴らしい天気最初のポイントは全く反応無し一番人気の釣り場は釣り人が2人

道東の巨大カルデラ湖でもそうだが、最近は30g位までのジグミノーを遠投して釣るのが主流となっているらしく、2人とも細長い派手なジグミノーを使っていた。私も3本のジグミノーを交互に遠投したが、沖合いで50p位のブラウン(?)が2回ほど跳ねたのが見えただけで、魚信は無かった。風が強くなって来たため、午後からは千歳市内へ戻り、市内を流れるブラウンの渓を釣ってみた。しかし、この渓は毎朝夕に大勢の釣り人に攻められていて、スレ切っているのだ。何かの弾みにバタバタと釣れることがあるらしいが、普段はまるで魚がいないかの様な状況である。それでもそのうちに雨が降り出し、対岸の木の下から尺ほどのブラウンらしき魚がヒットしてきたが、手前に強烈な流れがあり、バレてしまった。その後は土砂降りの雷雨となり3時前には納竿した。

しかし2人とも釣果は無かった様だ大都会の中を流れるブラウンの渓木の下から尺クラスがヒットしたが・・

【使用タックル】
湖:TailWalkKeison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ShockLeader16lb、
MariaJig24g/青ピンク/青、ジグミノー24g/30g/ピンク/緑黄、ジグスプーン18g/30g/赤銀、他
渓流:SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.75号、
Ryuki50/60Sニジマス/赤腹ヤマメ、Baila50XHチャート、他

【10月27日(木)】

この日は早朝に千歳市内を流れるブラウンの渓を2時間ほどだけ攻めたが、相変わらず全くの反応無しだった。ブラウンも野生化した個体は気難しいものだ。その後は1時間半ほど移動して、いつもの管理釣り場「ビッグファイト松本」で楽しんだ。千歳市内は紅葉の真っ盛りだったが、この管釣りでは既に紅葉は終わっていて、木枯らしが吹いていた。またまた寒気が入り、前日より気温が一気に下がり、気温0〜-2℃と非常に寒かった。管釣りのニジマスも気温急降下で激渋の状況だったが、それでもなんとか63pまで20尾程釣り上げる事ができ、満足して納竿した。ここのニジマスはパワフルで野生と変わらないのが魅力だ。

紅葉の綺麗な千歳市内の渓木枯らしのビッグファイト松本63pまで20尾ほどの釣果

【使用タックル】
渓流:SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.75号、Ryuki60/50S赤腹ヤマメ、他
管釣り:3000円の#5/6フライロッド、1850円のWF-6Fライン、FishMasterS105R、TiemcoST12F1X、 GrandMaxFX1.75号、Kマラブー管付チヌ1号、レット茶同、カディス#10、他

【10月28日(金)】

いよいよ北海道ともお別れの時期となってきた。2日後の日曜には強い寒波が入り、平地でも積雪の可能性が強いらしい。ノーマルタイヤのままでは、これ以上の釣行は不可能だからだ。この日が最後の釣行と決め、道南のニジマスとブラウンで有名な大河川の釣り場に入渓した。ただ、既に寒気が入りつつあり、前日と比べると気温が少し下がっていて、活性はかなり低そうだ。最初に入ったポイントは数年前にも入渓し中型のブラウンを釣った場所だが、朝早い時間帯で水温が低かったせいか、全く反応は無かった。この時期はお昼近くの水温の上がる時間帯の方が良く釣れるのだ。

早朝に入ったポイントは不発この時期、強い流れには魚はいない2つ目に入渓したのは超有名ポイント

2つ目に入った釣り場は、この地では超有名な某発電所の放水口のポイント。ここは土日にはズラリと釣り人が並ぶらしいが、幸いにもこの日は平日で誰もいなかった。釣り場へは発電所の脇をテクテク歩いて入渓するが、途中に下写真の様な釣り人に向けた案内板が何枚か設置されていて、なんでもかんでも立入禁止にして釣り人を締め出そうとする東電などと比べると、北電さんは随分と親切だ。このポイントは大型ニジマスで有名なのだが、水温低下で活性が低いのか、冷たい水でも比較的元気なアメマスが2尾釣れただけだった。そして、下写真の34pのアメマスが、今北海道遠征釣行の最後の魚となってくれた。

北電さんは東電と違って親切だ寒くてもアメマスだけは元気だこの34pが今遠征の最後の魚

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.75号、
Sukari50SSDeepイブキ/緑、Mariaジグ18gピンク、他

【10月29日(土)】

いよいよ北海道ともお別れである。早朝の函館発・青森行きのフェリーにて北海道を離れた。今北海道遠征では天候に恵まれず、9月中旬までは泥濁りの渓に悩まされた。ブラウントラウトは殆ど釣る機会が無かった。道東のアメマスもますます小さくなった。イトウも小さくなりつつある様に思う。ただ、泥濁りの後の十勝のニジマスは、千載一遇の大チャンスに恵まれ、良型を多数手にできた。久し振りに風玉さんとの北海道オフが楽しめた。オショロコマは記録更新のサイズが出てくれた。他にも数々の楽しい思い出が残った。そして来年もまた、この大地で変わらず遊べる事を期待して、北海道遠征釣行日誌を終了させて頂きたい。2ヶ月もの長い間、つたない駄文にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。

さらば、北海道 (函館フェリーターミナル)

【使用タックル】  ありません。