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単独釣行レポート

北海道遠征2016 釣行日誌(5)(10月11日〜20日)


今年も北海道遠征釣行に出かけました。今回も10月末頃までの2ヶ月程度の日程を予定していますが、寄る年波には勝てない状況は変わらず、健康状態と相談しながらの遠征旅行になりそうです。今年は昨年以上に、体力的に厳しい釣行は控え、観光も交えたのんびりとした遠征を考えています。今回で北海道遠征は9回目になりますが、釣りに忙しくて行きたくても行けなかった場所も沢山あり、そんな観光地へも足を運んでみたいと考えています。今回も、その日に起こった様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きたいと思います。(下写真は、十勝のニジマスの渓)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【10月11日(火)】

11月中旬並みの寒波とやらで、朝6時半ころ目覚めると、車の温度計は1℃。これじゃデリケートなニジマスは、水温の上がるお昼ころの勝負だろうな・・・と思ったが、やる事もないし結局8時出漁。しかし、想定通りにルアーを投げども投げども反応なし。一昨日まであれだけ魚がいたのに2日間で一気に魚が居なくなるハズが無い。気温低下で活性が下がり、魚たちはルアーを追ってくれないのだ。それでも、11時ころ、カツンとアタリが出て一時的に活性が上がった様子。すぐに40cmが釣れ、その直後も40p位と30p位のニジマスがヒットしたが、残念ながらバレてしまった。活性が低く、喰いが浅いのだ。結局、この日は40pとチビマス2尾だけの釣果で終わった。

早朝の気温は1℃、活性は低下この40pとチビマス2尾のみ午後は災害復旧工事で泥濁りに

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+NylonShockLeader16lb、
Sukari50SSDeepヤマメ(赤腹改)/イブキ、Mariaジグ18gブルーピンク、ジグスプーン17g、他

【10月12日(水)】

今朝は更に冷え込み、朝の気温は遂に氷点下まで下がり、手がかじかんでラインが結び辛い状況だった。これではデリケートなニジマスは殆ど釣りにならない。前日も気温の上がった11時〜12時に5尾のヒットが有っただけだった。前日は良く晴れていて気温も上がったが、この日は曇天で更に状況は悪い。それでも暇に任せて竿を振ってみたが、予想通りに全くの反応ゼロ。多くの魚が確実に泳いでいるのだが、水温低下による低活性でルアーを全く追わないのだ。餌釣り師とも出会ったが、餌でさえ釣れておらず、結局、あまりの寒さに1時間ほどで竿を納めた。

薄暗く異様に寒い十勝のニジマスの渓餌釣り師はその後釣れたのだろうか

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+NylonShockLeader16lb、Sukari50SSDeepヤマメ(赤腹改)、他

【10月13日(木)】

道東の巨大カルデラ湖のチップ釣り 残念ながら未だ紅葉の最盛期にはなっていなかった

11月中旬並みの強い寒波は土曜日まで居座るとの予報であり、十勝の大型ニジマスはしばらくお預けとした。寒波も3日目位にはニジマスの体が寒さに慣れてきて、徐々に釣れ始めていると考えられるが、やはりそれでも大型は望めそうもないためだ。寒波で非常に寒いが、お天気は良さそうなため、寒波に関係無く釣れるチップ(ヒメマス=陸封型ベニザケ)と、紅葉の写真を求めて、この日は朝から100q以上の大移動をした。阿寒経由でカルデラ湖まで、寄り道をしながらの4時間ほどの旅であった。ただ残念ながら、カルデラ湖の紅葉は未だに最盛期では無かったが、チップはしっかり釣れてくれた。

オンネトーから望む初冠雪の雌阿寒岳(左)と阿寒富士(右)チップは釣れたがイマイチ

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.75号、Ryuki50SSチャート/虹鱒、他

【10月14日(金)】

相変わらず強烈な寒波は抜けず、湖岸に立ちこんでチップ釣りをしていても、足が冷えて凍えてしまいそうだ。おまけに、昼間の暖かい時間帯に少し釣れただけで、朝夕の寒い時間帯にはさっぱり釣れないのだ。回りの釣り人も含め、フライでもルアーでも、さっぱりである。チップ釣りは産卵の邪魔をする形で釣れるため、寒波には関係なく釣れると考えていたが、これが間違いだった。良く見ると、産卵活動で接岸しているチップの数も、寒いときはグッと少なくなり、沖に退避している様だ。それでも何尾かはお相手をしてくれ、秋ならではの落葉の綺麗な写真が撮影できた。紅葉もこの2日間で、一気に進んだ様に見える。

ウチワカエデが綺麗な湖岸で・・魚たちも紅葉している様だ釣れっぷりはイマイチだった

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.75号、Ryuki50/60SSチャート/虹鱒、他

【10月15日(土)】

この日の朝の気温は、なんと氷点下8℃。この秋一番の冷え込みとなり、これでは午前中はどんな魚も釣れそうに無い。ただ、お天気は最高に良く、雲一つ無い快晴だったため、急遽、写真の日とした。珍しく夜明けとともに昨日までのチップ釣り場へ写真を撮りに入った。土曜とあって釣り人はずらりと15人ほども並んでいた。しかし案の定、夜明けから1時間ほどは誰にもチップは釣れていなかった様だ。その後は阿寒漁協のC&R区間で竿を出しては見たが、7尾のニジマスがヒットしたものの、シングルバーブレスのため、全てランディング途中でバラしてしまうと言う、見事な(?)釣れっぷりだった。

チップ釣りで賑わう、夜明けの道東の巨大カルデラ湖阿寒川は紅葉の最盛期だった

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+NylonShockLeader12lb、Sukari50SSDeepヤマメ(赤腹改)、他

【10月16日(日)】

ようやく寒波が抜けるとの予報を得て、前日の夜に再び十勝のニジマスの渓へと舞い戻った。なぜそこまでニジマスごときに固執するのか?、と言う声が聞こえてきそうだが、それは実際にこの地の野生の大型ニジマスを釣ってみないと理解して頂けないのかも知れない。この地のニジマスは素晴らしいファイトと狡猾さを持っていて、渓の釣り師を最も夢中にさせてくれる存在であり、管釣りや本州の放流ニジマスとは全く異なる存在なのだ。ニジマスは北海道の釣り師の勲章なのである。私自身も9回の北海道遠征でニジマスの見方が大きく変わり、今では大イワナに次いで釣りたい魚となっている。

5日ぶりの十勝のニジマスの渓広い河原は熱気球の着地点の様だ33cm止まりと超寂しい結果に

ただ、この日は日曜でもあり、渓沿いのほぼ全ての駐車スペースに車が止められていた。釣りをしていても、上流と下流の両方から釣り人がやってきて鉢合わせをしてしまうほど。札幌から来たと言う釣り師に聞くと「友達から前週の爆釣を聞いてやってきた」と言うのである。やはりあの爆釣のニュースは既に全道に拡散している様だ。しかし、この賑わいで既にニジマスたちは完全にスレてしまったのか、気温上昇にも関わらず、大型は全く顔を出してくれなかった。結局、釣れたのは33,33,30pの小型が3尾だけ。あまりの人の多さに呆れ、午後からは隣の十勝のニジマスの渓を偵察に行き、地元の親切なフライマンにあれこれ情報を教えて頂いたりしながら過ごしたが、結局、3時過ぎには釣りを止めてしまった。

隣の十勝のニジマスの渓は、広大な河原の中を悠然と流れる大河だった30pほどのニジマスが釣れていた

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+NylonShockLeader16lb、
Sukari50SSDeepヤマメ(赤腹改)/イブキ、Mariaジグ18gブルーピンク、Ryuki60S赤腹ヤマメ、他

【10月17日(月)】

この日は平日とあって、さぞ釣り人は少ないだろうと思ったが、驚いた事に、畦畔には車がいたる所に停められていて、9時過ぎには既に入れる場所が無かった。この状況ではどうせ大物は出て来てはくれないだろうと、仕方なく、午前中は十勝管内の別の幾つかの河川を見て回ることにした。ただ、どの河川も未だに濁りが取れておらず、十勝の大本流は台風後1ヶ月半も経過しているのに、未だに釣りにならない状況であったことには驚いた。午後からはいつものポイントよりずっと上流の濁りの強い釣り場へ入り、なんとか41cmを1尾だけ確保。しかし、この1尾だけで夕方まで何の反応も無かった。

大本流は台風後1ヶ月半でも強い濁り透明度が低い上流部を攻めてみたこの日、唯一出た41cm

さて、折角十勝に舞い戻って来たものの、あの爆釣天国は早々に終わってしまった。ニュースを聞いて集まって来た釣り師達にも、思ったほどの釣果は無かった様だ。考えてみれば私自身、爆釣と聞いて駆けつけても、爆釣に出会った事など一度も無い。好材料が広報されてから株を買っても、あとは下落しか無いのと同じなのだ。ただ今回は、豪雨後にようやく透明度が上がってきたその絶妙なタイミングに、偶然にも竿を出せた事に感謝したいと思う。これ以上粘っても、より大型のニジマスが顔を出してくれる可能性は皆無に近いだろうと判断し、十勝を後にしたい。

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+NylonShockLeader16lb、
Sukari50SSDeepヤマメ(赤腹改)/イブキ、Mariaジグ18gブルーピンク、Ryuki60S赤腹ヤマメ、他

【10月18日(火)】

この日は快晴の良いお天気に恵まれ、十勝から層雲峡経由で上川支庁の美深町まで移動した。層雲峡など素晴らしい紅葉に恵まれ、あれこれ写真を撮影しながらのんびりと移動したため、200qほどの距離を8時間も掛けての移動となった。途中、大雪湖近辺でイワナ・オショロコマ釣りでも・・と考えたが、ほぼ全ての林道が早々と冬季閉鎖となっていて釣り場に入れず、竿を出す機会が無かったのが残念だった。ただ、途中の複数のダム湖では、今現在も台風の豪雨の後遺症で泥濁りのままであり、ダム下の音更川や石狩川などの上流部では、豪雨後1ヶ月半も経過しているにも関わらず、全く釣りにならない強い濁りが続いていた。

三国峠から見た石狩山脈クマネシリ岳紅葉の最盛期を迎えた層雲峡

【使用タックル】  ありません。

【10月19日(水)】

朝から宗谷のイトウの渓までまっしぐらに移動した。途中、漁港に寄り道し、サケ釣りの様子を見たが、今年はさっぱりサケが釣れておらず、今頃になって釣れているらしい。イトウが本格的に釣れるのはサケが終わった頃であり、今年もイトウの釣果にはあまり期待できそうもない様だ。午後3時ころには目的地に到着し、1時間ほどだけ小さい方のイトウの渓で竿を出して見た。ただ、イトウはなぜか、川の水ががゴウゴウと海へ流れ出す下げ潮の時間帯に良く釣れている。この日の夕方は上げ潮の全く釣れそうもない時間帯であり、当然の様にノーバイトだった。お天気は終日快晴で、夕日の素晴らしさだけは例年と変わらなかった。

夕日に映える宗谷のイトウの大河

【使用タックル】
TailWalkKeison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ShockLeader20lb
Ryuki70/80S/鮎/ヤマメ、Dコンタクト72/85/鮎/Chart、他

【10月20日(木)】

12月並みの寒波のため、早朝から台風の様な暴風雨となり、釣りは不可能に。積雪に備えて稚内市内へと退避したが、予報通りに夜には雪が降り出し、一時的に路面が真っ白になるほどだった。しかし、夜半には気温が上がり、積雪までには至らず助かった。強い寒波は昨夜がピークであり、今後1週間ほどは寒いが積雪などは無さそうな予報であり、もう暫くは北海道に滞在する予定。

【使用タックル】  ありません。