クラブ釣行レポート

久々の山形渓遊会釣行(5月29-30日)


2年前に私が横浜に転居し、渓遊会の会長さんも東京に転居してしまって以来、山形渓遊会の活動は大幅に減ってしまいました。そんな中、2年ぶりに渓遊会の2人と釣行の機会を得て、ほんのちょっとだけですが、久しぶりに源流を歩いてきました。2年前の夏の豪雨のせいか、渓相が大幅に変わっていて、お魚さんはサッパリ釣れてくれませんでしたが、久々の山歩きとキャンプは、実に清々しく楽しいものでした。昨年より付近のダム湖で起きている不漁の原因が、なんとなく判った釣行でもありました。

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【5月29日(金)】

私と渡辺会長さんが首都圏に転居してしまってからと言うもの、山形渓遊会の活動も本当に少なくなってしまいました。私は仕事をしていないので時間が有り余っていますが、会長さんは仕事があるために、普段は土日の2日間しか動けない訳です。首都圏から山形へ土日の2日間だけのために移動するのは確かに大変な事は良く判るんですが、会長さん、もう少し計画性をもって山形渓遊会の運営を頼んまっせ!、みんな頼りにしてるんですから、なんとかしてチョーよ!

とあるダム湖の源流部に入渓朝日氏と佐谷氏  久々の宴会は・・・実に楽しいものだ  佐谷氏と私

ちなみに昨年度は会長さん主導の例会は、話は出たものの遂に無し。加えて、私の病気のせいもあり、昨年度は、遂に私の渓遊会への参加はゼロになってしまっていました。そんな中、今回も会長さんは首都圏でお仕事の様子でしたが、山形の佐谷名人と宇都宮の朝日さんが久し振りに山形の渓に入るとか・・・まぁ、病気がまだ全快では無いので無理は出来ないものの、夜の宴会だけくらいなら参加させてもらっても良いかなぁ・・・と安易な気持ちで、とあるダム湖の源流部の広場に向かったと言う訳でした。

久々の山菜の天ぷらに舌鼓山菜料理に銘酒も揃って・・焚火と共に夜は更ける

この時期の野営は、何と言っても山菜料理が一番なのですが、残念ながら今年は異様に暑い日が多く、この時期にしては既に多くの山菜が伸び過ぎていて収獲になりませんでした。それでも朝日さんが、わずかに残ったコゴミや山ウド、岩ダラなどを採取してきてくれ、その場でテンプラにしてもらい、なんとかこの時期の味と香りを楽しませて頂くことはできました。久し振りの再開とあって話も弾み、あっと言う間に夜は更けて行ったのでした。

ニリンソウエンレイソウタニウツギ

【5月30日(土)】

翌朝は比較的のんびりと6時起床。やはり山の朝の、この清々しさは良いですね。お天気も最高で、雲一つ無い快晴でした。私はまだ病み上がりで体調は全開では無いため、この日は早々に帰る予定をしていたのですが、朝日さんが「すぐその辺りで釣るから何枚か写真でも撮って行ったら?」とのこと。クソ暑いネオプレンウェーダーしか持ち合わせて無かったんですが、カメラだけを持って、我慢をしてついて行く事に・・・これが大間違いでした。すぐそこって、どこよ。もう歩き始めて2時間も経ってるんですけど・・・。

山の朝は実に清々しいすぐその辺りで釣りますからと・・・付いて行ったのが大間違い
山ウドを必死で掘る朝日さん地元の山菜採りの爺さんは元気だ片道2時間以上も歩かされた

途中で山ウドを見つけては採取したりと、のんびり歩いてはいましたが、「すぐその辺り」と思いながら2時間以上もあるいて到着したのは、何年か前にも見たことのある支流の滝の風景でした。おいおい、ネオプレンでこのクソ暑い日差しの下、病み上がりのジジイを2時間も歩かせるなよ・・・とは思いましたが、歩いてみると意外とそれほどでもなく、実を言うと体調は全然へっちゃらそのものでした。これも山の空気のお陰なのでしょうか、歩くほどに元気が出るから不思議ですね、山と言うのは。

渓相が大幅に変わっていた滝壺は倒木で埋もれ、魚信も無い朝日さんも粘るが、魚の気配はない

ただ、現場に到着して驚いたのは、渓相が大幅に変わってしまっている事でした。以前はもっと起伏のある大岩の点在する渓だった様な記憶があったんですが、なんだか砂で埋まってしまい、ザラ瀬ばかりが目立つ渓になってしまっていました。写真上の支流の魚止めの滝も、以前は滝壺に大物が潜んでいたらしいのですが、ご覧の様に崖上にあった何本かの木が崩れて落下し、滝壺は埋め尽くされていました。それでも佐谷名人が小さくなった水溜りを必死で餌で誘いましたが、結局、魚信はありませんでした。

2年前の夏の豪雨の影響か・・渓はすっかり砂で埋まり・・ザラ瀬ばかりになっていた
魚信は後にも先にもこの一回だけ佐谷名人とイワナ25cm源流のイワナは美しかった

その後は本流に戻り、2人の釣り上がって行くのを見ていましたが、なんとアタリのあったのは佐谷名人に只の1回だけ。25cmほどのまずまずの型ではありましたが、なぜかこのお魚さん1尾だけで、他には全く魚の反応は見られませんでした。実はこの渓は5月末まで林道が閉鎖されていて、前日にゲートが開かれたばかりで殆ど誰も釣ってはいないハズだったのです。何年か前に訪れた時は、型は小さかったものの、相当数の釣果があったのを記憶していたのですが、はて、一体どうなっているんでしょう。

2年ぶりの源流歩きは・・・実に清々しいものだったが・・・その後も魚影は見られなかった

そういえばダム湖でも、下越・山形の一部では、昨年から魚影が一気に消えてしまい、釣れなくなっています。実は2年前の7月に下越・山形では集中豪雨が有り、寒河江ダムでは半年間、飲料水の取水が出来なくなってしまうほどに濁りが取れなかったという出来事がありました。恐らく、この峪でも同じ様に豪雨に見舞われ、渓相が大きく変化してしまったのではないかと想像できました。濁流で魚たちは下流へと流され、峪は砂で埋め尽くされてしまい、イワナの棲息には不向きな環境になってしまったのかも知れません。そしてこれこそが、昨年来、ダム湖での異様な貧果を招いている原因だったのではないかと思われました。

珍しいホンワサビが見つかったミヤマカタバミキバナイカリソウ

という事で、釣りの方はサッパリでしたが、転んでもタダでは起き上がらない渓遊会のメンバーです。途中からはすっかり山菜採りに趣旨変更し、山を楽しんできました。山ウドは概ね伸び過ぎではありましたが、それでも日陰を丹念に探すと芽を出したばかりの食べ頃のものが見つかり、結構な大漁でした。加えて途中、珍しいホンワサビの群生が見つかり、直径1cm程もある太い根茎と、ツンと辛い葉っぱを大量に収獲できました。豪雨で渓は痛手を負ったかも知れませんが、山菜たちが変わらず元気でいてくれたのは、なによりも幸いでした。

あきらめて山菜を洗う朝日さんその後、佐谷さんが下流部も釣ってみたとのこと しかし魚影は無かった

【今回使用のタックル】  タックルの使用はありません。