クリックして閉じる

勝手気ままに書いてます  釣りの コラム


Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /virtual/kplus/public_html/column.php:39) in /virtual/kplus/public_html/column.php on line 45

管理釣り場釣り情報 2014/11/15

 渓流釣りは毎年10月から禁漁になります。また、禁漁の無い北海道へ遠征しても、車でのキャンプの限界は10月末ころまでです。そのため、毎年11月から3月ころまでは渓流釣りは不可能です。まだ体力の有った若い頃は冬のこの時期、蔵王でスキーを楽しんだり、日本海で海釣りを楽しんだりしていました。しかし、50歳半ばころからは、スキーは体力的に厳しく、また、海釣りのために遠くへ出かけるのがなんだかバカらしくなってしまい、最近は管理釣り場(管釣り)のお世話になる事が多くなってしまいました。

 私が管釣りと呼べる様な所に行ったのは、バブル崩壊の1990年ころに、と或る養鱒場に行ったのが最初ではなかったかと思います。その後、本格的に管釣りのお世話になり始めたのは、山形県へ赴任して間もなくの頃でした。本来、私は放流魚を釣るのは余り好きではありませんし、人の多い釣り場も好みません。しかし、管釣りは禁漁期間の楽しみと割り切っています。更に最近は、管釣りは釣り堀でも渓流釣りでもない、独自の新しい釣りのジャンルであると考える様になり、新たな楽しみとなりつつあります。


 ところで、私は管釣りではフライフィッシャーです。ルアーで釣った事は初期の頃に数回だけしかありません。なぜかと問われると、その明確な答えは私も良く判りませんが、恐らく渓流釣りとは思っていないからでしょう。要するに、私のこだわりであるトラウトルアーフィッシングとは全く別の遊びであって、ルアーで釣る必要が無いからです。ちなみに、私は海釣りでも同じ様な考え方で、青物はルアーよりも「投げサビキ」を良く使います。それぞれの釣りに合う釣り方を選んでいるだけなのかも知れません。

 さて、管釣りと渓流・海釣りとの一番の違いはなんでしょう。それは、目の前に必ず魚が泳いでいることです。ただ、その放流された魚の状況は釣り場によって大きく異なり、a.大物ばかりの釣り場(ベテラン向き)、b.大物と小物が混在する釣り場(このタイプの管釣りが最も多い)、c.大物と小物の池を分けている釣り場(理想的だが軒数は少ない)、d.小さい魚が中心の釣り場(初心者向き)、などがあります。

 しかし、実を言うと最近は、d. の小物ばかりが放流されている釣り場が大幅に増えています。その理由は2つある様です。一つ目は、ニジマスはキロ単価で流通しているため、1尾当たりの価格は大物になるほど級数的に高くなります。20pと60pの魚では理論的に重量は27倍になり、60pを10尾放流する経費で、20pなら270尾も放流できる訳です。初心者でも魚が釣れ続ける様な池を維持するためには、小物ばかりを放流した方が遥かに有利なのです。


 二つ目の理由は、「トラウトキング選手権(略してトラキン、釣りビジョン主催)」の影響です。以前は幾種類かの選手権が有った様ですが、最近は淘汰されてしまい、トラキンが国内最大の競技会として君臨しています。このトラキンは数釣りゲームで魚の大きさは全く関係ありません。むしろ、大物が釣れるとやりとりに時間が掛かったり、ラインを切られたりするため、競技の邪魔になってしまいます。そのため、競技を開催する管釣りは、どうしても小物ばかり放流せざるを得ないのです。

 しかし、良く考えてみて頂きたいのです。初心者もやがてベテランになります。多くのベテランは数釣りより大物釣りを好みます。というか、数釣りは工夫の余地が少ない事に加え、引きの弱い魚を簡単に何尾も釣り続けると、すぐに飽きてしまいます。もし現在の状況が続くとすれば、やがて管釣りは飽きられてしまい、過去のものになっていってしまうのではないかと心配でなりません。管釣りは誇るべき立派な日本の文化ではないかと私は考えているのですが、なんとかならないのでしょうか。

 さて、管釣りと言うと若者の遊び場と言うイメージが強いかも知れませんが、私の見る限りでは、現在は若者とオジサンの2つの年齢層に二極化している様です。やはり若者はルアーマンが多いですが、その隣で年配のオジサンが高価なフライロッドを振っていたりします。私もそのオジサンの一人ですが、体力的に渓流がキツくなった年齢層の人達には、管釣りは有り難いのです。安全で楽ちんで、食事やトイレも心配ありません。それに、もし病気で体調を崩しても、すぐにスタッフが助けに来てくれますからね。


 それから、ルアーかフライか?と言う議論に良くなりますが、この2つは全く別の釣りでしょう。比べても意味がありません。でも、とにかく魚を沢山釣りたいのであれば、フライが有利です。大物狙いにはルアーがやや有利かも知れません。その日の状況を見てどちらかを選ぶ手もあります。ただ、多くの人はこだわりがあって、幾ら釣れなくてもルアーで頑張る人、気軽にフライでバカスカ釣る人など、人それぞれです。ひとつ言えることは、他の人とあれこれ比較しないことです。それぞれ別の釣りなのですから。

 管釣りと渓流釣りのもう一つの大きな違いは、回りに沢山の人が並んで釣っていることです。中にはガンガン釣っている人もいれば、一人で釣れずに悶々としている人もいます。管釣りでは気軽に声を掛け合って、釣れている人から様々な情報・・・フライ・ルアーの種類・色・深さ・引く速さ・ラインなどを聞き出して、自分もマネてみたりして釣るのが正しいやり方だと思います。その際、「お上手ですね、どんなフライ(ルアー)をお使いですか?」などと、相手を持ち上げるのがキモ。管釣りでは情報は無限に手に入ります。

 たかが管釣り、されど管釣りです。まだまだ奥が深いのです。


< 前: 「温暖化のこと」 | 目 次 | 次: 「嘆かわしい事」 >  ご意見・ご感想はメイル/掲示板