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勝手気ままに書いてます  釣りの コラム


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魚の命を考える自然環境 2014/09/30

 リリースの仕方が悪い、ルアー釣りは残酷だ、魚の命を大事にせよ、などと声高に叫ぶ釣り人がいます。自然保護主義者が言うのであればまだしも、釣り人がです。それも、他の釣り人に対して非難を浴びせかける様に言うのです。私はそんな釣り人達に違和感を感じざるを得ません。

 釣り針により釣られた魚たちは、釣法により異なりますが、4〜40%程度の範囲で死亡することが、幾つかの文献で報告されています。その死亡率は、釣り針の掛かった位置が咽頭(エラ)に近いほど高くなることも報告されています。ルアーフィッシングの場合は、針を飲み込む可能性が極めて少ないことから、その死亡率は他の釣法に比べむしろ低いと考えられますが、それでも決してゼロにはなりません。

 その理由は、自然界の魚たちには抗生物質も消毒剤も無いため、小さな傷でも感染症を引き起こすなどして容易に死んでしまうからです。つまり、釣り人はどんなに魚を丁寧に扱おうが、釣りを続ける限りにおいて、間違いなく魚を殺し続けています。もし本当に魚の命を守りたいのであれば、その人は釣りを止めるべきです。釣り人が他の釣り人を非難する行為は、殺人犯が他人に人殺し!とののしる様なものです。


 一方で釣りという行為は、人に有意義な余暇を与えたり健康増進に寄与するなど、人にとって有益なものであることも間違いありません。また、魚を釣るというのは、それ自体、純粋にとても楽しいことです。人は魚の命を犠牲にして釣りを楽しませてもらっていると考えられます。ある程度の割合で魚が死亡するのは、釣りという行為を行う上で諦めざるを得ません。

 ただ、そうは言うものの、可能な範囲で魚の死亡率を減らす努力をする必要はあると感じます。無駄に魚を殺したく無いと思うのは多くの人が普通に持つ感情でしょうし、生きたままリリースすることで、もっと魚が釣れる様にできるのではないかとも考えられます。しかしながら、釣果を落としたり釣趣を損ねてしまうほどまでに魚の死亡率に気を使い過ぎるのにも疑問を感じます。

 要するに、これはどこで線を引けば良いのかと言う問題なのです。そして、法的な規制も大多数が納得できる様なガイドラインも存在しない現状では、この線はそれぞれの個人が好きな様に引いていると言うことです。法律に違反する様な線引きをする人は別として、微妙なその線の引き方の違いを、他の釣り人がとやかく言う権利は無いでしょう。その釣り人も、やはり勝手に線を引いているだけなのですから。


 そして、ご批判を覚悟して更に言うならば、淡水の釣り人の中には、他人を批判する道具として魚の命を利用している人達が少なからずいると言う事です。最近は少なくなりましたが、大勢の釣り人が集まる釣り場に行くと、そういう輩が何人かいて、徒党を組んで他の釣り人に罵声を浴びせかけている様な場面を見かけたものです。彼らの真の目的は一体、何なのでしょうか。

 最後に私の場合ですが、魚は写真撮影を優先した上でリリースしています。また、大物狙いの一発勝負のため、通常はバーブ付トリプルフックのまま釣っています。シングルフックとミノーの組み合わせは、明らかにヒット率が落ちるからです。一方でスプーンではシングルフックを使います。ただ、数釣りの状況に陥ってしまう様な場合は、ミノーでもフックを1本に絞りバーブを潰して釣っています。これらの線の引き方は、長年の私の釣りの経験の中で培われたものであり、今後も変わることは無いでしょう。


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