クリックして閉じる

勝手気ままに書いてます  釣りの コラム


Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /virtual/kplus/public_html/column.php:39) in /virtual/kplus/public_html/column.php on line 45

魚の写真を撮る釣りの技術 2014/09/20

 私は写真のプロではありませんが、自分なりにあれこれと工夫と試行錯誤を繰り返し、少しでも良い写真を撮影しようと努めています。そして、17年もホームページ(HP)を作り続けていると、それなりに写真の経験も豊富になってきます。所詮は素人写真家のたわごとではありますが、美しい魚の写真の撮り方などについて、少しばかり述べてみたいと思います。

 まず、風景や花の写真については、ネット上に良い解説が沢山ありますので、今回は魚のお話だけにさせて頂きます。ただ、どんなカテゴリの写真にも共通した点が有る様です。それは、良い写真と言うものは、たとえ素人でも、それを見た瞬間に「あ、良いな」と感じることです。以下に沢山の細かな説明を書きますが、全てをこなす必要はありません。難しく考えずに、ご自分で「お、綺麗だ」とか「カッコいいね」と感じた空間を、そのままカメラで切り取る要領で撮影してみて下さい。

 次にカメラですが、やはり写真の「深み」と言う点では一眼レフに敵いません。レンズの口径が大きいほど、写真には深みが出るものです。しかし、これまでの一眼レフは重くてかさばるため、野外での使用には難があります。私自身は軽い一眼レフを探して使用していますが、数年前から出回り始めたミラーレス一眼が軽くて小さくて良いのかも知れません。

 さて、ここからが本題です。魚の写真といっても、幾つかの種類が有り、それぞれ伝えたいものが異なります。基本は全長や魚体の記録写真でしょうが、他にブツ持ち写真(釣り人が手に魚を持ってニッコリ微笑む写真)、顔・尻尾・目などの部分を撮影したもの、魚の泳ぐ姿や暴れる姿を捉える写真などが考えられます。まず、どんな魚の写真でも、一般的に言えることは、

・写真の命は光です。太陽光の燦々と照り付ける様な明るい場所で撮影するのがベスト。
 曇った日や日陰はピントが甘くなりやすく、また色彩も鮮やかには出てくれない。
・通常は明るい野外での撮影なので、ホワイトバランスや露出はそれほど気にしなくても良い。
 取り敢えずオートで撮影し、Photoshopなどで明るさ・コントラスト・彩度・色合いなどを調整する。
・デジタルはフィルムの無駄も無いので、ビシバシと多い目に色んな条件・角度で撮影しておく。

 そして、まず最初に記録写真ですが、これは他の人に見せて自慢したりする一番重要(?)な写真ですので、魚を如何に綺麗に写真に納めるかが問われます。幾つかの注意点を以下に書いてみます。

・浅い水中か濡れた水際での撮影がベスト。雪上や十分に濡れた草の上でも良い。
 一方で、乾いた土・石やコンクリート上は厳禁。魚の虐待であり、見ていて痛々しい。
・浅い水中での写真は、魚の厚みの半分くらいの水深を作って、エラ呼吸がギリギリできる状態にする。
・魚が暴れるので、上記の浅い水中などで落ち着くまで、数分間、我慢強く待つ。
・通常は頭を左・尾が右だが、魚の傷やルアーの掛かり具合を見て、見栄えの良い方を選ぶ。
・基本は日の丸構図(中央に魚を置く)だが、魚は生き物であり、できるだけ躍動感を出す。
 魚体を10〜30度斜めに置き、少し魚体を曲げて頭を上にする。今にも泳ぎだしそうな形にする。
・魚が口を開けかけた瞬間にシャッターを押し、口の開いた写真にすると生き々きして見える。
・渓魚は石や砂利と色あいが良く似ていて、特に尾ビレや背ビレが判別しづらくなりやすい。
 そのため、白い平らな石をヒレの下に敷くか、青い葉などを魚全体の下に敷くと見栄えがする。
・魚の顔から画面の端までの距離は写真全幅の1/3〜1/5程度にする。尾はギリギリでも構わない。

傾きと曲げ・口で躍動感を出す 背景とのコントラストが綺麗 季節を散りばめた色彩の写真

・太陽光が直接反射しない角度にして、ウロコ・パーマークが綺麗に映る様にする。
 浅い水中に魚体を入れると反射を抑えられる。また、自分自身の影が写り込まない様に注意する。
・少し魚を小さ目(遠目)に撮影し、画像処理でちょうど良い画角・構図に調整する。
・魚の写真はどうしても色彩が乏しくモノクロに近い。
 近くに野草の花や落ち葉などがあれば付近に散りばめ、色彩を添えると同時に季節感を出す。
・ピントは魚の目にしっかりと合わせるが、魚体の真上から撮影するのが一番大きく見える。

 次にブツ持ち写真ですが、これはどちらかと言うと釣り人をメインにして撮影します。

・絞りは出来るだけ絞って(F値を大きくして)被写界深度を深くし、ピントは釣り人に合わせる。
・手を少し前に出して魚をカメラに近づけると魚体が大きく見え、迫力も出る。
・これも日の丸構図が基本だが、背景に渓流の流れや綺麗な山などを配置する。
 但し、HP用で場所を特定されたく無い場合は、背景に森や草むらなどのどこにでもある景色にする。
・逆光、影、に注意する。可能な限り、ニッコリと笑ってもらう。

 魚の特定の部分を撮影する場合には、それほど注意することは無いでしょう。記録写真の注意点のうち、同様に必要なものがあれば気を付けて下さい。あとは何を表現したいかによって、ピントや構図が自然と決まると思います。私はイワナの顔の写真が大好きですが、この場合は魚の目を写真の端から1/3程度の位置に置き、ピントも目に合わせます。また、生き々きと見せるため、口は開きかけた瞬間にシャッターを押しています。

背景に川を入れたブツ持ち写真 水面で生き々きした顔の表情 泳ぐ写真を撮影するのは難しい

 魚の泳ぐ写真は、ルアーを付けたまま泳がせて撮影するか、細いラインに小さな鉤を付けたものを用意して、魚の唇に鉤を付けて泳がせながら連写を多用して撮影しています。その後、画像処理でルアーやライン・鉤を消して仕上げています。この場合、太陽光の水面反射が無い、波が無い、透明度が高い、浮遊するゴミが無いことなどの条件が必要になります。そのため、大抵はフローターに乗りながら撮影する事になり、多くの方には難しいかと思います。

 さて、色々と細かな点を書き連ねましたが、慣れてくるとこれらの注意点は特に考えなくても自然と良い構図や色彩で写真が撮影できる様になってくると思います。写真はやはり場数を重ねることが大事だと思いますので、気軽に沢山の写真を撮ることをお勧めします。そして最後に、写真にはストーリーが欲しいのですが、残念ながら魚の写真にストーリー性を持たせるのは至難の業の様です。魚の写真に限りませんが、どうすれば物語を一枚の写真に封じ込められるか・・・これが私にとって永遠の課題です。


< 前: 「そんな釣りが好き」 | 目 次 | 次: 「野草の花が好き」 >  ご意見・ご感想はメイル/掲示板